約 3,654,318 件
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/80.html
男性B:杉田智和 ※以下ネタばれを含みます 男性B:杉田智和 汎用台詞 サムライスキル トリックスタースキル デストロイヤースキル サイキックスキル ハッカースキル コメント欄 汎用台詞 上へ メンバー登録時 「せいぜい頑張りますよ」 逃走時 「そんじゃーなー」 勝利時 「なんで次々湧いてくるかねぇ」「あぁ~、疲れた」「はいはーい、次行くぞー」 対ドラゴン戦 「ま、こんなんでいいんじゃないか?」「人使いが荒過ぎないか?」 対帝竜戦 「ちょっと勝手し過ぎたな」「何はともあれ、良かったな!」 イベント勝利時 「こっちにも事情があってな」(首都高戦)「アンタの我儘には付き合えない」(境界線戦)「さぁーお待ちかねの大団円だ!」(真竜戦)「正直こっちもヤバかった」 レベルアップ時 「そこそこいい感じじゃあないか?」「また酷使されるワケだ・・・」 パーティ加入 「俺かよ?」 室内 「何か用か?」「いやーすげーわ!」(喜)「酷いな…」(悲)「おい、正気か!?」(ゼロ=ブルー打倒直後) 料理 「責任は取らんぞ」→ 「さてどうしたものか」 スカイラウンジ 「いかん!理性が!」 サムライスキル 上へ 攻撃 「とりゃー!」「そりゃ!」 エグゾースト 「たあぁー!」 旋風巻き 「相当痛いぞ!」 金翅鳥王旋風 「みんなまとめて!」 袈裟斬り 「やれやれだ!」 力閂オロシ 「いい加減に・・・」「おりゃー!」 トンボ斬り 「ほいさっと!」 影無し 「さっさと片す!」 収刀の紡ぎ 「手ェかえてくぞ!」 崩し払い 「いい加減に・・・」「頑張るなって!」 モミジ討ち 「いい加減に・・・」「すまんが斬るぞ!」 フブキ討ち 「いい加減に・・・」「楽させてくれ!」 不動居 「ちと温存」 風林重ね 「ついてきますか!」→「これで!」 十六手詰め 「いい加減に・・・」「終わりにしようぜ!」 抜刀の紡ぎ 「今度は抜くぞ!」 修羅の貫付け 「出落ちだな!」 刃下のリアクト 「手間取らせるなよ!」 練気手当 「ふぅー」 赤化の呼気 「頑張れってか」 黒鋼の呼気 「また耐えろって?」 丹田法の訓 「気合い入れてけー!」 乱れ散々桜 「そんじゃーまー」→「とりゃー!」→「適当サイズにぶった斬る!」→「たあぁー!」→「おりゃぁ!」→「後は煮るなり喰らうなり」 トリックスタースキル 上へ 攻撃・ダガー 「ふんっ!」「おりゃっ!」 攻撃・銃 「はっ!」「動くなっ!」 エグゾースト 「たあぁー!」 タランテラ 「はいお静かにー!」 スコルピオ 「恨みはないがなっ!」 ヴァンパイア 「味見程度だ」 フルムーンヴァンプ 「そんなに見たいか・・・」「頂きましたっと」 ベノムアンプリフ 「そんなに見たいか・・・」「いいから寝てろ」 アサシンアイズ 「善処しますともっ」 ベノムフェティシュ 「かんべんな!」 ラッシュショット 「そんなに見たいか・・・」「数撃ちゃ当たる!」 エイミングショット 「そんなに見たいか・・・」「狙いを定めてー」 ダンシングバレット 「うおぉー!」「大仕事だな!」 ジャンプショット 「うおぉー!」「あんまり遅れるなよ!」 ハイディング 「サボリとか言わない!」 ブッシュトラップ 「そんなに見たいか・・・」→「見過ごせんな!」 チーターマン 「はーい、次行きますよ!」 アサシンズリアクト 「やる気を出せって?」 エスケイプスタンス 「逃げるのは得意でね!」 トリックハンド 「あーらお得」 サクリファイス 「やっぱりこういう役回りか・・・」 狂咲きバッドヘヴン 「どいつもこいつも・・・おれの鬱憤抱えて飛びなっ!」→「ここだ!」→「これで効かなきゃお手上げだ」 デストロイヤースキル 上へ 攻撃 「はっ!」「おりゃぁ!」 エグゾースト 「くうぅー!」 正拳突き 「くうぅー!」「基本の一発!」 デストロイチャージ 「一打に込める!」 ジャブ 「とぉー!」 ダブルフック 「やってやるさ・・・」「ちっと痛いぞ!」 スピネイジブロウ 「くうぅー!」「ガラ空きだぞ!」 釣瓶マッハ 「ハッハ!迷わず打つべし!」 クインテッタ 「やってやるさ・・・」「ストレス解消!」 ドリルクロウラー 「やってやるさ・・・」「うりゃー!」 迎撃スタンス 「ご案内でーす!」 迎撃スタンス・重式 「おいでませー!」 オトシ前上等! 「ボコんぞ!」 牙折る也 「やられ役かよ!」 爪砕く也 「可愛げもない!」 吹裂く也 「臭いますねぇ!」 凶転ず也 「えぇーい儘よ!」 怒りの重爆 「くうぅー!サンドバーッグ!」 デストロイリアクト 「もう一仕事だ」 先制デストロイ 「たまには乗るか!」 瀕死のド根性 「なんという扱い!」 パリングシールド 「ハーイ守ってー!」 スカイハイメテオ 「上へ参りまーす」→「こうなりゃ自棄だぉ!」→「ふん!」→「くうぅー!」→「今日から俺はアルマゲドーン!」→「死ねぇ!」 サイキックスキル 上へ 攻撃 「よっと」「うーりゃ」 エグゾースト 「けぇあぁー!」 フレイム 「可燃ごみ!」 イフリートベーン 「けぇあぁー!」「おー燃えるなぁ!」 ヒートボディ 「ボディータッチか?」 フリーズ 「不燃ごみ!」 アイシクルエデン 「けぇあぁー!」「キーンとしますかぁ?」 ゼロ℃ボディ 「触るな変態!」 エレキ 「カミナリ様~!」 ボルトアヴェンジ 「けぇあぁー!」「100万ボルトー!」 プラズマジェイル 「えーいうっとおしー!」 デコイミラー 「無駄骨折ってろ!」 半径50mの支配者 「いい加減目障りだ!」 マイクロバースト 「そいじゃー!レンジでチンッ!」 マナフローター 「貧乏症でね!」 コンセントレート 「少し、黙ってろ・・・」 キュア 「しっかりしろよ」 リカヴァ 「そいじゃ!本気出せよ」 リザレクション 「そいじゃ!さー立て頑張れ!」 デッドマンズリアクト 「けぇあぁー!無茶しやがって」 魔力の湧水 「いまのうちだ!日頃の行いだな」 オートリカヴァ 「そいじゃー!」「ったく、頼むぜ?」 黒のインヴェイジョン 「鬼が出るか蛇が出るか」→「俺にもさっぱり解らない!」→「てりやっ!」→「取り敢えず行って来い」 ハッカースキル 上へ 攻撃 「そいやー!」「やいよー!」 エグゾースト 「うおぉー!」 アタックゲイン 「さぁ、仕事のお時間ですよ!」 ディフェンスゲイン 「死なない程度に頑張れよ!」 リジェネレーター 「騙し騙し行こうか」 119ナノマシン 「うおぉー!」「患者さんは何処ですか~?」 Bデータイレイザー 「うおぉー!」「面倒なものは背負(しょ)い込むな!」 ファイアブレイク 「暑苦しいのは遠慮する!」 アイスブレイク 「冷たい奴はお断り!」 Aスキルコーラー 「うおぉー!」「自主的によろしく!」 ハッキングワン 「仲良くしよーぜー」 ハッキングゼム 「話を聞けー!」 マッドストライフ.x 「踊ってろ!」 スケイプゴート.x 「ボッシュートー!」 ロストパワー.x 「ゆるキャラ宣言!」 バッドインバリッド 「うおぉー!」「駄目駄目だな!」 スリープオール 「うおぉー!」「就寝タイムだ」 カースオール 「うおぉー!」「呪いの玉手箱!」 ハッキングリアクト 「うおぉー!」「もいっちょオマケで」 リアクターチアー 「うおぉー!」「俺の分までよろしくな!」 クイックハック 「どーおー?」 サバゲーナレッジ 「うおぉー!」「持久戦かもな」 禁断の秘技 「よーし!きたきたー!」→「この色!この艶!この感触ぅ~!」→「ありがとー!せがたサーン!」 コメント欄 自分に出来る部分を編集してみました。色々怪しいところもありそうなので、そんなところは修正お願いします(サイキックの掛け声とか・・・) -- 名無しさん (2011-12-06 23 04 40) ヴァンパイア「味見程度だ」だと思うんだ -- 名無しさん (2011-12-09 19 46 58) スタンスのあれはフラグだったんだ…。「今日から俺はアルマゲドーン!」wwww デストにしといてよかったwww -- 名無しさん (2012-02-10 23 55 43) 自信ないけどサイキックのエレキは「かみなりさ~ん!」リカヴァは「元気出せよ!」に聞こえる・・・ -- 名無しさん (2012-03-05 02 44 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/93.html
男性I:三木眞一郎 ※以下ネタばれを含みます 男性I:三木眞一郎 汎用台詞 サムライスキル トリックスタースキル デストロイヤースキル サイキックスキル ハッカースキル コメント欄 汎用台詞 上へ キャラクター登録時 「記念すべき初陣だな」 勝利時 「無事でなによりだ」「ま、こんなところだな」「全く、おイタが過ぎるぞ」 退却時 「ふぅ、やれやれだ」 対ドラゴン戦 「だーいじょうぶだ。問題ない」「まだまだ油断はできないな」 対帝竜戦 「負けられないなら勝つだけだ」「争いを振り撒きやがって!」 イベント勝利時 「ガキが、カッコつけんなよ!」(首都高戦)「馬鹿な事しやがって」(人竜戦)「長い休暇が貰えそうだな」(真竜戦)「フェアプレイで良かったぜぇ」(人類戦士戦) レベルアップ時 「いい感じだぁ」「日々之精進ってな」 パーティー加入 「任せときな!」 室内(初期) 「よぉ、どした?」「いいんじゃない?」(喜)「勘弁してくれぇ」(悲)「これは参ったな・・・」(ゼロ=ブルー打倒直後) 料理 「えぇっ!?俺かよ…」→「どうなったって知らねぇぞ?」 スカイラウンジ 「あんまり心配させるなよ?」 サムライスキル 上へ 通常攻撃 「でやっ!」「せいやっ!」 エグゾースト 「はぁあああっ!」 旋風巻き 「どいてろ」 金翅鳥王旋風 「こいつでどうだ」 袈裟斬り 「どっこいせっと」 力閂オロシ 「ボチボチやるか」→「往生しな」 トンボ斬り 「当たれぇ」 影無し 「電光石火だ」 収刀の紡ぎ 「攻め手は豊富よぉ」 崩し払い 「ボチボチやるか」→「スパッといくぜ」 モミジ討ち 「ボチボチやるか」→「こいつは痛いぞ」 フブキ討ち 「ボチボチやるか」→「足止めする」 不動居 「ちょいと待ってな」 風林重ね 「ご一緒願おうか」→「失礼」 十六手詰め 「ボチボチやるか」→「とっておきだ!」 抜刀の紡ぎ 「抜かせたな」 修羅の貫付け 「そのまま帰れ」 刃下のリアクト 「出し惜しみするなよ」 練気手当 「しんどいねぇ」 赤化の呼気 「もっと攻めてくぜ」 黒鋼の呼気 「まだ死にたくないんでね」 丹田法の訓 「そんじゃ行きますか」 乱れ散々桜 「やかましいぞ でやっ!じゃじゃ馬馴らしといきますかはあぁぁぁっ くらえ!おおっとやりすぎちまったか」 トリックスタースキル 上へ 通常攻撃(ダガー) 「ほらよ」「そうれ」 通常攻撃(銃) 「ふっ」「おうりゃ」 エグゾースト 「うおああ!」 タランテラ 「チョロチョロするな!」 スコルピオ 「じわじわ攻めるぜ」 ヴァンパイア 「こりゃいい」 フルムーンヴァンプ 「かますぜ!癖になっちまうぜ」 ベノムアンプリフ 「かますぜ!おぉー、つらそー!」 アサシンアイズ 「ロックオン!」 ベノムフェティシュ 「お土産だぁ!」 ラッシュショット 「かますぜ!邪魔してくれるな!」 エイミングショット 「かますぜ!狙い撃つぜ」 ダンシングバレット 「うおああ!狙い撃つまでもねえ」 ジャンプショット 「うおああ!いい子だ、行ってこい」 ハイディング 「不意打ちといくか」 ブッシュトラップ 「かますぜ!」→「間抜けだなぁ」 チーターマン 「ちゃっちゃとかたすぞ」 アサシンズリアクト 「もいっちょいくぜ」 エスケイプスタンス 「こいつはまずいなぁ」 トリックハンド 「テクニシャンだからな」 サクリファイス 「代理も復活もねぇからな」 狂咲きバッドヘヴン 「行くぜぇ相棒どでかい花火を咲かせてくれよ!とっときな!うーん最高だぜ」 デストロイヤースキル 上へ 通常攻撃 「ふっ」「でいやっ」 エグゾースト 「ふぅぅっ…!」 正拳突き 「ふぅぅぅ…」→「どうだっ!」 デストロイチャージ 「お見通しだぜ」 ジャブ 「そーらよっ!」 ダブルフック 「見てろよ」→「思いっきりなぁ!」 スピネイジブロウ 「ぬぅぅぅん…」→「目ざわりだ!」 釣瓶マッハ 「ふんっふんっ…」→「防げやしないぜぇ」 クインテッタ 「見てろよ」→「バカ野郎ッ!」 ドリルクロウラー 「見てろよ」→「遠慮なくなぁ!」 迎撃スタンス 「お相手するぜ」 迎撃スタンス・重式 「抱きとめてやるよ」 オトシ前上等! 「やり返す!」 牙折る也 「さぁ来い…子猫ちゃん」→「くたばれ!」 爪砕く也 「うぬぼれるなよ」→「くたばれ!」 吹裂く也 「カワイイもんだねぇ」→「くたばれ!」 凶転ず也 「俺と遊ぼうぜ」 怒りの重爆 「ぬぅぅぅん…しゃらくせぇ!」 デストロイリアクト 「盛り上がってきたぁ!」 先制デストロイ 「調子がいいなぁ」 瀕死のド根性 「悪あがきしようか」 パリングシールド 「よけるまでもない」 スカイハイメテオ 「やってやる…飛ばすぜぇ!乾坤一擲の大技だぁ!うあたぁ!」 サイキックスキル 上へ 通常攻撃 「しゅっ!」「だりゃ!」 エグゾースト 「うぅらあ!」 フレイム 「あっためてやるよ!」 イフリートベーン 「うぅらあ!」→「ハデに点火だ!」 ヒートボディ 「惚れたら焼けるぜ?」 フリーズ 「頭を冷やせ!」 アイシクルエデン 「うぅらあ!」→「見事なもんだろ」 ゼロ℃ボディ 「Be Cool!!」 エレキ 「痺れるぜ?」 ボルトアヴェンジ 「うぅらあ!→全部ぶっ飛ばせ!」 プラズマジェイル 「やつに引裂け!」 デコイミラー 「おとりは頼んだ」 半径50mの支配者 「お得なオマケだ!」 マイクロバースト 「下がってろ!」→「悪く思うなよ」 マナフローター 「どーもけち臭いなぁ」 コンセントレート 「覚悟・・・しとけよ?」 キュア 「困ったもんだ」 リカヴァ 「下がってろ!」→「すぐに治すぞ」 リザレクション 「下がってろ!」→「この程度じゃないんだろ?」 デッドマンズリアクト 「うぅらあ!」→「フォローはするぜ」 魔力の湧水 「ほらよ!」→「おおっとぉ、この隙に」 オートリカヴァ 「下がってろ!」→「安心、なさいな」 黒のインヴェイジョン 「そろそろだいい加減に始末をつける!なめんなよ?わぁりぃ、立ち止まれなくてな ハッカースキル 上へ 通常攻撃 「とぅ!」「せい!」 エグゾースト 「おおぉお!」 アタックゲイン 「いっちょ暴れてやりますか!」 ディフェンスゲイン 「無理は死なない程度にな」 リジェネレーター 「これで少しは和らぐだろ」 119ナノマシン 「おおぉお!」→「休みの時間は終わりだぞ」 Bデータイレイザー 「おおぉお!」→「気分はどうだい」 ファイアブレイク 「手を焼かせるぜ」 アイスブレイク 「面倒はゴメンだな」 Aスキルコーラー 「おおぉお!」→「小さな隙も見逃すなよ」 ハッキングワン 「俺に惚れな!」 ハッキングゼム 「ハーレムカモン!」 マッドストライフ.x 「おおぉお!」→「手の上で踊れ」 スケイプゴート.x 「プレゼントどうも」 ロストパワー.x 「俺好みになーれ!」 バッドインバリッド 「おおぉお!」→「大人しくしなぁ」 スリープオール 「おおぉお!」→「おねんねしてな」 カースオール 「おおぉお!」→「棺桶はあるぜぇ」 ハッキングリアクト 「おおぉお!」→「タイミングだな」 リアクターチアー 「おおぉお!」→「一番いいのを頼むぜ」 クイックハック 「お前はぁ――俺のだ」 サバゲーナレッジ 「おおぉお!」→「傷が絶えない仕事だねぇ」 禁断の秘技 「こいつがジョーカーだ未来を生きるマシンだぜ!当然!これくらいズルにもならん」 コメント欄 室内(5章序盤)→「勘弁してくれぇ」です。 -- 名無しさん (2011-12-08 11 23 13) ↑追加しておきました~ -- 名無しさん (2011-12-08 13 02 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/92.html
男性C:中井和哉 ※以下ネタばれを含みます 男性C:中井和哉 汎用台詞 サムライスキル トリックスタースキル デストロイヤースキル サイキックスキル ハッカースキル コメント欄 汎用台詞 上へ キャラクター登録時 「いっちょ活躍してくっか!」 勝利時 「相手してらんねぇぜ…」「よォし絶好調!」「止められると思うなよ?」 退却時 「逃げるが勝ちだ!」 対ドラゴン戦 「何度やっても俺が勝つ!」「テメェはヤンチャが過ぎたんだ!」 対帝竜戦 「勝ちはぜってぇ譲らねぇ!」「これでちったぁ安心か」 イベント勝利時 「仕掛けといてこの程度かよォ」(首都高戦)「その思いがテメェの弱さだ」(人竜戦)「何様だろうがブッ飛ばす!」(真竜戦)「やっぱりイイ腕してやがる」(人類戦士戦) レベルアップ時 「向かうところ敵なしだぜ!」「順風満帆だな!」 パーティー加入 「おうよ!」 室内(初期) 「よぉ!」(通常)「サイッコーだな!」(喜)「ちっくしょうめ…」(悲)「な、なんだよぉ…」(照) 料理 「うぉ!?と、当番だった?」→「これと…これと、これだな…」 スカイラウンジ 「ほんっと…可愛いヤツだぜ…」 サムライスキル 上へ 通常攻撃 「そりゃ!」「はっ!」 エグゾースト 「おぉぉっ!」 旋風巻き 「巻き込むぜ!」 金翅鳥王旋風 「揃って飛びな!」 袈裟斬り 「こいつぁ効くぜっ!」 力閂オロシ 「構えよぉし…」→「ありったけだァ!」 トンボ斬り 「舞い上がれ!」 影無し 「ササっとな!」 収刀の紡ぎ 「仕舞いと思うな」 崩し払い 「構えよぉし…」→「経絡耽々!」 モミジ討ち 「構えよぉし…」→「ここだァ!」 フブキ討ち 「構えよぉし…」→「討ち取る!」 不動居 「期待してくれよ?」 風林重ね 「いっちょやるか!」→「でやっ!」 十六手詰め 「構えよぉし…」→「ちっと痛ェぞ…!」 抜刀の紡ぎ 「そんじゃ行くぜっ!」 修羅の貫付け 「初っ端カマす!」 刃下のリアクト 「本気で来やがれ!」 練気手当 「この程度…!」 赤化の呼気 「カタをつけようぜ」 黒鋼の呼気 「膝は着かねぇ」 丹田法の訓 「見せてやろうぜ!」 乱れ散々桜 「狂宴だ!」「はっ!」「花で飾って伊達に散れ!」「おぉぉっ…せりゃあっ!」「なかなか粋な技だろ?」 トリックスタースキル 上へ 通常攻撃(短剣) 「」「」 通常攻撃(銃) 「とりゃっ!!」「せいっ!!」 エグゾースト タランテラ 「ストップ!」 スコルピオ 「暴れんなよ!」 ヴァンパイア 「ちょいと頂き!」 フルムーンヴァンプ 「行っくぜぇ!」→「まるっと寄越しな!」 ベノムアンプリフ アサシンアイズ ベノムフェティシュ ラッシュショット エイミングショット 「行っくぜぇ!」→「外すかよ!」 ダンシングバレット 「ふぅぅぅ」→「オラオラオラ!」 ジャンプショット ハイディング 「そんじゃ失礼!」 ブッシュトラップ 「行っくぜぇ!」→「大当りだ!」 チーターマン 「とっとと終わらせる!」 アサシンズリアクト 「体が軽いな」 エスケイプスタンス トリックハンド 「裏技だぜ」 サクリファイス 狂咲きバッドヘヴン デストロイヤースキル 上へ 通常攻撃 「だぁっ!」「うらっ!」 エグゾースト 「はあああ!」 正拳突き 「はあああ!」→「せいやっ!」 デストロイチャージ 「ドカッと一発…!」 ジャブ 「こっちだっ!」 ダブルフック 「くらいやがれ!」→「もぎやがれ!」 スピネイジブロウ 「はあああ!」→「ノックアウトォ!」 釣瓶マッハ 「うりゃ!うりゃ!」→「歯ァ食い縛れ!」 クインテッタ 「くらいやがれ!」→「どりゃあ!」 ドリルクロウラー 「くらいやがれ!」→「活力吸収!」 迎撃スタンス 「かかってきやがれ」→「うりゃ!」 迎撃スタンス・重式 「さぁどんとこい!」→「うりゃ!」 オトシ前上等! 「おあいこだ!」 牙折る也 「威勢がいいねぇ」→「おりゃ!」 爪砕く也 「おーらどうした?」→「おりゃ!」 吹裂く也 「負けるかよ」→「おりゃ!」 凶転ず也 「遠慮はいらねえ」→「おりゃ!」 怒りの重爆 「はあああ!」→「怒りの鉄拳!」 デストロイリアクト 「あったまってきたぜ」 先制デストロイ 「がっついていこうや!」 瀕死のド根性 「諦めが悪いんでね」 パリングシールド 「気合でしのげ!」 スカイハイメテオ 「準備よぉし!」→「大宇宙へひとっ飛びだ!」→「ぬぅ!」→「はあああ!」→「森羅万象ぶっ飛ばぁす!」→「降るべし!」 サイキックスキル 上へ 通常攻撃 「しぇあっ!」「ほいさっ!」 エグゾースト 「ぬぉおおぁ!」 フレイム 「巻き上がれ!」 イフリートベーン 「ぬぉおおぁ!」→「燃えろ燃えろぉ!」 ヒートボディ 「オレは熱いぜ!」 フリーズ 「しばれるぞ!」 アイシクルエデン 「ぬぉおおぁ!」→「砕け散りなぁ!」 ゼロ℃ボディ 「クールにいくぜ」 エレキ 「喰らいつけ!」 ボルトアヴェンジ 「ぬぉおおぁ!」→「駆けろ雷電!」 プラズマジェイル 「荒れるぜぇ!」 デコイミラー 「見間違ってろ!」 半径50mの支配者 「オレが制する!」 マイクロバースト 「ちっと熱ぃぞ!」 マナフローター 「躊躇うなよ」 コンセントレート 「・・・ぎぃぃ・・・ッ!!」 キュア 「心配いらねぇ」 リカヴァ 「仕掛ける!」→「無病息災!」 リザレクション 「仕掛ける!」→「まだ終われねぇだろ!?」 デッドマンズリアクト 「ぬぉおおぁ!」→「心構え良し!」 魔力の湧水 「まだだ・・・!ここから全力だ!」 オートリカヴァ 「仕掛ける!」→「なんか付いてんぞ」 黒のインヴェイジョン 「折檻タイムだ・・・」→「大口開けて飲み込んじまいなぁ!」→「食い破れ!」→「ちっとは反省してくれよ・・・?」 ハッカースキル 上へ 通常攻撃 「とう!」「てあ!」 エグゾースト 「くううぅ!」 アタックゲイン 「全力上げて攻め落とせ」 ディフェンスゲイン 「無様は見せられねえからな」 リジェネレーター 「スタミナつけておこうぜ」 119ナノマシン Bデータイレイザー 「くううぅ!」→「病なんぞ吹っ飛ばそうぜ」 ファイアブレイク アイスブレイク Aスキルコーラー ハッキングワン 「おうてめえ!」 ハッキングゼム 「てめーら注目!」 マッドストライフ.x 「謀反だ、謀反!」 スケイプゴート.x 「お勤めご苦労さーん」 ロストパワー.x 「力み過ぎだぞ」 バッドインバリッド 「」→「」 スリープオール 「」→「」 カースオール 「くううぅ!」→「取り憑かれんぞ!」 ハッキングリアクト 「」→「」 リアクターチアー 「」→「頑張る奴にはご褒美だ」 クイックハック 「あ、そーれ!」 サバゲーナレッジ 「くううぅ!」→「大事にしとけよ」 禁断の秘技 「カモンせがた!」「こうなりゃ誰にも手出しさせねぇ」「ほいっとな」「俺の無双が…今始まる」 コメント欄 スリープオールは「くううぅ!」からの「就寝タイムだ! -- 名無しさん (2012-01-10 21 01 46) ハッカーの119ナノマシンは、ガッツを見せてくれ!・・・だった気がする。 -- 名無し (2012-01-13 22 03 29) トリスタの狂咲きバッドヘヴンは「ドカンと行こうぜ!」→「蹴散らせファイヤー!」→「見抜いた!」→「銀河の彼方へ飛んで行け!」だった -- 名無しさん (2012-01-24 11 24 01) クールにいくぜ→coolにいこうぜが元ネタか? -- 名無しさん (2012-02-10 23 59 18) デストロイヤーのダブルフック「食らいやがれ…!」→「もげやがれ!」クインテッタ「食らいやがれ…!」→「どぅりゃ!」ドリルクローラー「活力吸収!」先制デストロイ「がっついて行こうや」パリングシールド「気合で凌げ」…ドリルクローラー以外今確認しました -- 名無しさん (2012-03-26 20 59 28) あ…正拳突き忘れてた。「はぁあああ!」→「せいや!」でした -- 名無しさん (2012-03-26 21 04 19) こまいけど、サムライの収刀は「終い」です -- 名無しさん (2012-03-30 20 39 57) 119ナノマシン「ガッツを見せてくれよ!」 -- 名無しさん (2013-02-10 00 29 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/77.html
ファンタ(茶ファイター)×アリエッタ書いたんで投下。 と言っても本番なし、アリエッタの自慰のみ。 そしていかにも続きがありそうな終わり方でおもらしあり。 あと結構暗い。 私は信じられなかった。 この生活がいつか変わる事が。 いつか幸せになれる事が。 「…ぅん…うぅん…」 「お、気がついたな。大丈夫か?」 「…………!」 私は信じられなかった。 私を介抱してくれた事が。 私を心配してくれた事が。 私が起きたのを見て嬉しそうな顔になった事が。 「逃げて、ごめんなさい………怒られると思ったの…」 「いいっていいって、それより名前、何て言うんだ?」 「…私の…名前は、アリエッタ…ここの、メイド…… この前は…すごく疲れてて…庭を掃除してる最中に倒れてたみたい…」 「ぶっ倒れるまで疲れてたのに働いてたのか?どうしてまた…」 私は信じられなかった。 礼も言わずに逃げた私にまた声をかけてくれた事が。 私の名前を聞いてくれた事が。 私の話をちゃんと聞いてくれる人達がいた事が。 「な、何じゃお前ら!」 「…あ……」 「こんなに健気に働いてるんだからそんなに怒らなくていいじゃないですか。しかも可愛いのに…」 「こいつはわしの使用人じゃ!わしがどう扱おうと勝手じゃろうが!!」 「……ノラミラシラノイソクニノナトラマニマニニ。モラカイミチニノチスチカカイクニキチモナミチ」 「お?………ふ、ふん…!気がそれたわ…とにかく、これからはもっとしっかり働くんじゃぞ!わかったな!」 「……ふっ、あの爺、ルシェ語は分からなかったようだな…アリエッタ、怪我ないか?」 「う、うん…」 私は信じられなかった。 またここに来てくれた事が。 私を庇ってくれた事が。 私を……か、可愛いと言ってくれた事が。 「さぁて、いよいよだ。アリエッタ、忘れ物はないな?」 「忘れて困るもの、ない」 「…さいですか。よぅし、皆、今から俺達は夜逃げ屋ギルドだ」 「まだお日様、沈んでない」 「…こういうのは気分ですのよ?アリエッタさん」 「よく分からないけど…気をつけて行こうね…!」 「む…ああ、そうだな。なぁ、アリエッタ」 「何?」 「行くところがないって言ったよな?なら、家に来るか?」 「え?でも私、戦えない…」 「いや、戦えってんじゃなくて…俺達、家を持ってるんだけど留守が多いからさ。留守の間の事、お前に任せたいんだ」 「私、に?」 「まぁ、嫌なら他にいい所を…」 「やる!やらせて!」 「本当か?じゃあ決まりだな…っと、そろそろ行くか」 「…うん!」 私は、信じたくなった。 この生活から抜け出せる事を。 私でも幸せになれるかもしれないと言う事を。 きっとこれからは、素敵な生活が送れるという事を。 「ふぅ、こんな所かな?」 アリエッタは掃除をし終えた部屋を見回した。 現在、アリエッタは「トチキイ」というギルドの家で住み込みで働いていた。 ちなみにこのギルド、既にいくつかの帝竜を倒してきている。 メンバーはサムライのナムナ、メイジのシャルル、ヒーラーのモル、そしてファイターのファンタである。 彼らが留守の間、アリエッタは家の事を任されていた。 「ファンタ、何してるのかな?」 アリエッタは窓から空を見上げならそう呟いた。 アリエッタはファンタに惹かれていた。 トチキイの人達は皆いい人ではあるが、ファンタはその中でも特別だった。 アリエッタは空から視線を外し、ベッドの方に目を向けた。 ファンタが使っているベッドである。 話は変わるが、この家にはいくつか個人で使えそうな部屋がある。 使わないのも勿体無いのでトチキイのメンバーはとりあえず一人一部屋ずつ持っている。 それでも部屋は余っているのでアリエッタも一つ部屋をもらった。 と言っても特別な物は特に置いてないが。 話を戻し、ファンタの部屋。 アリエッタはファンタのベッドまで歩いて行き、ゆっくりとそこに腰を下ろした。 「帰って…来ないな」 ファンタ達はネバンプレスに謎の帝竜を討伐しに向かった。 それから10日間、まだ彼らは帰ってこない。 アリエッタはファンタに会いたかった。 このギルドハウスに来た時、アリエッタは期待していた。 これからはもっといっぱいファンタと過ごす事が出来ると思っていた。 しかし現実はそう思い通りにはならなかった。 留守が多いとは聞いていた。 もちろん、それは仕方のない事だとも思った。 しかし、やはり会いたいものは会いたいのだ。 その気持ちはアリエッタの中で日に日に強くなっていった。 おまけにいくら彼らがすごいギルドと言っても命の保障などどこにもない。 トチキイが倒れた、と言う報告も噂もなかったが、不安は常にアリエッタに付きまとった。 「ファンタ……」 アリエッタはふと視線をずらし、ファンタのベッドを見据える。 「ファンタ…ファン、タ…」 アリエッタは枕の方に向かって倒れ、そのまま枕に顔を埋めた。 留守が多いとは言え、真竜が出現するまではギルドハウスに泊まる事は少なくなかった。 だから、枕を含むファンタのベッドには彼の匂いがついていた。 アリエッタは枕を抱きかかえると、ベッドの上で体を丸める。 「んっ…これ、ファンタの…匂い…」 枕についた匂いを嗅ぎ、さらに枕に顔を埋める。 アリエッタはそのまま右手でスカートをずり上げていく。 ある程度ずり上げると、アリエッタはそのままショーツ越しに秘裂を人差し指でなぞる。 「んぅ…ファンタぁ…」 自慰をする事は何度もあった。 このギルドハウスに来てからは毎晩彼を想って自分を慰めた。 しかしそれは自分の部屋で、自分のベッドでしてきた事。 このようにファンタのベッドの上でする事はなかった。 こんな事のせいでファンタのベッドを汚したくなかったし、彼自身も汚してしまいそうだと思ったからである。 だが、会えない事で強くなった感情はついに抑えきれなくなり、アリエッタを突き動かした。 アリエッタは自分の秘所を引っ掻くように人差し指で何度も擦る。 「くっ…んぅぅっ…」 枕から顔を離すと、アリエッタは熱のこもった息を吐き出す。 「ふぁ、んたぁ…んっ…!」 アリエッタは自分の肉芽を人差し指の腹で転がすように、擦るようにして撫で責める。 アリエッタの体に甘い痺れが走り、彼女は息遣いを荒くしていく。 「は、あっふぅっ…んんっ…!」 脳裏に浮かぶ彼の姿。 自分を庇ってくれた姿、不安を感じてた自分を励ましてくれた姿。 そんな彼が好きで、一緒にいたくて、欲しくてたまらない。 いつの間にかアリエッタは腰を浮かし、尻を突き上げ、秘所を弄っていた。 長いスカートも完全に捲くれてしまい、水色のショーツが丸見えになっている。 ショーツにはすでに彼女の愛液によって染みが広がっていた。 「ふぁん、た…ふぁんたっ…ふぁんたぁ…!」 アリエッタはショーツをずらし、直接クリトリスを弄り始めた。 「はっ、ふぁんっ…た、あっ、あぁ…!」 アリエッタの口からは涎が垂れ、それが枕を濡らす。 しかし、枕を濡らしていたのはそれだけじゃなかった。 アリエッタは大粒の涙を流して泣いていた。 (私じゃ…釣り合わない…) いつもそうだった。 絶頂に達しそうになると、いつもアリエッタは考えてしまう。 ファンタは強いし、優しい。 対して自分は弱いし、大した事も出来ない。 ニギリオの宿からここまで来るのに何度かモンスターと戦闘になった。 その時、アリエッタは何も出来ず、怪我をしないように離れて見てるだけだった。 ファンタはそんなモンスターに立ち向かっていき、その隣にはナムナがいた。 彼女はファンタの隣で戦っていて、その姿はとても綺麗だった。 戦闘後は勝利を二人で喜んでいた。 今も彼女は彼と一緒に戦っているのだろう。 彼を手助けする力を持ち、彼の支えになれる彼女。 それに比べて、彼に助けてもらってばかりで、挙句の果てに彼が休む為の場所を汚す自分。 同じルシェなのに、こんなにも違う。 もし、彼女と何もなくても…彼と私じゃ釣り合わない。 「ふぁ、んたぁぁ…うっ、あ、はぁっ!」 涙は止まらず、手も止まらない。 こんな事を考えても手を止める事が出来ない。 その事が悔しくて、また涙を流す。 そしてアリエッタは自分の肉芽をきゅっと摘みあげた。 「はっ、んぅぅぅぅぅっ!」 彼女は絶頂を迎え、体を振るわせる。 それと同時に愛液とは違う黄金水が音を立てて噴き出していく。 「あ、あぁぁぁっ…」 噴き出した黄金水はやがて勢いをなくしていき、アリエッタが体をぶるっと震わせると止まった。 アリエッタは体を起こすと、捲くれていたスカートはずり落ち、丸出しだった下半身を覆った。 直接見なくても、布団がぐしょぐしょになっている事は分かっている。 「……布団、綺麗にしないと…」 「…アリエッタ?」 アリエッタは声を聞き、目を見開いた。 そして、ゆっくりと振り向くと、部屋の入り口に彼が立っていた。 「ファ…ンタ?」 「その…えっ…と…」 気まずい空気が部屋を覆う中、アリエッタはベッドから降りるとファンタの横を抜けて部屋を飛び出した。 「っと!?お、おい!アリエッタ!?く…」 ファンタは一度部屋を見回すと、扉を閉めて走り出した。 私は信じたくなかった。 彼と私が釣り合わない事を。 私は信じたかった。 これからは幸せになれるかもしれないと言う事を。 きっと彼は私を軽蔑する。 当然だよね、私のあんな姿を見たのだから。 もう、あそこには…戻れないよね。 …ごめんなさい、ファンタ。 → ファンタとメイド ← あるギルドの始まりの物語
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/40.html
エントランスのチェロンから受注可能です。 前作と違いメニューからクエストの内容、進行状態が確認可能です。 アイテム収集系のクエストも普通に敵と戦っていればその時点で揃っているものが多数なので前作ほど面倒ではありません。 アイテムの説明をよく見てクエスト用となっているものは持っておきましょう。 大体のクエストはメニューの一覧で詳細を確認すれば問題なくクリアできます。 クエスト名 報酬 時期 場所 攻略 ピルケースを探して SPアップ100ヒールエアロⅠ ×2 1.5章 エントランス 青いピルケースは廊下に落ちている 渋谷に化け物が出現! SPアップ100 ×2 1.5章 受付 アオイと会った場所で戦闘vsミドリガメグレート はぐれた彼女を探して スキル:イグジットSPアップ100 1.5章+A 8F廊下 例のゴミ箱から左の分岐の奥にいる話しかけると強制的に都庁へ戻されるので、「渋谷に化け物が出現!」と並行したい場合は注意 地下道に化け物が出現! SPアップ100メディスⅡ ×3 2章 受付 入口側から入りJUMPして東へ行くと戦闘vsマッドベアー 水道修理の同行者急募 AZ400SPアップ100 2章 エントランス vsテンタクル×2、×3(移動の必要なし)連戦なので不安な人は事前にセーブしておくと吉 毛布が不足しています! SPアップ100ナノファイン ×3 2章+A 8F避難所右 暖かな毛皮(ムジナ)2枚を渡すだけ 物資回収の協力者求む AZ250SPアップ100 ×2 2章+A 8F避難所左 道玄坂でゲーム機、センター街で缶ジュースと古雑誌を入手すべてイベントアイコンあり カルト教団からの奪還 AZ700SPアップ100 2章+B 9F避難所右 シバ先輩は都庁ビルの外の広場に居る 池袋へ捜索隊を! SPアップ200 ×2キートリガー:初音ミク救出 2章+B 9F避難所右 高度400の北東(外周経由)で戦闘vsワイバーン火傷対策をしておくと幸せになれる 薬の原料が足りません スキル:応急手当・中SPアップ100 3章 2F病室 赤兎の牙(アカラビ)2本を渡すだけ 本を探しています SPアップ200ブラインドカットキリノ信頼度↑ 3章 7F会議室 5Fムラクモ本部の左の部屋(司令室)の左下隅の本棚日記を読む・読まないで後の選択肢が変化 至急マモノ駆除を! AZ500SPアップ100 ×2 3章+A 8F廊下 道玄坂奥のセーブポイント付近に行くとイベント(アイコンなし)戦闘vsホークブリーダー×3、ブリードヘッド 車両探索の協力求む! AZ1,200SPアップ200 4章 3F廊下 首都高で戦闘vsデクダスタニア 遺品を探しています SPアップ300 ×2サバイバルベルトリン信頼度↑ 4章 3F作戦会議室 四ッ谷1つめの中継地点(墓標エリア2)のMAPの一番左上でイベント戦闘vsタチバナ カルト教団からの奪還2 スキル:SPボーナスSPアップ200 4章+C 9F避難所右 5000Az必要 集団失踪の真相は SPアップ200 4章+C 10F避難所左 6F廊下の通りすがり研究員と会話後戦闘vsMETALポンポコそこらのドラゴンより遥かに強いので注意(爪・混乱対策が有効) 池袋のニューヒーロー? SPアップ500ソルマネル×5 5章 受付 高度200m中央北で戦闘vsスカイクラブ400m南東(外周経由)でイベント 新型感染症に注意! 応急手当・大SPアップ300 5章 2F医務室 研究室のマッドな研究員と会話渋谷通り(駅前から右)にクエストアイコンあり受注時期的に渋谷攻略と重なっているので注意 美味しい食事のために SPアップ300食材セット×10 5章+C 10F廊下 上等な熊肉(レイジーベアー)を渡すだけンまい!(LF・MN回復) 国分寺に化け物が出現! SPアップ300ヒールエアロIV×4 5章+D 3F廊下 砂漠エリア北西で戦闘vsカザンガメグレート 世界救済会新規団員募集 Az5,000SPアップ300チェロン信頼度↑ 5章+D 7F廊下 依頼人は会議室前でなくマップ左上にいる指示に従って居住エリアB、C、Dの順で勧誘勧誘の選択肢は選び直せるので間違っても問題無い 日雇い師匠募集 SPアップ300×2 5章渋谷攻略後 2F病室 2F病室で戦闘vsイノ&グチ 紙を探しています Az3手作り弁当ダイゴ信頼度↑ 5章+D+SKY渋谷攻略後 11F避難所左 6F研究室の眠そうな研究員と会話依頼人と会話後に2F医務室のダイゴに渡す 差し入れを届けてくれ Az9,000SPアップ300ネコ信頼度↑ 5章+SKY渋谷攻略後 7F廊下 SKY居住区のマキかシノに包みを渡す7F廊下の依頼人の所へ 教団の暴挙を止めて! SPアップ300風魔胴衣 5章+E渋谷攻略後 9F避難所右 墓標エリア3のセーブポイントの南(東側経由)にてvsディノザウラス 攻撃力が高いクリアで難民4人救助とアイテム「風魔胴衣」取得 最後の素材を探して とってもアッパー 7章 6F研究室 エネルギー結晶体(ホワイトゼリー)を渡すだけ 非番のムラクモへ SPアップEXミルロメディス×5ナビ信頼度↑ 7章 5F司令室 PCは6F研究室の左上にある(クエストアイコンなし) 童話の本を探しています SPアップ500フロストカットキリノ信頼度↑ 7章 11F避難所右 本屋の店主から本を受け取りキリノに渡す SKYからの重大発表 SPアップ500ドリームキャスト X章 2F病室 話を聞くだけ 13班への頼みごと SPアップ500Az20,000SPアップEXネコ信頼度↑ X章 7F廊下 ペンダントは四ツ谷墓標エリア4の中継点からすぐの場所(毒沼まで行かない) 助手を募集する SPアップEXヒュプノ結晶×3エメル信頼度↑ X章 6F研究室 薄氷の花弁(フリージアン)、氷の猪牙(スノーズボアー)を渡すだけエメル様ご乱心 薬に詳しい奴はいるか? SPアップEXフィクスエアロアイテル信頼度↑ X章 S14FSKY居住区 6F研究室のおっとり研究員と会話国分寺工場エリア3北東で戦闘vsキルホーンドラグ 第5小隊救出依頼 AAAヴィクトリーAAAグローリー X章 3F作戦会議室 台場のショップ街1F(最初のセーブポイントがあるエリア)の北東でイベント(アイコンなし)戦闘vsバンディッドベアー×3
https://w.atwiki.jp/7d2020/pages/100.html
男性L:江川央生 ※以下ネタばれを含みます 男性L:江川央生 汎用台詞 サムライスキル トリックスタースキル デストロイヤースキル サイキックスキル ハッカースキル コメント欄 汎用台詞 上へ キャラクター登録時 「どーんとまかせろ!」 逃走時 「あーばよッ!」 勝利時 「おとといきやがれってんだ!」「ふっはは!だいっしょーり!」「なってねぇなァ!」 対ドラゴン戦 「んん? あと何匹だ?」「消えな! クソトカゲ!」 対帝竜戦 「おーし!おしおしおしおーっし!」「なに竜だろうがぶっとばす!」 イベント勝利時 「悪いが勝ちだなぁ?」(首都高戦)「じゃあな、総長さん」(人竜戦)「永遠にすっ込んでろ!!」(真竜戦)「やっぱすっげぇなアンタは」(人類戦士戦) レベルアップ時 「天井知らずってかァ!」「おおっ!キタキタァ!」 パーティ加入 「うし、いくか!」 室内 「よう」(通常)「すっげーな!」(喜)「なんてこったぁ…」(悲)「いやぁ、その、なんだ…」(照) 料理 「ん、当番だったか?」→「ま~ぜまぜってねぇ」 スカイラウンジ 「ったく…何してんだァ…」 サムライスキル 上へ 通常攻撃 「そいっ!」「ぬぁぁっ!」 エグゾースト 「ぬぅぅぅっ!」 旋風巻き 「そぉりゃ!」 金翅鳥王旋風 「まとめて伸したる!」 袈裟斬り 「ぶつ切りだ!」 力閂オロシ 「準備よーし」「超全力!」 トンボ斬り 「そら行けぇ!」 影無し 「シュバッ、となぁ!」 収刀の紡ぎ 「フォームチェンジ!」 崩し払い 「準備よーし」「崩れちまいな」 モミジ討ち 「準備よーし」「」 フブキ討ち 「準備よーし」「活きが悪いなァ!」 不動居 「うぅぅぅッ!」 風林重ね 「何でもこいや!」「おんどりゃあ!」 十六手詰め 「準備よーし」「そいやぁぁあ!」 抜刀の紡ぎ 「さて、こっからだ」 修羅の貫付け 「せぇぇぇい!」 刃下のリアクト 「デカいの来い!」 練気手当 「舐めときゃ治る!」 赤化の呼気 「面白くなるぜぃ」 黒鋼の呼気 「こいつぁヤバそうだ」 丹田法の訓 「俺、ムッキムキ!」 乱れ散々桜 「あったまったぜ!」「そいっ!」「ズタンズタンのみじん切りだ!」「往生しやがれ」 トリックスタースキル 上へ 通常攻撃(短剣) 「」「」 通常攻撃(銃) 「しゃあ!」「せいっ!」 エグゾースト 「んぬぅぅっ!」 タランテラ 「シビシビすんぜ!」 スコルピオ 「腹痛してろ!」 ヴァンパイア 「くぅぅ、苦ぇ…」 フルムーンヴァンプ 「見せたるッ!」「たらふくいただき!」 ベノムアンプリフ 「見せたるッ!」「ひっでぇなぁ」 アサシンアイズ 「超ガン見だ!」 ベノムフェティシュ 「もらっときな!」 ラッシュショット 「見せたるッ!」「オラオラオラオラァ!」 エイミングショット 「見せたるッ!」「てぇぇい!」 ダンシングバレット 「んぬぅぅっ!」「はっちゃけようぜ!」 ジャンプショット 「んぬぅぅっ!」「ひゃっほう!」 ハイディング 「狙っちゃうぜ?」 ブッシュトラップ 「見せたるッ!」→「おう、任された!」 チーターマン 「合図で飛び出せ」 アサシンズリアクト 「おっしゃあ!」 エスケイプスタンス 「ダッシュで逃げんぞ」 トリックハンド 「ケチってんなよぉ」 サクリファイス 「しゃあねぇ、ちと行ってくるわ」 狂咲きバッドヘヴン 「度肝抜かれろ!」「鉄をもぶち抜く悪辣の凶弾!」「バシュッとな!」「戦車だってイチコロだぜぇ?」 デストロイヤースキル 上へ 通常攻撃 「」「」 エグゾースト 「」 正拳突き 「おぉぉぉっ!」「必殺パーンチ!」 デストロイチャージ 「」 ジャブ 「しゃりゃぁ!」 ダブルフック 「キタキタキタァ!」「」 スピネイジブロウ 「おぉぉぉっ!」「ひしゃげな!」 釣瓶マッハ 「だぁっ!」「だぁっ!」「うぉらぁぁあ!」 クインテッタ 「キタキタキタァ!」「風穴開けたる!」 ドリルクロウラー 「キタキタキタァ!」「うるァァア!」 迎撃スタンス 「ドーンと来い!」→「でやぁ!」 迎撃スタンス・重式 「胸に飛び込め!」→「でやぁ!」 オトシ前上等! 「お礼参りだ!」 牙折る也 「噛み噛みするかい?」→「」 爪砕く也 「危ねぇなぁ」→「」 吹裂く也 「お口を閉じな!」→「」 凶転ず也 「健康、健康!」→「ぶっ飛べ!」 怒りの重爆 「」「」 デストロイリアクト 「一気にたたむぜ!」 先制デストロイ 「おぉぉぉ、みなぎるぅ!」 瀕死のド根性 「タダじゃあいかねぇ!」 パリングシールド 「唸れ、筋肉ゥ!」 スカイハイメテオ 「超限界突破だ」「うおりゃぁぁあ!」「ふぅ…」「星をも砕く超絶キック!」「はぁっ!」 サイキックスキル 上へ 通常攻撃 「」「」 エグゾースト 「ふんぬぅぅっ!」 フレイム 「あーっちっちぃ!」 イフリートベーン 「ふんぬぅぅっ!」「焦げちまいなァ!」 ヒートボディ 「火傷するってかァ?」 フリーズ 「カキーン、となぁ!」 アイシクルエデン 「ふんぬぅぅっ!」「ザ・ロック!」 ゼロ℃ボディ 「霜焼けになるぜぇ?」 エレキ 「バッチン!」 ボルトアヴェンジ 「ふんぬぅぅっ!」「骨まで痺れろ!」 プラズマジェイル 「撃ち落とすぜ!」 デコイミラー 「届かーん!」 半径50mの支配者 「飲まれちまいなァ!」 マイクロバースト 「出る出る出る!」「もっとアツくなれよ!」 マナフローター 「省エネモード」 コンセントレート 「一点集中!」 キュア 「ツバつけとくか?」 リカヴァ 「出る出る出る!」「顔色わりーな」 リザレクション 「出る出る出る!」「ほら起きた起きた!」 デッドマンズリアクト 「ふんぬぅぅっ!」「諦めねぇぞ」 魔力の湧水 「今だな」「おっ、ついてんなァ」 オートリカヴァ 「出る出る出る!」「早めにな」 黒のインヴェイジョン 「ぬっふっふっふ…」「暗くて、狭くて、怖くて、寒い!」「三枚刃!」「一生そこに引き篭もってな!」 ハッカースキル 上へ 通常攻撃 「はぁっ!」「うりゃあ!」 エグゾースト 「よぉぉぉし!」 アタックゲイン 「牙剥いてけ、ゴー!」 ディフェンスゲイン 「気ィ抜くなよ、俺!」 リジェネレーター 「気合だ!ファイ、オー!」 119ナノマシン 「よぉぉぉし!」「死ぬんじゃねーぞ!」 Bデータイレイザー 「よぉぉぉし!」「元気強気、忘れんな!」 ファイアブレイク 「燃えてけ、ファイヤー!」 アイスブレイク 「落ち着け、フリーズ!」 Aスキルコーラー 「よぉぉぉし!」「エンジンかけてこーぜ!」 ハッキングワン 「ブチブチっと!」 ハッキングゼム 「乱れ挿しだァ!」 マッドストライフ.x 「あっち向いてホイ!」 スケイプゴート.x 「よこしな!」 ロストパワー.x 「肩の力抜けよ」 バッドインバリッド 「よぉぉぉし!」「えらく軟弱だなぁ」 スリープオール 「よぉぉぉし!」「おねむの時間か?」 カースオール 「よぉぉぉし!」「ツイてねぇなぁ」 ハッキングリアクト 「よぉぉぉし!」「運試しだ!」 リアクターチアー 「よぉぉぉし!」「もっと見せたれ!」 クイックハック 「問答無用!」 サバゲーナレッジ 「よぉぉぉし!」「お疲れさん!」 禁断の秘技 「出て来い盟友!」「っしゃああああ!これこれぇぇぇ!」「超ヒット!」「最強無敵、敵無しだぜ」 コメント欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/28.html
以下人名対象一覧(前回まで登場分) コレル:第一人称。骨の髄まで奴隷根性の日和見青年。 ニコレット:にこやかな給仕の女性。優しいお姉さん。 ハンコツ:前回名前の出てこなかった『先輩』。偉い奴は大嫌い。 ガーベラ:同じく前回名前の出てこなかった少女。あるいは幼女。 どの語尾に「ですの」を付ければいいのか迷う。 この星に暮らす二つの知的種族。 この二つの種族には、地域によって様々な呼び名がある。 例えば、 『ヒト』と『ルシェ』。 『人間』と『ルシェ』。 『人間』と『亜人』。 『ルシェ』と『他民族』。 『戦う民』と『東の民』。 『ヒト』と『半獣の民』。 ……こんな具合に。 どの呼び方をしているかでその人の出身地が判ると言われるくらい、二つの種族に対する呼び名は多い。 異邦人同士の揉め事があればその半分は種族の呼び方に関することだというのも頷ける話だ。 ちなみに僕は、『人間』と『ルシェ』という呼び方を使っている。 お国柄ヒトのことを人間と呼ぶが、自分の事を亜人と呼ぶほど卑下するつもりは無いというわけだ。 (亜人というのは『人間に次ぐもの』という意味らしい。僕としては『ヒトとルシェ、合わせて人間』だと思っている。) で、僕はルシェであることを特別にこそ思っていないが誇りには思っている。 自分を構成するアイデンティティーのひとつでもあるわけだし。 ……だから、 「あんたなんか、これっぽちもルシェを名乗る資格なんてないわよ!!」 ……なんてことを言われると、ものすごくヘコんでしまうのだ。 ―――――――――――――――――――― あれから少し経った。 相変わらず僕はこのニギリオの宿で、日夜こき使われる日々を送っている。 まあ『仕事を楽しむ』すべを取得している僕にとってはこれくらいなんでもない…… ……なんて言うと一気に仕事量が増える気がするので言わないが、それなりに気楽にやっている。 もちろん肉体的にはまだまだ負荷が激しいが仕事も少しずつ覚えてきたし、 口は悪いが根は良い先輩であるハンコツさんとも仲良くなって今のところここでの生活は順調だ。 このままいけば……いけば? 若いうちにした苦労は人格を磨き、肉体を強くする。 このまま経験を積み重ねていけば、何十年か後には僕も良い感じにくたびれた頼もしい使用人になれるだろう。 朗らかで親しみやすくそれでいて有能な、そんな使用人になることが僕の目標なのだ……お嫁さんも欲しいかな。 後者の目標は達成できるか分からないが、出会いはひょんなところに転がっているもの、 運を天に任せてそのときが来るように祈ろう。 「さてと!」 そんな事を考えているうちに客室に箒をかけ終わり、僕はちりとりを手に立ち上がった。 履物入れの方を掃除していたハンコツさんを見るとあちらもブツクサ言いながら片付け終わったようだ。 「よし、じゃこの部屋で終わりですよね」 「ん、おぉ」 ハンコツさんとは楽しそうに仕事をしているのが気に入らないと因縁をつけられたところからの仲だが、 分かり合ってからは一緒に仕事をすることも多く、性格は違えど親友と言っていい付き合いを続けている。 彼と共に部屋を出ると、すぐそこでこれまた最近すっかり顔馴染みとなった女の子と出くわした。 「お疲れ様ガーベラちゃん」 「お疲れ様ですの」 水桶運びを手伝って以来親しくなったこの女の子は、 最近人に仕事を頼むということを覚えてスムーズに仕事を進められるようになったようだ。 「客室にお花をかざりに来たんですの」 「ふぅん……浴場入り口のチェックは?」 「今はお掃除中ですたっふおんりーですの」 「あ、そっか」 「で?こりゃ色の違うのを一本ずつ挿しゃいいのか?おーい!マンザラ!」 「んー?なんだ?」 ハンコツさんに呼ばれてもう一人の青年が顔を出す。 この人がマンザラさん、髪を刈り込んであるとこなんかはハンコツさんとそっくりだが 性格は似ても似つかない穏便主義でどちらかというと僕と気が合うタイプだ。 「花だとよ。花瓶だしとけ花瓶」 「おう」 ちなみに仲良くなる人仲良くなる人皆お互いに親しいので不思議に思ってはいたが、 なんのことはない。どんな職場でもなかよしグループというものは出来るらしく、 僕がそのグループの一つに入っていこうとしているだけだった。 思えば会った時から僕の情報も伝わっていてあっさり仲良くなれたなあと思わないでもない。 「じゃ、僕達は庭の掃除に戻りましょうか」 「かったりぃなあ……」 「またそんなことを。……ん?」 それに気付いたのはそのときだった。 ここは二階の、吹き抜けに面した客室前なのだが一階がなにやら騒がしい。 手すりから身を乗り出して下を覗くと、階下ではちょっとした騒ぎが起こっていた。 「なんだぁ?」 どこか死角の奥の方から言い争う声が聞こえてくる。 周りの騒ぎを聞きつけた人たちの話し声で良く聞き取れないが、 一際大きく聞こえるのは若い女性がなにか知らない言葉を交えてまくし立てる声だった。 そのままひとしきり言い争いを聞き続ける。と、やがて眼下を一人の少女が賭け抜けて行った。 すぐに彼女は死角に入ってしまい、そちらの方からまた騒がしく声が聞こえてくる。 「とりあえずあの女が騒ぎの原因みてーだな」 「そうですね」 階段を下りていくと、途中でまたちらりとあの少女が見える。 金色に少し茶を混ぜたような髪と、同じ色をした耳。 一瞬しか見えなかったが彼女が旅人らしい服装をしていることも分かった。 (旅行中のお客さんかな?……それにしても) 「……あの子、可愛かったなぁ」 「そうかぁ?」 思わず口に出てしまったが仕方ないので彼女に意識を戻そう。 先程見えた彼女が一般的にみて美人とカテゴライズされるかは疎いので分からないが、 少なくとも分かったことは、僕は彼女のような女性がタイプらしかった。 (もしかしてこれが世に言う出会いの機会、というやつなんだろうか) 「……なんて、そう都合よく出会いがあるとも思えないけど」 「おいおい本気かよ……お前あーゆーのが好みなのか?」 「うっさいですね」 しかしまあ、運がよければ知り合いになれるかもしれないチャンスだ。 とりあえず行ってみるだけ行ってみることにして、僕は騒ぎのあった吹き抜けのほうに近付いていく。 近い。 どうやら現場はすぐそこらしく、僕は戸の無い入り口からそちらのほうへ顔を出した。 そして、 見えたのは靴の裏だった。 「どっけえええええぇぇぇぇぇ!!!」 ……ええ、そりゃもう見事な浴びせ蹴りだった。 入り口の上枠を掴み身体を振り子のようにスイングさせながらの一撃は、 パワー、スピード、角度ともに必殺の一撃と呼ぶにふさわしい威力で僕の真芯をきれいに捉え、 その意識を即座に刈り取りエデンの果てまでぶっ飛ばしてくれた。 …………惚れたよ。 ―――――――――――――――――――― 気が付くと天井を見ていた。 「知ってる天井だ……」 屋根と、壁と、床しかない従業員宿舎の天井だ。 僕はその従業員宿舎(男子用)で布団に寝かされていた。 ハンコツさんが声をかけてくる。 「よう、頭は大丈夫か?」 「いきなりご挨拶ですね……」 「冗談言ってんじゃねーよ、ほんとに頭の方は問題ねーのか」 「うーん……」 若干くらくらするが特に問題はなさそうだ。 立ち上がってみると平衡感覚も異常はないようだった。 「大丈夫みたいです」 「おう。ま、今日はゆっくり休んどけ」 「仕事は?」 「お前な……ああ仕事な、なんというか、その、いろいろあってな」 「よく分かんないですけど……そのどさくさに紛れてハンコツさんもサボってるという予感がヒシヒシします」 「うっせえ」 図星か。仕方ないなと思いつつ、僕はもうひとつ気になることを思い出していた。 さっそく横を向いているハンコツさんに聞いてみる。 「あの……あの女の子は?」 「あいつか?まだここにいるぜ」 「!ほんとですか?」 気を失っている間にいなくなってしまったかと思っただけに、少し嬉しかった。 我ながら懲りないとは思うが、ハンコツさんに頼んで彼女のもとに連れて行ってもらうことにする。 宿舎を出るともう夕方だった。 「……はぁ?あの女が気に入っただぁ?」 「えぇと、まあ」 「お前を出会いがしらに蹴り飛ばした奴だぜ?……お前もしかしてそっちのケがあったとか」 「違いますよ!」 「じゃ、強い女が好きなのか?」 「そーゆーのとも違うような」 「じゃなんでだよ……」 「そこが自分でも分からないところが不思議とゆーか」 「わかんねえ奴だな、ほれ、いたぞ」 指差す方に目を向ける。 するとそこに、ニコレットさんとマンザラさんの傍らに、確かに彼女はいた。 金色にぱさついた茶色を混ぜたような髪。 気の強そうな目。 不満を表して膨らんだ頬にぴりぴりとせわしなく震える耳。 彼女がそこにいた。 「だーかーら!私はお金が無くてここに売り飛ばされてきたんじゃなくて……」 「分かったから落ち着きなさい。ね?」 「落ち着けるわけ無いでしょ!?こっちは騙された挙句散々コケにされたのよ!?」 「よう、相変わらず喚いてんな」 「あぁ!?」 ご機嫌斜めのようでどう声を掛けたものかと逡巡する僕を尻目に、ハンコツさんがあっさりと声を掛ける。 超反応で飛んできた殺人的な視線を受け流し、ハンコツさんは親指で僕を指し示た。 「ふん。おい、目を覚ましたから連れてきたぜ。とりあえずこいつになんか言うことはねーのか?」 「ああん?……誰だっけ、あんた」 覚えてない!? 若干ショックにとらわれる僕を見てマンザラさんが助け舟を出してくれる。 「お前さんが蹴り飛ばした男だよ、覚えてないか?」 「……あぁ!」 追加説明でようやく僕の事を思い出したらしく、納得したように手を打って彼女は僕に近付いてきた。 「ふーん……そっか、あんただったんだ。 ごめん、蹴り飛ばしたりして悪かったわね」 「気にしないで、このとおり元気だから」 そう答えながら僕は目の前の少女を観察した。 若干気性は荒いが、少なくとも悪い人じゃなさそうだ。 そっけない言い方だがいいかげんな謝罪じゃない。 「それより、僕が蹴られたときの事の経緯が知りたいかな。 あ、僕はコレル、ここで働いてる使用人だよ」 とりあえず話の糸口はつかめた。 ついでに名前も聞き出したいところだけど…… 僕の思いを知ってかしらずか、ニコレットさんが絶妙な援護射撃をしてくれた。 「そういえば名前も聞いてなかったわね。私はニコレット、あなたは?」 「……バレッタよ。ネバンのバレッタ」 「ネバンプレス?」 ネバンプレス帝国。 『孤高の戦団』と呼ばれた異国の地。 彼女――バレッタさんの口から出た言葉を聞き、 僕は彼女の名前を記憶に刻み込むとともに自分の持っているネバンプレスの知識を展開した。 ちなみに、僕の情報源は元旦那様の家にあった本だけなので 持っている知識も受け売り状態であるのはわかって欲しい。 ネバンプレスは西大陸に築かれたルシェの国だ。 アイゼンとの仲は悪い……を通り越して断絶状態だったりする。 その理由の一つは過去の経緯。 カザンができるより、ミロスがアイゼンから独立するより昔、 それこそ千年単位の昔に、東大陸で迫害を受けたルシェは東大陸に残ろうとする同胞と袂を分かち 自由な土地を求めて西に旅立った。 海を越え砂漠を越え、雪原を渡り彼らは苛酷な環境を切り開いて一つの国を造り上げる。 それが後のネバンプレスだ。 そんな彼らが東大陸の民を良く思っていたわけが無い。 特にその昔から現在に至るまで存続しているアイゼンなどはなおさらだ。 対立感情こそ何百年という時が洗い流してくれたが、 今でもアイゼンにとってネバンプレスは辺境の蛮族の国だし、 ネバンプレスにとってアイゼンは変わろうとしない古い考えに凝り固まった者たちの国だ。 最近ドラゴンに対抗するために開かれた世界協定のときも双方の代表者は一言も口を聞かなかったらしい。 まさに好きの反対は嫌いではなく無関心……を体現するような関係だが、 まあお互いに遠ざけあうことで余計な争いが生まれないならそれはそれでいいのかもしれない。 世界に六つしか国家のないこの星で、もし戦争なんかしても馬鹿馬鹿しいしね。 もう一つの理由は、単純に地理的な関係。 二国はエデンの北西と南東、まさに世界の反対側だ。 世界の北と南、西と東は繋がってるんじゃ?なんてツッコミは却下する。 アイゼンからネバンプレスに向かおうと思ったら、アイゼンの公式船団にでも便乗しない限り 北上してトドワの丘を越え、ミロスに入り、西に向かってカザンに到達、船で南下して プレロマを経由しつつ西の玄関口ゼザに向かい、そこから砂漠と雪原を越えてようやくネバンに到着となる。 そもそもネバンプレスはその地理的な関係からゼザを経由してプレロマと多少交流がある程度で、 その他の国に対しては殆ど交流が断絶しているまさに『孤高の戦団』なのだ。 ……とまあ、彼女の故郷、ネバンプレスとアイゼンの関係はそんな感じか。 「で、そんな遠いところから何しに?」 「旅行よ」 「……」 ま、まあ断絶しているというのは国家レベルの話であって、 諸国漫遊を一種のたしなみとするアイゼン貴族なんかもたまにネバンプレスに行ってたりはする。 ネバンプレスからの旅行者がいたとしても驚くことじゃない、うん。 「どうせだから思いっきり文化の違うとこに行ってやろうと思って、 貯金をはたいて世界の反対側のアイゼンくんだりまでやってきたのよ。 ……そしたら、そしたらよ!?」 「どーせ怪しいボッタクリの店に引っかかったとかだろ?」 「違うわよ!おいしいカニが食べられるって言うから、そいつに付いてここまで来たら いつの間にかお金を盗られ荷物を盗られ、ご丁寧にここの従業員に登録されて その上連れて来た奴はあたしのチケットで船で逃げててここに置き去りにされてたのよ! 追っかけようにもチケットすらないからどうしようもなくて……!」 「「………」」 「なおさらバカだろ」 「よくもまあそこまで……」 「きいいぃぃ!!」 哀れみの視線(呆れ含む)を向けられて彼女は地団太を踏んだ。 僕はといえばそんな彼女の一挙一動足を微笑ましく見守っていたが、 あまり見つめているのも失礼かもしれないと思い直し、話を進めることした。 「ここにいる事情は分かったけど……そこから僕を蹴り飛ばすまでの間にどんな経緯が?」 さしあたって次の疑問を向けてみる。 ……すると、彼女の様子に変化があった。 なんとも嫌そうな顔というか、じと目で恨めしい視線を送ってくる。 何か変なことを言っただろうか。少し逡巡したが、答えはすぐに出た。 「……あんた、もしかして蹴ったこと根に持ってんの?」 「え?あ、いやごめん!そんなつもりじゃ」 あんまり僕が蹴り飛ばした蹴り飛ばした言うもので気になったらしい。 反省しつつ僕は先を促した。 ちなみにニコレットさんとマンザラさんは仕事が残っているらしく、 ここで僕達に断りを告げてから戻っていった。 「先って言っても……あとはそう、そうよ! なによあいつ、あの強欲ジジイ!人が騙されたんだって言ってるのに こっちも金を払ったんだからその分は働いてもらわないと困るとか!」 「あー、言いそうだ」 ってかやっぱり僕のときは天邪鬼だったのだろうか。 「私を騙した奴から取り返せって言ってもふん捕まえて連れ戻してくるから待てって言っても 全然話にならないからしまいには一旦逃げるしかないと思って……」 「で、出て来たこいつを思わず蹴り飛ばしたわけだ」 「……そうよ」 「ふぅん」 「ハンコツさん……だからあんまり蹴り飛ばす蹴り飛ばす」 「別にいいわよ…… ……ふん!さて、どうやってここを出て行くか考えないとね。 さっきは止められたけど、あの強欲ジジイ 次になんやかんやふざけたことを言ってきたらこうして!こうして! こうっしてっ叩きのめして、堂々と出て行ってやるわ!」 「勇ましいね……」 「当然でしょ!」 空を切ってシャドーボクシングやらキックやらしている彼女は、 ちょっぴり気後れの入った声を掛けると得意げに胸を張った。 「勇猛なるはルシェの魂、いかなるときも恐れを知らず! どんなときも勇敢であってこそのルシェ、あんな耄碌なんて怖くもなんとも無いわ!」 「……はぁ」 ふふん!とばかりに胸を張るのに同調するように耳が誇らしげにぴんと立つ。 僕はそれを可愛らしいと思いつつ、だけど彼女のセリフに少しだけ違和感があった。 ――さて、事情を聞くのは大体済んだ。 後はお金も荷物も無い彼女が今後どうするかだ。 とりあえず僕としてはこれ以上彼女とジェン爺がぶつかるのは避けたい、どうにか穏便な解決を承諾してもらわないとね。 そう思って僕は、それが後に頭を抱える事態への導火線とも知らずにその話題を出した。 「ところで、これからどうするの?ジェン爺のこともあるし…… 出来れば話し合いで何とかして欲しいんだけど」 「私だって別にケンカしたいわけじゃないわよ? ただ、あいつが次もあの態度なら確実にぶちのめしてやることになるけどね!」 「あの……あれでも僕らの主人なんだけどな」 「は?」 振り返った彼女は、何を言ってるのか分からないという顔をした。 「主人ったって、契約上の話でしょ?」 「そうなんだけど、まあどっちにしろ主人であることに変わりはないし」 「ちょっと待ってよ……何?あんたあいつになんか良くしてもらってんの?」 「へ?まさか!目の敵にされてしょっちゅう怒られてるよ」 「ならなんで庇うのよ……ちょっと見たけどあいつ、従業員に高圧的な態度ばっかじゃない」 「まあ、仕方ないことだし……それにそれとこれとは別でしょ? 使用人は主人の役に立つように働くもんだし」 「あんた……おかしいとは思わないの?」 彼女が眉をひそめて理解できない、という顔をする。 それだけでなく、確かに僕の答えは彼女の不快さを刺激しているらしい。 それが分かっていながらも、僕はこう答えるよりなかった。 「……特に」 「…………」 彼女は今度こそ不快さを顔に表した。 ため息を一つ、そしてただ一言。 「……飼い慣らされてんのね……」 「……!」 「何よ、違うの?」 「……否定はしないよ」 「しないの」 「……」 なんだか嫌になるような沈黙が落ちる。 「ちょっと聞くけどあんた……ルシェの誇りは無いの?」 「……」 「何よ?」 「なんでもない。……ルシェであることを誇りには思ってるけど、ルシェの誇りとかは無いと思う」 「何言ってんの……!?」 「そんなことより、」 「そんなことよりじゃない!」 彼女はついに怒鳴った。 困った。どうも僕は、彼女の退くことのできない場所に踏み込んでいるようだ。 どうにか話を逸らそうとするのが、またしても彼女の険に触れる。 「ルシェの誇りよ!?それを、あんたはそんなことで済ますわけ?」 「……僕は、せっかく人間とルシェと二つの種族があるんだし、 片方にこだわらなくてもいいかななんて。それに……」 「ちょっと待ちなさいよ……」 「え?」 「なんであんたは東の民を人間って呼ぶの?ルシェだって同じ人間でしょ……!?」 「あ」 ……完全に不意打ちで、僕は自分の失言を知る。 まさに続けざまに地雷を踏んでいる状況だった。 そうだ。ネバン出身の人の前で、ヒトを人間と呼ぶべきでないなんてことは知っていたのに…… 「アイゼンでは……そういう風習なんだ。確かに僕もルシェだって同じ人間だとは思うけど……」 「……もういいわ。でもね、これだけは言うわよ……!」 そして彼女は、満身の怒りと軽蔑を込めて言い放った。 「あんたなんか、これっぽちもルシェを名乗る資格なんてないわよ!!」 ……ものすごくヘコんだ。 さて、ヘコんだことはヘコんだがこのくらいはここに来てすぐの頃にもあった。 ハンコツさんに自分が見ないでいた現実を突きつけられ、ヘコんだ事だ。 だけど今回はこれで収まらない。 僕が精神的なダメージを受けている間に、事態はすでに動き出していた。 「……おい、その辺にしてやれ。そいつは平和主義なんだからよ」 ずっと口を出せないでいたハンコツさんがさすがに口を挟んできた。 僕を見下ろしていた彼女がそちらを向く。 「だって……私はね、ルシェの魂を侮辱する奴だけは大嫌いなの。 特にアイゼン人なんて大嫌い、ルシェの誇りを踏みにじる連中だもの! それなのにこいつは、」 「で、そんなこと言うためにわざわざアイゼンまで来たのか」 ……ハンコツさんがやや強引に遮った。 あの違和感が原因だ。 さすがに遮られたことには気付いたらしく、彼女は訝しげにハンコツさんを睨んだ。 「……何よ?」 「なんでもねえよ」 「何なのよ!」 「なんでもねえって言ってんだろ!それよりこいつはな、……ん?」 僕はハンコツさんの肩をつかんだ。 ここは、僕に言わせてほしい。 さて、前にもヘコんだと言ったが、前とは違うことが一つある。 僕は反省していない。反省してはいけないのだ。 ハンコツさんは僕が現実を見ていないことを怒ったが、彼女は違うところを怒った。 そう、彼女にはネバン人であるがゆえに許せないことがある。 だけどこれは納得するところではない。ハンコツさんは口に出すのをためらったが、 僕はあえて口にしてみようと思った。なによりこのままじゃ僕の評価はどん底のままだしね。 「ちょっといいかな」 「……!何よ?」 へこんでいたはずの僕が話しかけたことで、彼女は少し動揺したらしい。 「君の言うとおり僕は飼い慣らされてるし、強く物を言えないし、 僕が情けない奴だってことは弁解もしようが無いくらい確かだけど、 でも、僕にルシェを名乗る資格がないってのと、アイゼン人が嫌いだってのは取り消してほしいんだ」 「は……なんであたしが?ううん、あんた、自分が何言ってるのか分かってんの?」 「わかってもらわなきゃならないのはそっちだ」 「……!」 わざわざ気に障るような言い方をしてしまったなと思いつつ 彼女の様子を伺えば、案の定激高して猫のように毛が逆立つのがわかるようだ。 だけどこれを納得してもらわなければ僕の評価も回復しないし、なにより余計な軋轢の原因になりかねない。 それを忠告する意味でも言っておかなければ。さて、どう切り出したものだろう? 「……ネバンプレスの人たちは、自分達の事を呼ぶとき ネバンの民とは言わずに『ルシェ』って呼ぶよね。いつだって、いつだって」 「……?だから……何よ……?」 「……アイゼン人は嫌い?」 「嫌いよ、大っ嫌い」 「そう…… ……僕は」 そのとき彼女がかすかに怯えているように見えたのはきっと気のせいだろう。 「僕は、『ルシェ』で、『アイゼン人』だ」 「…… ……… …………………………!!!!!!!」 彼女が凍りついた。 そして、まるで追い討ちをかけるように次の言葉が紡がれる。 「だから僕は、ネバン人が嫌いだ」 ―――――――――――――――――――― ……なんてことはもちろん言わないけどね。 でも、ネバンプレスが言うルシェとアイゼンのルシェが違うってことは分かって欲しい。 ネバンプレスとは違う誇りだから分かってもらえないとは思うけど、 でも違う誇りを持っているってことは分かってくれるでしょ? 僕らは皆アイゼン人だ。 それを嫌がる人だって当然いるけど、それを誇りに思う人だっていっぱいいる。 僕は、ネバンプレスの『ルシェの誇り』はとても気高くて崇高なものだと思うよ。 だから、君もこういう生き方もあるんだって少しでも認めてくれたらとても嬉しいな。 ……って言おうとしたら天井を見ていた。 「……あれ?」 夢オチ? しけた布団から頭をめぐらせて横を見ればそこにハンコツさんがいる。 「よう、頭は大丈夫か?二重の意味で」 「えーと……どこからが夢ですか?」 「はぁ? ……とりあえずお前があの女に蹴られたとこまでは現実だぞ」 「えと、客室の掃除をして一階に降りたときですか?」 とすると、あれから先のことは全部夢だったのだろうか。 それはさすがにキツイと思ったが、そうではないとハンコツさんが教えてくれた。 「あ?違う違う、二回目の方だ」 「二回目……」 「覚えてねえのか?」 「はい」 「はぁ……顎はどうだ」 「顎?」 言われて気付いた。 なんか……鈍痛というか痺れるというか…… 「なんていうか、顎がきしむような……」 「あれをもらっちゃなあ」 ま た 蹴 ら れ た の か ! 「……何されたんですか僕」 聞くのが怖いが聞かないわけにもいくまい。 ハンコツさんは顎をさすりながらなんとも言えない顔で、 「何って、俺も目では追えなかったけどな。いやもう、あの時は色々凄かったし。 お前がいきなりとんでもねえこと言い出して、一体こりゃどうなるんだと焦ったら突然、 バチン、って音がしてよ。何事かと思ったらもうすでにあの女の足が180°上を向いてて…… そりゃもう見事だったぞ?お前少し宙に浮いてたしな」 「……」 「ま、あの女も思わず反射的にやっちまったみたいだし、舌を噛まなかっただけ幸運だろ」 「そうですね……って、え」 なにか聞き逃せないことを聞いたような気がする。 思わず反射的に……とんでもないこと? 「え、あの、ハンコツさん?」 「ん?」 「僕がとんでもないことを言ったって……何言いましたっけ?」 「へ?それも覚えてねえのか?ええと、自分はルシェでアイゼン人だから……」 ――僕は、『ルシェ』で、『アイゼン人』だ。 ―――だから僕は、ネバン人が嫌いだ。 「……あああぁぁああぁぁあ!?」 そこで!? そのタイミングで切られたのか!? 「おい、なんだどうした?」 「そんな……それじゃ嫌われるどころの話じゃ……」 「おーい、しっかりしろ」 「――はぁ、で、本当はその後にも続けようとしたんだけど 蹴られてそこしか伝わらなかったのね」 これはニコレットさんだ。 ものすごく落ち込む僕を、ハンコツさんはとりあえず食事だと皆が集まる裏庭へ連れてきたのだった。 「そうなんです……」 「俺もネバンの奴らは気に食わねえけどよ、それにしたってよくもあそこまで真正面から 言ってのけたもんだと思ったくらいだぜ?ありゃもう宣戦布告とかそういうレベルじゃねーな」 「そんなに」 「あぁ……」 「まぁ、その、なんというか、お前も大概バカだよな」 仰るとおりです。 「とりあえず元気出しなさい。ほら、食べて食べて」 「はい……」 玄米パンをもそもそと食べながら今回の件でどれほど嫌われたかを計算する。 食欲が失せそうなので即座にやめた。 とりあえず謝罪だけはしておこうか。 そんな事を思いながら蒸かしたパンを半分ほどかじったとき、ガーベラちゃんがやってきた。 「お疲れ様ですの。私にもひとつください」 「はい、どうぞ」 「ありがとう……コレルお兄さんはどうしたんですか?元気がなさそうですの」 「そんなに元気ないかな?」 「いつもやる気に満ち溢れてるからね。あのね、あの旅人さんのことで……」 「そうだったんですか……。 ああ、だからあのお姉さん泣いてたんですね」 「「「!?」」」 泣いてた?彼女が? 思いもしなかった情報は僕達を少なからず驚愕させた。 「ちょ……それ、本当なの?」 「ばーって走ってすれ違っていったからよく見えなかったですけど……たぶん間違いありませんですの」 「それにしたってよ……あれがちょっとくらい悪口言われたくらいで泣くタマかよ!?」 「でも……」 「……世界の反対側まで来て」 「?」 一言もしゃべらずにいたマンザラさんが口を開いたのはこのときだった。 僕達が目を向けると、ちょっと考え、またしゃべりだす。 「故郷を離れ、世界を半周するような距離を旅して文化も風習も違う異国に、 それもルシェが差別されると評判のアイゼンにやってきて、心細くとも 表面上は毅然としたふうを装い、そしたら今度は騙されて金も荷物も奪われた挙句 見るからにルシェの差別されるこんなところに置き去りにされ、 あまつさえ仲間だと思っていたルシェに……その子は典型的なネバンのルシェ民族主義だったんだろ?」 「え、はいたぶん」 ネバンプレスの人たちにとってはルシェであることは特別な意味を持つ。 それは単に種族的な意味ではなく、民族的な意味だ。 そして彼らはルシェであることを重要視するあまり、時にルシェという種族であることと 彼らにとっての『ルシェ』という民族であることとを同一視することがある。 「ああ、で、その子にとってはルシェ、同属がいるということが最後の心の拠り所だったんだろうな。 それがその仲間だと思っていたルシェに真正面切って拒絶どころか敵意を向けられたら…… ……そりゃ、泣いても仕方ないかもしれん」 「うわ……」 「確かに……」 「……あ、ああああぁぁぁぁ…………」 ドツボにはまるとはこのことだろうか。 そうだ。彼女はどんな思いでここへやってきて、どんな思いでいたのだろう。 それを考えれば僕の仕打ちはあまりにも酷すぎたかもしれなかった。 どうしよう? 頭を抱え込んだ状態から見上げれば、帰ってきたのはドンマイ、という視線だった。 「やっちゃったことはしょうがないわよ。せめて謝りに行ったら?で、仲直りしてきなさいよ」 「あ、はい……」 謝って仲直り。何もしないよりはいいだろう。いや、そうすべきだ。 ただ、もう一度彼女に会いにいけるかというと…… 「……あの、だれかに付いてってもらったりは」 「ダメよ」 「ですよねー……」 「頑張れ」 「はい……」 ……はぁ。仕方ない、一人で行こう。 重い足を引きずるように、僕は彼女を探して歩き出した。
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/12.html
投下させていただきます また眼鏡メイジ♂×紫姫ですが、 コスプレ、3P、アナル、失禁、等々の表現があります 中盤の帝竜の名前やクエストのネタバレ等もあります 登場人物 カルダモン(眼鏡メイジ♂)前半は殆ど出てこない アニス(紫プリンセス)変な知識を植えつけられる ヴァニラ(青プリンセス)変なことを教える ユーカリ(ルシェヒーラー)金の亡者、扱い酷い 「もし、あなたの身に何かあったら…私は悲しみのあまり泡になってしまいます わ…」 南国育ちの少女にそう言われ、顔を赤くする男が一人。 そんな様子を見て、不機嫌そうにムスッとする女が一人。 ここはマレアイア群島国。白い砂浜、青い海。南国でバカンス、 と洒落込みたいところだがドラゴンの出現によりそんなことをしている余裕は無 い。 帝竜ドレッドノートを撃破し、マレアイア周辺のドラゴンによる脅威は去ったが 、未だ世界はフロワロに覆われ、ドラゴンが跋扈している。 全ての竜を刈り尽くし、エデンに平和をもたらすまで彼等の冒険は続く。 で、そこで先程の場面に戻る。少女が男にこんな告白紛いな事を言うのも、つい 先日の出来事が発端であった。 マレアイア群島国の騎士シャンドラが出したクエスト。 彼女はマレアイアに居る男性嫌いの女性達を説得しろ、と申し出たのであった。 そして、今まで男を見たことが無かった南国育ちの少女に頼まれたゴージャスな 羽を少女にプレゼントしたのだった。 渡した男、カルダモンは何か特別な感情を抱いてその様な行動をしたのではなく 、何も考えずにそうしただけである。 だが、そんな場面を見せられて彼と一応恋仲であるアニスは心穏やかではいられ ない。 それからというものの、何かにつけて彼女は彼に当り散らしている。 やきもちを焼いている、なんて口が裂けても言えるわけが無い。 行き場の無い怒り、というよりも素直になれない自分への苛立ちがアニスの心を 支配している。 「私にはプレゼントの一つもくれたことないくせに…」 散々、彼に当り散らして戦闘不能状態にまで追いやった彼女は一人語ち、大きな 溜息を吐いた。 看護する気にもなれないので、ユーカリに押し付けた。 別に物が欲しいわけではない。彼に抱きついて甘えて、他の人を見ないで、私だ けを見て、と正直に言うことが出来ればどれだけ気持ちが楽になるだろうか。 だが、それでは自分ばっかり彼のことが好きみたいで何だか見っとも無い。はふ ぅ、と再び大きな溜息を吐く。 「おやおやー、アニスちゃんもしかして…ヤキモチ焼いてるのだ?」 「んなっ…そ、そんなわけないでしょ!」 いきなり背後からヴァニラにがばっと抱きつかれて、驚くと同時に図星を指され てうろたえ、顔を真っ赤にして必死に否定する。 が、そんなことくらい当然見破られてしまうわけで、ヴァニラはアニスの様子を 見ながらにやにやしている。 「でも、最近アニスちゃんイライラしてるのだ」 「そ、それは…えーっと、生理よ、生理!」 「結構長いこと続いてるのだ。それはやばいから、産婦人科に行った方がいいの だ」 「じゃあ、更年期障害よ!」 「アニスちゃん、まだそんな歳じゃないのだ…もしそうだったら、本当に産婦人 科に…」 「もー、いい加減にしてー!」 習得もしていないのに落葉金切りを上げて、辺りに金切り声を響かせる。 町の人はばたばたと倒れていき、零距離で喰らったヴァニラは顔面蒼白でふらふ らしている。一ターンにして地獄絵図の出来上がり。 町中の人にすいませんでしたと謝り、ようやく落ち着いてから、ちゃんと話をし 始める。 「アニスちゃん、生理痛は大丈夫なのだ?」 「今はなってないから…」 顔色が元に戻ったヴァニラに深刻そうな顔で言われるが、先程のは売り言葉に買 い言葉で本当にそういうわけではない。 またもやアニスは大きな溜息を吐く。 「アニスちゃん、そんなに溜息ばっかり吐いてたら、幸せは逃げちゃうのだ。も っとにこにこするのだ」 「あんたに会ったときから不幸だらけな気がするんだけど…」 「そんなことないのだ!ヴァニラはアニスちゃんが幸せになれるようにとっても 協力してるのだ!」 確かに考え直してみれば、ヴァニラのやり方は少しばかり問題は有るかもしれな いが、結果としては悪い方には転んでいないような気がする。 とか何とか、考え初めて正常な判断が出来なくなってきている彼女に追討ちをか けるようにヴァニラは捲し立て、難無く洗脳は完了した。 ちょろいものである。 「お二人とも、どうしたんですか?」 銀色の長髪をなびかせて、やってくる男が一人。 この男、ユーカリは外面だけ見れば、人当たりの良い爽やかな好青年で、 非の打ち所の無いような完璧超人だがその反面、中身は最悪である。 たった一人でこれだというのに、ヴァニラと組めば通った所は草一つ生えない不 毛の大地にさえ至らせ、ドラゴンですら裸足で逃げ出す最凶最悪のコンビになる 。 そうなのだが、幸か不幸かアニスはそのことまで知らない。 「赫々然々なのだ」 「…これはまた面白…じゃなくて、大変そうですね」 「別にそこまで深刻な事じゃないわ…」 口ではそう言っているアニスだが、表情は暗い。 そんな彼女の様子を見て、ヴァニラとユーカリは目を合わすと、その場から少し 離れて何やら相談し始める。 二人がそうしている間もアニスは気にも留めず、憂いの帯びた表情で何度も大き な溜息を漏らす。 そういえば、カルダモンが見当たらないことに気がついた。ユーカリに頼んだの に、彼は一人で来た。 連続クリティカルで沈めてしまったので、少なからず心配してしまう。 「…そういえば、カルダモンは?」 「先程、治療院に運んで治療してもらいましたが、そこを出た瞬間、落葉金切り を喰らってまた倒れましたので、宿屋に置いてきましたよ」 「そ、そう…」 町の中で、しかもいきなりだったので、対処出来なかったようです、と続けるユ ーカリの話を耳に入れながら、 一度ならず二度までも彼を手にかけてしまうなんて…と思ったが、倒れただけで 済んだのだからまだマシ、と思い直したが、後でちゃんと謝っておこう。 「最近、アニスちゃんはカルダモンちゃんに冷たいのだ」 「その原因は…まあ、我々は解っていますが、相手が解っているかどうかまでは 、ちょっと…」 「カルダモンちゃんの鈍さは筋金入りなのだ」 「じゃあ、駄目ですね」 ははは、と暢気に二人は笑っているが、アニスにとってはそんな暢気には構えて いられない状況である。 あれこれ考えても、現状を打破する妙案は一切思いつかない。 一人で悲壮感に満ち満ちた表情で頭を抱えて、うーうー唸っている。 「…アニスさんは相当悩んでいるようですね」 「そうなのだ。というわけで、ヴァニラ達が一肌脱いでやるのだ」 新たな悪巧み、もとい人助けを思いついた二人は不敵な笑みを浮かべる。 人の恋路を邪魔する奴は何とやら、と言うが自分達は別に邪魔をしようとしてい るのではない。 むしろ、応援しているのだ。 やり方は色々と問題が有るかもしれないが…まあ、細かい事は気にしない。 そういうわけで、机に突っ伏している彼女の元へ行き、ちょんちょんと肩を突付 くと、ムスッとした表情で彼女は顔を上げる。 「アニスちゃん、とっても悩んでるのだ?」 「別に…」 「今はそんなことを言っていられる余裕があるかもしれませんが…まあ、今のま までは彼があなたから離れていくのも、時間の問題かもしれませんね」 「……」 「そりゃあ、理由も解らないのに当り散らされても気分が悪いだけですからねえ 」 「アニスちゃん、別に恥ずかしい事でも何でもないのだ。自分の気持ちに正直に なればいいだけなのだ」 「正直に、って言ったって…」 ぼそぼそ小声で何かを呟くアニスは見る見るうちに顔を赤く染めていく。 顔は真っ赤で湯気まで出てきそうだ。目の前でぱたぱたと手を振っても反応は無 い。 「アニスちゃん…?」 「そ、そんなこと言えるわけ無いじゃない!!」 「グハッ…うぅ、アニスちゃん…酷いのだ」 顔を真っ赤にして思考停止したアニスを心配して、声をかけたヴァニラは不意に 鳩尾に彼女の鉄拳を喰らい、 その場にうずくまって涙目になっている。そんな様子を見てユーカリの顔は血の 気が引いたように青ざめた。 「あ…ごめんなさい」 「確かに、この攻撃力ならひ弱なカルダモンちゃんが二発で沈んでも仕方が無い のだ…」 なんとか場を和ませようとそんなことを言いながらヴァニラは笑っているが、そ の笑顔はかなり引き攣っている。 「で、そういう風になかなか正直になれないアニスちゃんには、男の心を掴んで 放さないテクニックを伝授してあげるのだ!」 「今なら、大出血サービスで前金15000Gです」 「え、お金取るの…?」 手をわきわきと動かすユーカリと未だ腹部を抱えて青ざめているヴァニラを怪訝 そうな表情で見て彼女はそう呟く。 提示された金額を持っていないわけではないが、そこそこな高額な値段を要求さ れて、 その額をすんなりと渡す程彼女は判断力を失ってはいない。 「たったそれだけの等価で、人一人…いや、それ以上を自分のものに出来ると考 えれば、安いものです」 「そうかしら…」 ユーカリが延々と語るサービストークに押されて、アニスは自分の財布の紐を取 り出し、懐具合を確認し始めている。 ようやく痛みから解放されたヴァニラはというと、そんな状況をのんびりと眺め ている。 「じゃあ…あ、分割出来る?」 「一括のみです」 アニスは財布から15000Gを取り出し、彼に手渡した。 ユーカリは受け取った金額を数えて確認し終えると、自分の財布ではなくドデカ イ貯金箱を取り出し、それに入れた。 「ではまず、コースの説明ですが…」 「初級コース、中級コース、上級コース、超上級コースの四つがあるのだ」 「下から、5000G、4000G、1000G、500Gとなっております」 コース選択料金と成功報酬はまた別払いですよ、とユーカリは続ける。 一人からどれだけ巻き上げるつもりかは不明だが、とにかく金は取るようだ。 しかし、簡単なものほど金額が高い、というのはおかしなものである。 当然、彼女はそのような疑問を抱く。説明くらいはしてくれるだろう、と思い質 問してみる。 「なんで超上級が一番安いの?」 「超上級は超上級なだけあって、難易度が高くて、初心者にはオススメできない のだ。でもやることは一番簡単なのだ」 どんなことをするかは解らないが、簡単で安いのならば、得だと考えてしまうの が人の性ではなかろうか。 まんまと彼女はその術中にはまる。 「じゃあ、それで」 軽い気持ちで言うアニスをヴァニラは神妙な顔付きで見る。 ユーカリはにたにた笑っている。 「…本当に後悔しないのだ…?」 「ええ」 金額をユーカリが催促するので、財布から500Gを取り出し、貯金箱に入れる。 「…わかったのだ。じゃあ、アニスちゃんにはこれをあげるのだ」 どこから取り出したのか、ヴァニラは紙袋を一つ彼女に渡した。 で、その袋の中身を取り出してみる。 黒色の長い…耳? 「これ何?」 「ウサミミっていう奴なのだ」 「ふーん…」 カチューシャだから頭につけれるのだ。と言われたので、冠を外して、つけてみ る。 鏡に映った自分の姿を見てみると、なんだかちょっと気恥ずかしい。 少し動くと耳がぴこぴこ動く様子を少し楽しんでみる。 「これだけ?」 「それだけなのだ」 どうしてこれが超上級なのか解らないままだが、まあいいか、と思いウサミミを 外そうとすると、ヴァニラに止められた。 「…?これをつけるだけじゃないの?」 「それだけなのだ」 妙にヴァニラは「だけ」というところを強調する。 「いっぺんやってみればいいのだ。そしたら、もう二度としたくなくなるのだ」 と言う彼女の雰囲気はなんだか重苦しい。 そんな様子を見せられては不安になってしまう。何故だか嫌な予感がする。 「…もしかして、これしかつけない、ってこと?」 まさかそんなわけは無いだろう、あるわけ無い、無いって言ってくださいお願い します、と祈りつつ尋ねると、ヴァニラは無言で頷く。 「…あと、これもつくのだ」 シャツの襟と袖口らしきものを手渡された。こんなもので体を隠せるわけがない 。 何のプレイだ。マニアック過ぎる。なぜ超上級なのかをようやく理解した。 「…ほ、ほらアニスちゃん、一度この格好をしてみるのだ。これも経験なのだ」 ヴァニラは顔を引き攣らせてそう言いながら、アニスの服を脱がそうとし始める 。 ギャラリーと化しているユーカリは笑いながら茶を飲んでいる。 「するわけ無いでしょ!5000Gのでいいわよ!」 「キャンセル料金は2000Gです」 「…っく、払えばいいんでしょ!払えば!」 すっかり軽くなった財布の中身を見てアニスは溜息を吐く。 彼女とは対照的にたった一時間ほどで二万G以上稼いだユーカリは上機嫌で紙幣を 数えている。 「これはまともなんでしょうね…」 疲れた顔でそう言いながら、彼女は新たに渡された紙袋の中身を確認する。 今回はちゃんと上下が揃っているし、長袖のロングスカートで露出はほとんど無 く、色も地味だ。 「使用人が着る服なのだ」 確かに各地の町で見かけるメイドが身につけている衣服と細部は多少違えども、 ほぼ同じものだ。 「男の人って、メイドが好きなの?」 「私は特別好きではありません」 「使用人という職業のイメージや、視覚的なものが大部分を占めてるのだ。とい うわけで、着てみるのだ」 先程と違って、その服を着ない理由も無いので、ドレスを脱ごうと手をかけたが 、 いつまでも茶を飲んでいるユーカリの存在を思い出し、彼をギルドハウスから追 い出してから、メイド服に着替えた。 普段身につけているドレスよりもゆったりしていて、装飾も少ないがこれはこれ で味があるような気がする。 「で、この格好をしてどうするの?私、アースブレイカーなんて出来ないわよ」 「そんなアグレッシブな事はしないのだ。メイドの仕事を考えてみるのだ」 自分の周りには使用人はいないが、各地の町で見かけるメイドが何をしているか 思い出す。 「旅。って、ことはやっぱりアースブレイカーか…」 「確かに各地で会うけど、あのメイドさんは特別なのだ。他のメイドさんの仕事 なのだ」 「メイドの仕事ねぇ…うーん…」 掃除、洗濯、料理等々仕事はたくさんある。家事の苦手なアニスにとって、使用 人という職はかなり難しいものであろう。 「料理が苦手なアニスちゃんでも、簡単に作れる料理があるのだ。材料もあるし 、作り方を教えてあげるのだ」 調理場に移動し、その料理の調理法を教えてもらった。料理に関するスキルが上 がったような気がした。しただけ。 そして、その晩。 餌をくれ、と擦り寄ってくるタマに餌をあげ、撫でくり回して遊んであげる。 早く来ないかな、と思う半面、来たら来たでどきどきしてしまうので、来なくて もいいとも思ってしまう。 「ああー、どうしよう…やっぱり止めようかな…」 「何がですか?」 「きゃあああああっ!!」 いきなり声をかけられたので、驚いて大声を出してしまった。 自分が驚いたのは当然だが、急に大声を上げたので相手もかなり驚いたようで、 うろたえている。 「な、何ですか…いきなり叫んで…」 「あんたがいきなり声をかけるからじゃない…あ、えっと…お帰りなさい…」 「?あ、はい」 顔を真っ赤にして、たどたどしく言うアニスだが、カルダモンは特に気に留める 様子も無く、普通に返事をする。 「あ、ご飯作ったんだけど…食べる?」 「え、アニスが作ったんですか?」 「私だって、料理の一つくらい作れるわよ」 一つ「くらい」ではなく、一つ「しか」作れない、ではあるがその辺に関しては あえて言わないでおく。 「ふふ、すいません…じゃあ、頂いてもいいですか?」 自分でもいい雰囲気だな、と思ってしまうほど順調に事が運んでいる。椅子から 立ち上がり、調理場に移動する。 「…そんな格好して、どうしたんですか?」 彼はようやく彼女の服装が普段と違うことに気がついた。 「別に…たまには、こんな格好もいいかなーって、思ったから。…変かしら?」 「そういう事は無いですが…ただなんとなく、小公女を思い出しました」 「何それ?」 「父を亡くし、お嬢様から小間使いになった少女の話です。 私はその転落っぷりが見てられなくて、途中で読むのを止めてしまいました」 よく解らないが、とりあえず、あまりいい印象は受けてないのだろうか。 だからといって、文句を言うわけでも無いので、それほど悪くもないようだ。 そんなことを考えながら、料理をテーブルに運んだ。と、その途端カルダモンの 表情が凍った。 「…料理って、これ、ですか?」 「ええ。おかわりもあるわよ」 目の前に置かれた器の中で青っぽい色彩の触手がうぞうぞと蠢いている。 ろぉぱぁうどん。 椅子に縛り付けられて、逃げることも出来ず、無理矢理に食べさせられたのを思 い出し、急にきりきりと胃が悲鳴を上げ始める。 テーブルの向かい側に座っている彼女はにこにこと微笑み、彼が自分の手料理を 食べてくれるのを待っている。 果たして、ここは男を上げる為に泣きながらでも腹に入れるべきか。 それとも、自分自身の身を守るために適当に理由をつけて逃げるべきか。 「そういえば、さっき六花亭で晩飯食べたんでした。 …もう、十分食べましたし、申し訳ありませんが、遠慮させて頂きます」 自分の身の可愛さに逃げの選択肢を選んだ。そう言うや否や彼は椅子から立ち上 がり、そのままギルドハウスから出ていこうとする。 「えーっ、一口くらい食べてくれたっていいじゃない。カロリーも低いし、薄味 だし」 そう言いながら彼女はろぉぱぁうどんを持って彼ににじり寄る。 相変わらず触手はうねうねと元気に蠢いている。 一歩近付くと、一歩逃げられる。気不味い雰囲気が二人の間に流れる。 「いえ、もう、本当に…お腹いっぱいなので…それに私、少食ですし」 彼はそう言い残すと背を向けて家から出て行こうとした。 が、メイジがプリンセスに素早さで劣っているのは明らかなので、やっぱり先制 されるわけで。 アンゼリカEXろぉぱぁうどん。 翌朝、町の一角でうどんまみれで倒れているカルダモンが発見された。 だが本人の記憶が曖昧で、目撃証言も無い為、詳細は不明。 「初級ではだめだったから、中級編に移行なのだ」 「中級コースは4000Gです」 不動産パンフレットを本棚から取り出して来て、その本の間に隠していたヘソク リから提示された金額を支払う。 「そんなところに隠していたとは…一度、家捜しでもしてみますか」 ユーカリはそんな事を言いながら受け取った紙幣を数えて、貯金箱に入れた。 「これはアニスちゃんにぴったりだと思うのだ」 そう言うヴァニラの話を耳に入れながら、手渡された紙袋の中身を取り出す。 黒のレザーの布が少ない衣服。更に革の鞭も入っている。 「女王様なのだ」 なんとなくぼんやりとは知っていたが、実際見たのは初めてで、広げてどんなも のかまじまじと見る。 とりあえず、普段の彼女の格好に比べると、かなり露出が多いということだけは わかった。 「でもよく考えたら、アニスちゃんはぱっと見は強気だけど、責められると弱い のだ」 「変な事言わないでよね…」 顔を赤くして文句を言うものの、実際そうなので否定は出来ない。 今回も着替えるだが、男が居ては着替えられない。そういうわけなので、またも やユーカリを追い出した。 で、それに着替えた。 「ちょっと…布、少なくない?」 「これはまだ露出が少ない方なのだ」 上半身はシャツとオープンバストコルセットを身につけ着込んでいるが、 下半身は際どいラインのショーツのみとかなり露出度は高い。 Tバックショーツなので臀部の大部分が見えており、アニスは手で尻を隠そうと する。 もじもじしているアニスを見て、ヴァニラはしゃきっとするように言うが、 言われただけで出来るのならば誰も苦労はしない。 「ロングブーツとガーターベルトがあるけど、どっちがいいのだ?」 「…どっちでもいい」 「投げやりなのは良くないのだ…まあ、それはともかく、ヴァニラが思うにカル ダモンちゃんはガーターベルトの方が好きだと思うのだ」 一体何を根拠にそんな事を言うのかは解らないが、ヴァニラは妙に自身あり気に 言う。 もう殆ど彼女のやりたいようにさせている。それ以前に、抵抗しても意味を成さ ないだろう、という諦めが大部分を占めている。 「このショーツは着脱式で、ガーターベルトはここに取り付けるのだ」 金具を取り外してショーツを脱がすと当然、下は何も穿いていないので薄い茂み が露わになる。 いきなりそんなことをされて、アニスは顔を真っ赤にし、声にならない悲鳴を上 げる。 もし今の状況を誰かに見られたら、もう弁解のしようも無い。 「んー…アニスちゃんは下の毛は薄いけど…一応、処理はしておくのだ?」 「え…ここで?」 「後で一緒にお風呂に入って、そのときにヴァニラがやってあげるのだ」 「そんなことまでしてくれなくてもいいわよ…」 そう言って断るのだが、風呂場に引き摺って連れて行かれ、抵抗も出来ぬまま結 局してもらった。 その際に散々啼かされた。 そして、その夜。 「さ、寒い…お腹冷える…」 椅子に座って肩を抱いて縮こまり、そう呟く彼女の服装は上半身はノンスリーブ シャツとロンググローブで一応布があるが、 下半身は申し訳程度にショーツ一枚があるだけで、殆ど裸に等しい格好である。 このままでは風邪をひいてしまいそうなので、ベッドから毛布を一枚持ってきて 被り、 テーブルに突っ伏していると段々とうとうとし始めてきた。 「ふぁ…まあ、来てから起きればいいわね…」 そのまましばらくすると、すやすやと気持ち良さそうに寝息が立ち始めた。 キィと音を立てて、ギルドハウスの入口のドアが開き、こつこつと硬い足音が夜 の静かな部屋の内に響く。 ぱたんと出来るだけ音を立てないように丁寧に戸を閉める。 足音が近づいて来ても、アニスは眠ったまま目を覚まさない。 「…アニス、こんな所で寝ては風邪ひきますよ」 軽く肩を叩いてもちっとも目覚める気配は無い。体を少し揺さ振ってみても、や はり反応は無い。 カルダモンは周りを見渡して誰も居ないことを確認すると、そっと彼女に顔を寄 せて触れるだけのキスを落とした。 少し身をよじらせて、小さく声を漏らしたが、またすぐに寝息を立て始める。 眠っている彼女を起こすのも悪いので、寝室の方へ運ぼうと思い、 彼女を椅子にもたれさせて抱き上げようとして、ようやくアニスの格好に気が付 いた。 (なんでまた、こんな…) 抱き寄せ抱き上げ、出来るだけ見ないようにするが、やっぱりちらちら見てしま う。 構造が気になるなーとか、スースーしそうだなーとか、適当に言い訳を考える。 彼女をベッドに寝かせて、そのまますぐに立ち去っても良いが、せっかくの機会 だし、相手は眠っているし、 もう少し観察しておこう。ついでにお触りも出来たらしよう、とか何とか考えて 隣のベッドに腰掛けた。 見ているだけでも十分だが、触れることが出来る状況なのだから、お触りしない わけにはいかない。 据え膳食わぬは何とやら。寝込みを襲うようで…実際そうなのだが、多少罪悪感 はあるものの、 決して自分の一方通行なわけではないのだから、と自分自身に言い聞かせて、そ ろそろと近寄る。 「失礼します…」 起こさないように小声で言いながら、胸の膨らみに手をやる。 むに。 小さい。 アニスは胸が小さい事を気にしているようだが、正直なところカルダモンにとっ てはそんな事は気に留めるような問題ではない。 どちらかというと彼女のサイズは、自分の手に収まるサイズなので、むしろ丁度 いいくらいである。 服の上から胸に触れても、彼女は全く反応しない。 タイを解き、彼女が着ているシャツのボタンを一つ、二つ、三つ…もう一個、四 つ外し、前を広げる。 下着は着けておらず、白い肌を覗かせる。 胸の桃色の頂を軽く摘むと、小さく声を漏らした。更に指で転がすと、身をよじ らせる。 更に悪戯しようとしたが、寝返りを打って逃げられてしまった。 と、そこで殆ど隠していない臀部が視界に入ってきた。 一瞬何も穿いてないのか思ったが、前が隠れているのだから穿いてないわけはな い。 Tバックを初めて生で見たので、ついつい凝視してしまう。 ついでに尻も撫でておく。 こんなに布が少なくては寒かろう。毛布を被っていたのも頷ける。 だが、どうして彼女がわざわざこんな格好で寝ていたのかが解らない。 そんなことはともかく、とりあえず脱がす。 だが、予想以上に金具に手間取ってしまい、なかなかショーツが脱がせない。 これとは逆にガーターベルトは楽そうだが、そちらには手を付けない。 だって着けている方がそそるから。 「ん…うぅん…」 もたもたしていると再び彼女が寝返りを打ち、彼女を追おうと手を伸ばしたら、 その手を払い除けられた。 眠っている彼女には一切悪気は無いのだろうが、最近冷たくされているのもあり 、 その仕草が自分を拒絶しているように見えて、これ以上手を出すのを尻込みして しまった。 何も知らずに眠ったままのアニスに布団をかけてやり、その場を後にした。 誰かに声をかけられても、返事をする気力さえ起きない。 ふらふらとした足取りで六剣亭の階段を上がり、ベッドに倒れ込む。 天井を眺めていると、段々と視界が滲んできて、涙が目に溜まってきているのに 気がついた。 眼鏡を外し、頭から布団を被って一晩中しくしく泣いた。 「ぅん…あ、ん…?」 夜中に目を覚ましたアニスは布団を被っていても、肌寒さに身を縮込める。肩を 抱いて、よろよろと身を起こす。 ギルドハウス内には自分以外誰も居ない。今が何時か解らないが、とにかく寝る ような時間だろう。 そのまま二度寝しようかと思ったが、化粧をしたままだったのを思い出し、洗顔 をし、ちゃんとスキンケアしてから眠った。 格好はそのままだったが。 「昨日は何にも無かったのだ?」 「うーん…無かったわね」 昨日は椅子に座ったまま寝てしまい、それから目が覚めたらベッドで眠っていた 。 ベッドに移動した覚えは無いが、寒いから自分の知らない間に動いたのだろうと 、考えた。 ついでにタイとボタンが外れていたが、こちらも眠っているときに自分で外した んだと考えた。 「そういえば、カルダモンが昨日一晩中布団に包まって泣いてました。 五月蝿いのでユコンヴァサラで布団の上から殴っても静かにならないので、 布団を引き剥がしてみたらシールドクラフトを先に使っていましたよ… まあ、その後更に後頭部にスイングクラッシュしたらようやく静かになりました けど」 「それ確実に死んでるわよ…」 どうしてこんなやばい男をギルドに加入させてしまったのだろうか、 と三年前の自分の行動が取り返しのつかない重大な事だと今更ながらにアニスは 気がついたのだった。 だが、まともに回復スキルを使用できるのはギルド内でユーカリだけであり、彼 にギルドを抜けられるのは非常に困る。 「カルダモンちゃんの予想以上の手強さにヴァニラも驚いてるのだ。 次で落ちなかったら、相当なのだ…というわけで、上級編なのだ」 「料金の1000G頂きます」 アニスは黙ったまま財布から1000G取り出し、彼に渡した。 ここ二、三日だけで財布の中身もヘソクリも殆ど使い果たしてしまった。あとは 小銭が少しばかりしか残っていない。 これ以上引き延ばすわけにはいかない。今日で決着をつけなければ。 今回渡された紙袋の中身はエプロンが一枚。なんとなくやることが解った。 だが、これで1000Gとられるのは割に合わないような気がする。 文句を言いたいところだが、ユーカリに口で勝てる自信は無い。勝ち目の無い勝 負を挑む気も更々無い。 「裸エプロン…って、やつ?」 「そうそう、それなのだ。ご飯にする?お風呂にする?それとも…って、やるの だ」 自分がそんな事をしている姿を想像すると自然と顔が赤くなってくる。出来れば そんな事はしたくない。 「若いうちにしか出来ないのですから、思い切ってやってみればどうですか? まあ、やるやらないを決めるのはあなたですが。…ああ、止めるのならば、キャ ンセル料金がかかりますよ」 これ以上の出費は抑えたい。となると、彼女の選ぶ選択肢は限られてくる。 「やるわよ!やればいいんでしょ!」 ここまで来て尻尾を巻いて帰るのも癪だし、金は無いし、 半ばやけくそで言い切り、もうどうにでもなれ、と成り行きに身を任せた。後悔 はある。 そして、その晩。 「お帰りなさい…ご、ご飯にする?お風呂にする?…そ、それとも…わ、わ、わ …」 「そんなことはともかく、束子ありませんか?」 「…へ?タワシ?」 掃除に必要なんです、と彼は続けるが、いきなりそんな事を尋ねられても困って しまう。 だがそれよりも、頑張って言ったのをそんな事扱いされたことに腹が立つ。 ムッとしてそっぽを向いて知らない、と素っ気ない返事をした。 「そうですか…ところでアニス、そんな格好して何をしてるのですか?」 頭の先から爪先まで見て、彼は呆れたような顔をして尋ねる。 「別に…私がどんな格好しようが、あんたには関係無いでしょ!」 「関係ありますよ…ともかく、そんな格好していては、風邪ひきますよ」 そう言いながら彼は身につけているマントを外し、彼女に羽織らせた。 最初の方は小声だったので、アニスの耳には入らなかったのだが。 「どうしたんですか、最近変ですよ。一昨日はメイドで昨日はあれだし…で、今 日はこれですか…何かあったんですか?」 「何にも…」 彼の体にもたれかかり、シャツをぎゅっと掴む。 「…ご飯作ったの!今日は大丈夫だから!」 「…いえ、食事よりも先に風呂…いや、やっぱり束子をください。束子」 ともかくこの状況から抜け出そうと、束子を要求する。 もちろん、アニスが不機嫌になるのは目に見えている。 「ご飯食べてからでも、いいじゃない…」 怒鳴るかと思っていたが、そうでもなかった。 ホッと息を吐いて安堵した次の瞬間、何かが頬を掠った。 振り返ってみると壁には色の悪いリゾットが張り付いている。掃除する箇所が増 えた。 だが、まだ包丁やナイフが飛んでこないだけマシだろうか。 正面に向き直ると、アニスが手にフロワロリゾットを持って、いつでも投げれる ように構えている。 「あーっと…とりあえず、落ち着きましょう。アニス」 そう言ってる間にもリゾットは宙を舞う。 ついでにうどんも飛んでくる。一昨日の分がまだ残っているのだろうか。 ケミカルカラーの料理と言い張るものが家中に撒き散らされて、掃除しなければ ならない箇所がどんどん増えていく。 「ほら…食べなさいよ。勿体ないでしょ」 「貴女が料理を作る方がよっぽど勿体ないですよ」 「…っ、歯ァ食いしばれ!」 アンゼリカEXフロワロリゾット。 ぺちゃ、と音を立てて顔面に張り付き、そのままドンと大きな音を立てて床に沈 んだ。 ちょんちょんと足で蹴り起こして言うことは。 「掃除しておいてね」 アニスはそれだけ言い残すと、服を着て出て行った。 目が覚めて、とりあえず口の中に入ったリゾットを吐き出してから、掃除した。 束子大活躍。 「一体何が駄目なのだ?」 「知らない…」 アニスはテーブルに突っ伏し、泣きながら鼻声で返事をする。 彼女自身に悪いところは沢山ある。だが、それは彼にも同じ事が言える。 「この手は使いたくなかったのだ…最後の手段、米屋作戦なのだ!」 「…ヴァニラ、別にもういいわよ」 「弱気になっちゃ駄目なのだ!ついでにいうと、これはヴァニラはおまけみたい なものなのだ」 「ようやく私の出番ですか…そういうわけで、特別料金で20000G頂きます」 今まで以上の金額を提示するユーカリだが、既にアニスにはそれを支払うだけの 現金を持っていない。 「無いわよ。探しても出てこないわよ」 「無いのならば、体で支払ってもらうだけです」 ユーカリはそう言い放つと突っ伏しているアニスの首根っこを掴んで、 立ち上がらせると俵抱きにして運び、乱暴にベッドに放り投げた。 「ったぁ…一体何なのよ…」 「だから、体で支払ってもらうんですって。まあ、私が間男役です」 そう言いながら近付き、アニスの服に手をかける。 当然、彼女は抵抗するが、男女の力の差もあり、殆ど意味を成さない。 そのうえ更に、羽交い締めにされては抵抗のしようもなく、せいぜい蹴るくらい しか出来ない。 「ちょっと、ヴァニラどういうことよ!?ユーカリ、あんたもこんな小さい子使 って、恥ずかしくないの!?」 「小さい子って…ヴァニラさんはあなたと大して変わりませんよ」 「え…そ、そうなの…?」 「ノーコメントなのだ」 そうやって衝撃の事実に呆然としている間に服は殆ど剥ぎ取られてしまった。 肩を抱いて半泣きで睨みつけようが、暴言を吐こうがユーカリは全く気にする様 子も見せない。 「ヴァニラ…あんた、幾らもらってるの?」 「ヴァニラは1Gももらってないのだ。別にお金が欲しいからこういうことをして いるわけではないのだ」 「そうなの…って、何であんたも脱いでるのよ?」 気が付けば、同じように全裸のヴァニラが横にちょこんと座っている。 絵に描いたような幼児体型で、どう考えても同年代とは思えない。 「こっちの方がやりやすいのだ。…アニスちゃん、たーっぷり可愛がってあげる から心配しなくてもいいのだ」 小首をかしげてにかっと笑う彼女の天使のように愛くるしい笑顔をこんなに憎ら しく思ったのは初めてかもしれない。 ユーカリは上着を脱ぎ去り、手袋を外し近くのベッドに投げ捨てる。 「じゃあ、私は下をやるので、ヴァニラさんは上をお願いします」 「合点承知なのだ。…んーと、じゃあまずは…」 後ろから乳房を鷲掴みされ、思わず驚いて声を上げてしまう。 小振りな胸を慣れた手つきで揉み解していると、アニスはその愛撫に堪えるよう に硬く目を瞑り、 声を出さないように唇を噛むように真一文字に閉じる。 「我慢せずに好きなだけ声を上げればいいのだ」 「ひゃんっ」 かぷ、と耳を甘噛みされて、堪らず声を上げる。 その間にも、ヴァニラは胸への愛撫を止めることはなく、更に彼女の弱いところ を責め立て、絶えず快感を与え続ける。 ぷっくりと浮き出た乳頭を指で軽く触れると、彼女の体が震えるのと同時に控え めな乳房も揺れる。 乳頭を指の腹で少し擦るだけで、微かに声を漏らす。 小さな手の平で乳房を、指で段々と硬くなる乳頭を弄ぶ。 「すっかりお楽しみのようですが、私も混ぜさせてもらいますよ」 乱れる彼女の様子を一通り見ていたユーカリがようやく動き始める。 ヴァニラの愛撫ですっかり蕩けているアニスの秘部に指を這わせると、思い出し たようにアニスが抵抗し始める。 脚をじたばたさせて、ついでに近くにあるので顔も蹴りつけるが、あまり効果は 無い。 「あっ、さ、さわん、ないでっ…んぁっ…あ、やぁっ」 必死に抵抗しようとしても快感に負けて、体がちっとも言うことを聞かず、思う ように動けない。 力無く暴れて抵抗しても、すぐに捕まえられて動けなくなってしまった。 ヴァニラがすっかり硬くなった彼女の乳頭に齧り付くと、一際高い声を上げた。 ちぅちぅと吸い付き、舌で乳首を転がし刺激を与えると、甘い声を漏らす。 秘裂には指を挿入されて、抜き差しする度にぐちゅぐちゅと卑猥な音を立たせ、 愛液が滴り落ちシーツに染みを作る。 もう片方の手で陰核を摘み上げ、指で敏感なそこを扱いて、弾いて刺激を与える 。 秘裂の中へ挿入する指を増やして突き上げ、膣内の更に奥まで犯す。 「っふ、いやぁ…あ、あっ、んんっ…や、やぁっ」 胸と性器を愛撫されて甘い声を漏らし、泣きながらやめてと何度も言うが、二人 とも勿論手を止めるはずも無い。 そんな風にされてはむしろ、もっと苛めたくなってしまう。 より強い刺激が襲ってきて何も考えることが出来ない。 陰核を強く摘まれて、腰を跳ね上げ、秘部からは大量の愛液を飛び散らせた。 はあはあと肩で息をして、焦点の定まらない目でぼんやりと天井を見つめている 。 「おやおや…イッてしまいましたか?…へばらないでくださいよ、まだまだこれ からなんですから」 腕をぐいと引っ張って体を起き上がらせると、怒張した男根をアニスの口に捻じ 込んだ。 当然、彼女は逃げようとするが、後頭部を押さえつけて逃げられないようにして 、更に口内を犯す。 無理矢理に喉の奥まで犯され、まともに呼吸も出来ず息苦しいのに逃げたくとも 逃げられない。 口内を無茶苦茶に犯され、中で暴れ回り、好き放題にされて抵抗するの気力も失 ったのか、 次第にアニスは大人しくなり、されるままに身を任せている。 「…ほら、出しますから…ちゃんと飲むんですよ」 口の中に精液を吐き出され、喉の奥に直に流し込まれる。 男根がどくどくと脈打つ度に吐き出される精液をそのまま胃へ流し込もうとする が、 量が多く口内がいっぱいになり、耐え切れずに吐き出してしまい、 その際に顔にも髪にもかかり白濁の粘液で汚した。 特に口の周りから胸元にかけて涎と精液でどろどろにして、 涙を幾筋も流した目を赤く腫らして、荒く息をして呆然としている。 「っひぃ、いやぁっ…もう、やっ、やめて…」 最初の威勢はどこへ消えたのか、怯えた表情で男を見つめて涙を流しながら懇願 するが、 彼はなおも彼女の腕を掴んで、逃げることすら許さない。 「別に取って喰おうとしているわけじゃないんですから、そんなに怖がらないで 下さい」 彼はいけしゃあしゃあと言うが、アニスにとってはもう十分なくらい蹂躙し尽く されて、怖がるなと言う方が難しい。 アニスは目をぎゅっと瞑って、がたがた震えている。 「…ぅ、な…なんでも、するから…もう、やめて…」 顔をぐしゃぐしゃにして泣きながら許しを請う彼女の姿に、普段の気丈で凛とし た彼女の面影は無い。 「何でもしてくださるのなら、さっさと続きをいたしましょうか。 何も考えないで、快楽に身を任せればいいじゃないですか…ほら、今度はご自分 でやってください」 ついさっきまで自分の口の中に入っていた男根をずいと彼女の前に差し出す。 何をすればいいのかは解っている。 あとは彼女自身が理性を捨て去り、欲望に身を任せればいいだけである。 無言で彼女はゆるゆると性器に手を伸ばし、顔を近付ける。 先程の口淫で汚れた男根を舌で舐めて綺麗にする。 鈴口を舌先で突付いたり、ほじったりして刺激する。更に吸い付き、尿道に残っ た精液を啜り上げる。 「ん…ふっ、んぅっ…」 酔った様に目はとろんとして、夢中になって男根を咥え込んでむしゃぶりつく。 「アニスさん、ちょっと四つん這いになってください」 「んむぅ…ぁん、あ」 男根を含みながら口をもごもごさせて、緩慢に動いて四つん這いになる。 なったものの、ユーカリはベッドの上に座っていて男根が低い位置にあるので、 咥えるには顔を落とさねばならず、尻を突き上げる体勢になっている。 散々暇を持て余して、見ているだけだったヴァニラはすっかり濡れそぼった秘裂 ではなく、ひくついている肛門をぺろりと舐め上げた。 途端、アニスの体はびくんと震えて反応を示す。 「ふぁうっん、むぅ…ぅあ、お、おぉっ」 肛門を舌でなぞり、そこを舌でぴちゃぴちゃと濡れた音を立てて舐め上げる。 ひくつく肛門に指を挿し入れ、押し広げる。腸内に細い指を差し入れ、腸壁を引 っ掻いたり、擦ったりして刺激する。 新たな快感を享受し、だらしなく口の端から涎を垂らして喘ぎ声ばかりを上げて 、口の方が止まってしまった。 動かさなければと思いつつも、力が入らず膝ががくがくと震える。 「口の方がお留守ですよ。ちゃんとやることやらないと、いつまで経っても終わ りませんよ。 …まあ、その方があなたにとってはいいかもしれませんが」 腰を動かし口に咥えられたままの男根を喉の奥にぐいぐいと押し当てると、苦し そうに呻き声を上げた。 ようやく思い出したように男根を口に頬張り、口内で舌を動かし、舐め上げて奉 仕する。 腸内に舌を入れて、直腸内を丹念に舐め上げると堪らず甘い声を漏らすが、男根 を咥えたままでその声はくぐもっている。 唾液と腸液で肛門は濡れて、ひくひくと動いて穴を開いたり閉じたりを繰り返す 。 秘裂もじっとり濡れて、愛液を滴らせている。 「こっちは準備万端なのだ。どっちでも挿れれるのだ」 「んぐっ、あ、ふ…んんっ」 喉の奥にまで咥え込んで、亀頭が口蓋垂を擦る感覚が堪らなく気持ちいい。 太い男根をそこまで咥えるのは当然苦しいが、そんなこと快感に比べれば大した 問題ではない。 ユーカリも感じているようで、顔には見せないが少々息が荒くなっている。 「んぅ、あっ、うぇっ、んぐぅっ」 彼女の後頭部を押さえつけ、再び口内に射精する。 ごくごくと喉を鳴らして、吐き出された精液を胃の中へと流し込む。 射精を終えて男根を口から引き抜くと、アニスは物欲しそうな目で彼を見つめる 。 「そろそろ欲しくてたまらないんじゃないですか?…お尻をこっちに向けてくだ さい」 「ん、うん…」 言われた通りにそろそろと尻をユーカリの方へと向けて、四つん這いになる。 彼は指で濡れた箇所をなぞる。 「どっちに挿れて欲しいですか?」 男根を濡れた秘裂に擦り付けて、こっち?と聞きつつ、ひくつく肛門をなぞり、 それともこっち?と尋ねる。 「はぅっ、あ…おしりぃっ…おしりに…ぉ、おちんちん、ちょうだいっ」 予想外だった彼女の返事に内心驚きつつ、にぃと口の端を吊り上げ笑って返事を する。 彼女の形のよい尻を掴んで逃げられないようにして、狙いを定める。 「力抜いてください。…挿れますよ」 肛門を指で広げて、入り口に先を咥え込ませると後は一気に挿入すると、 アニスの口からは呻き声とも喘ぎ声ともつかぬ声が上がる。 初めての感覚に少しばかり戸惑ったが、すぐに痛みよりも快楽が勝り、抑えよう ともせずに嬌声を上げる。 「ふぁ、あっ、あぁ、ひゃあっ」 出たり入ったりと繰り返し、狭い腸内で男根をごりごりと擦り付けて押し広げる 度に甘い声を漏らしてよがり、腸内をきゅうきゅう締め付ける。 もともと狭いところを更に締め付け狭くするのだから、挿れている側としても気 持ちいい。 何度も打ち付けていると、膝が抜けて体勢が保てなくなってきたが、腰はがっち り掴まれ固定されているので挿入するのに支障は無い。 肘も曲げて上半身はベッドに倒れ込んでいるが、腰を突き上げて打ち付け揺さぶ られて、小振りな胸がふるふると振るえている。 「ひぃんっ、ひゃうっ、あっ、うぁ、あああ、あ、あぁっ」 頂点まで登りつめて、恍惚とした表情で激しく声を上げてよがる。 彼女が達したのを追うように、ユーカリも彼女の腸内に精液を吐き出す。 本日三度目の射精だが、射精量は先程と変わり無い。 男根を引き抜くと、逆流した精液が漏れ出て零れ落ちてくる。 ベッドにうつ伏せになって、荒い息で呼吸していたが、急に体ががくんと崩れて 、 支えが無いのでそのままベッドの上に沈み込んだ。 「あ…気ィ、失っちゃたのだ?」 「みたいですね。うーん…」 ユーカリは後始末をし、性器をズボンの中に戻して服装を整えながら唸る。 指を折って数えながら、何やら考え込んでいる。 「どうしたのだ?」 「正直なところ私、何回もやるのはしんどいんですよ。せいぜいやって二回です が、 それでもまだまだ、20000Gには足りないんです。…でも、金額分は支払ってもら わないと」 「…ユーカリちゃん、当初の目的忘れてるのだ」 「当初の目的って…何でしたっけ?」 そんなことを言っていると、後頭部を鈍器で殴られたような衝撃が、というか実 際に殴られた。 振り返ってみると、カルダモンが肩を杖でぽんぽんと軽く叩きながら立っていた 。 「何やってるんですか」 「何って…ええと、米屋ごっこ」 「そうですか。…そっちも、服を着て下さい」 「あたっ」 軽く杖で頭を殴られたヴァニラは痛そうに頭を抑えて、脱ぎ捨てていた服を拾っ てそれに着替え始める。 しかし、予想以上に反応が小さい。予定ではもっと大いに慌てて、流血沙汰にな って、怒号飛び交う修羅場になる予定だったのだが。 「で、貴方は何してたんですか」 「間男です」 「そうですよね。…マナバレット」 突然魔法を受けて、受け身を取ることも出来ずに体を壁に強く叩き付けられる。 頭を打ったようで、ぶつけた箇所を擦っている。 カルダモンは彼につかつかと近寄り、手に持ったボトルのキャップを開けて、頭 から琥珀色の液体をかける。 「うわ、何ですか!?ん、なんか…酒臭っ」 「ネバンプレスの酒場で買ってきた火酒です。あまり飲みませんが、こういう使 い方もありですね」 「はあ…」 最初は彼の言っている言葉の意味が理解出来なかったが、 ハッと何かを思い出したその瞬間、どっと汗が吹き出てくるのを感じた。 「ちょ…ちょっと待ってください。穏便に話し合いましょう!」 「いいから死んで下さい。…フレイム」 その日、夕暮れ時のカザンの町にとある男の断末魔が響き渡った。 ごうごうと燃え盛る炎を前にして、家の中では不味かったか、 と少しばかり自分の感情に身を任せた行動を後悔したが、その点以外は全く後悔 しなかった。 ばしゃん。 「んぎゃああぁっ!うひぃ、冷たっ…しかも、臭い!」 もう一個。ばしゃん。最後にもう一個。ばしゃん。 消火完了。少し焦げ臭いが、治療院に連れて行けばどうにかしてくれるだろう。 正直、してくれなくても全く構わないが。 ヴァニラがぐいぐいと真っ黒焦げになっているユーカリの口にヒュプノ結晶を押 し込むと、黒焦げのままだがどうにか意識を取り戻した。 「あー…死ぬかと思いましたよ」 「何で生きてるんですか?」 しぶといですね、とか言いながらかなり大きく舌打ちを鳴らす。 「ふぅ…余っていたろぉぱぁうどんが役に立ったのだ。 ちょっと腐ってたから臭うけど、そういうこと以外は大丈夫なのだ。多分」 傷んで少し色の変色したろぉぱぁうどんが床に散らばり、 床の上で触手がうにょうにょ踊っているのを放っておくわけにもいかないので、 掃除した。 でも、やっぱり臭い。 「じゃあ、後は任せたのだ」 「ごゆっくりどうぞ」 にたにた笑いながら家を出て行く二人。 前者はともかく、後者さっさと死ねばいいのに、と本気で思った。 「ん…ぅん…」 目を覚ます。気だるい感じがしないでもないが、いつも通りである。 ぼーっと天井を見つめながら色々と考え事をしていた。 さっきまで自分は何をしていたのだったろうか。 「気が付きましたか?」 聞き覚えのある声が聞こえる方へ顔を向けると、彼女が恋い焦がれる原因の男が 居る。 彼はベッドの横に持って来た椅子に座り、本を読む手を止めて、彼女を心配そう に見つめている。 先日似たような場面を見たような気がするが、その際は立場が反対だった。 彼の顔を見て、ふと思い出した。彼に言わなければならない事がある。 「あ、カルダモン…あ、あのね…わ、私ね…」 言おうとしてしきりに口を動かすのだが、なかなか言葉が出てこない。 それどころか、金色の瞳からはぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちるばかりである。 「あれ?…あれ、あれぇ…?」 「アニス、すぐに話してくれなくとも構いませんから」 「ううん、それじゃだめなのよ…今すぐに、あなたに全部話したいんだけど… 何から話したらいいかわからなくなっちゃって…」 ぽろぽろ涙を流して、困ったような顔で笑うアニスを見て、彼は居た堪れない気 持ちになる。 彼女が苦しんでいるのに、自分は救いの手も差し出せない。 ぎゅっと彼女の小さな手を握りしめると、彼女はその手を弱々しく握り返してき た。 かあっと顔を赤くなり、ふと顔を上げると、アニスも恥ずかしそうにカルダモン を見ている。 ぱち、と目が合い、顔を真っ赤にして逃げようとする彼女の手を強く掴んで、体 ごと引き寄せて抱き締めた。 彼女は驚いて何も言わなかったが、腕を回してそっと抱き返した。 「…キスしていいですか?」 こくんと小さく頷いた彼女の顎を指でちょいと持ち上げると、彼女は瞳を閉じた 。 そっと唇を重ねる。 数日振りに触れたアニスの唇は相変わらず柔らかい。 ちゅ、ちゅと音を立てて、啄むように何度も何度も口付ける。 ゆっくりと離して、見詰め合う。 「ぅうっ…ふっ、く、うわぁぁぁぁん、ひっく、うえええええん」 急に声を上げて泣き出したアニスに面食らってカルダモンは目を白黒させる。 子供もだが、泣く女性というのはどう扱えばいいのかさっぱり分からない。 キスが下手くそだったのだろうか。それとも口が臭かったのだろうか。 もしかして、腐りかけのうどんを頭から被った彼自体が臭かったのだろうか。 「ひっく、カルダモン…ごめんなさい…わ、私…あなた以外の人と…」 「もうそれ以上は話して下さらなくても結構ですから…」 話す側の彼女が辛いのは当然だが、聞く側の彼だって辛い。 自分の好いている女性が自分以外の男に抱かれた話なんか聞きたくもない。 その男には自ら手を下したが、未だに思い出すだけで腸が煮え繰り返りそうだ。 「私、その人に抱かれて、最初は嫌だったけど…だんだん気持ちよくなってきち ゃって…」 最後の方はぼそぼそ喋っていて聞き取れなかったが、あまり聞きたいような内容 ではないだろう。 彼女はごめんなさいごめんなさい、と涙を流しながら何度も呪文のように呟いて いる。 「もうそんなこと絶対にさせません。私が貴女を守ります。 不埒な輩に指一本触れさせませんから…安心して下さい」 「でも、私…こんなのだけどいいの?許してくれるの?」 返事をする代わりに触れるだけのキスをする。アニスの目からはらはらと涙が止 め処無く零れ落ちる。 それを舐めとり、瞼に口付けを落とす。 「アニスは泣き虫ですね…そういうところも可愛いですけど」 「だって…もう、ばか…ばか、ばか……すき」 不意打ち気味に触れるだけのキスをしたら、なんだか恥ずかしくなってきて、赤 くなった顔を隠そうとして彼に抱き着いた。 そのままくんくんと彼の匂いを嗅ぐ。 「くさっ…」 思ったことをそのまま口に出した。 以前嗅いだ彼の匂いはこうではなかったはずだ。確かめるように何度嗅いでもや っぱり臭い。 「ねえカルダモン、あんた臭い。なんか生臭い。…なんで?」 「あー…うどん被ったんです。多分、それかと…」 「うどん?…まあ、とりあえず、お風呂入ったら?」 「アニスも、汗かいてべたついてると思いますし…お先にどうぞ」 互いに譲り合うばかりでどちらも入ろうとしない。勿論風呂には入りたいのだが 、 相手より先に入るのが少しばかり気が引ける。 お互い黙りこくり、長い沈黙を破って言うことには。 「もう、いっその事…一緒に入る?」 アニスはほんのり肌を上気させ、甘えるような声で魅惑的な提案をしてくれる。 「え…でも、その…あーっと、いや、だって私、男ですよ」 「そんなの見りゃわかるわよ。…それとも、私とはお風呂一緒に入りたくない? 」 上目遣いで猫の様に身を擦り寄せて甘えてくる。しかし、誘惑に負けてはいけな い。 一緒に入ってナニをするのなんて一言も言っていないが、しないとも言っていな い。 と、ここでカルダモンの頭の中で謎の声が響く。 システム「一緒にお風呂に入りますか?」 はい ニア いいえ 心のAボタンを押す。 システム「こんな機会を捨てるなんてとんでもない!」 はい ニア いいえ もう一回、心のAボタンを押す。 システム「こんな機会を捨てるなんてとんでもない!」 何度やっても同じ事しか言わない。 ともかく、回避不可能のイベントのようなので、渋々了承することに。 こんな風に仕方が無いから一緒に入る、みたいに言っているが、願ってもない事 である。 たまにはベッド以外でもナニ出来る機会があるなら是非ともやりたい。 この前は少し触れただけで終えてしまったので、もやもやしていたところだ。 だがしかし、風呂場では眼鏡をかけないので、乱れる彼女をはっきり見ることが 出来ないのが勿体ない。 「じゃあ、先に行ってて」 「は、はい…」 上擦った声で返事をして、逃げるように脱衣所へと向かった。 こんな風に期待してどきどきしているが、実際どうなるかは分からない。 (さっさと入ろう…) シャツを脱ぎ、ブーツを脱いで、ベルトを外してズボンを下ろすと、 今から既に期待してかムスコが少し起き上がっていた。 宥めすかし、落ち着かせてから下着を脱いで腰にタオルを巻いた。 眼鏡を外すと一気に視界がぼやける。 滑ってこけないように足元に気をつけながら、風呂場に入った。 椅子に腰掛けて、桶に湯をすくって体にかける。頭から湯をかけると黒髪はぺた りと張り付く。 それにしても、先程からどうも落ち着かず、そわそわしてしまう。 心臓の鼓動が早い。年甲斐も無く、どきどきしている。 女性と一緒に入浴するなんて、子供の頃以来だ。それも母親とであるし、異性の うちには入らない。 悶々と思い巡らしながら、石鹸をタオルに擦りつけて泡立てる。 「入るわよ」 「はっ、はいぃっ」 戸の向こうから聞こえた彼女の声に緊張して大声で返事をしてしまったが、しな いよりはましだろう。 幸い彼は浴室の出入口に背を向けているので、顔が真っ赤になっているのはすぐ にはばれないだろう。多分。 ぺたぺたと濡れたタイルを歩く音がするのを聞きながら、平常通りに振る舞う。 「もう体洗った?」 「いえ、まだ…」 「髪は?」 「それもまだです」 「じゃあ、髪洗ったげる。私、結構上手いのよ」 そう話すアニスの声が浴室によく響く。かけ湯をしているようでざばざば、ちゃ ぷちゃぷと水の音がする。 「お湯かけるわね」 頭から湯をかけて体と髪を湿らせる。肩にアニスの手がそっとを触れるのを感じ て、更に体が熱くなる。 アニスは彼の髪に手を伸ばして、くるくる弄って遊ぶ。 「髪洗ってる間に、体洗っててね」 ふっと彼女の香りが漂ってくる。 言われた通りにタオルを体に擦りつけて、体を洗う。 丁寧に髪を洗う彼女の手つきが心地よい。髪だけでなく耳の裏や首筋も丹念に洗 う。 髪を洗ってもらうときは力を抜いているので、頭が少しばかり揺さぶられる。 「かゆいところ、無い?」 「…あ、無いです」 湯をかけてシャンプーを流し、髪を軽く絞って水分を切る。それからリンスを髪 に馴染ませ、また洗い流す。 「はい、終わったわよ」 「有難う御座います…」 髪に触れてみると普段よりも指通りが滑らかな気がする。 洗髪の仕方一つでこうも変わるものなのだろうか。 「体洗い終わった?」 「え、あ…まだです」 髪を洗ってもらっていた間はそっちばかり気にして、すっかり忘れていた。 「じゃあ、そっちも洗ったげる」 そう言うと返事も聞かずにアニスはタオルをひょいと取り上げて、石鹸を塗り付 け再び泡立て始める。 体に巻いているバスタオルを取り去り、タオルをごしごし擦り付け、体に泡をつ ける。 彼の背中を洗い、身を寄せると微かに体が触れ合う。 腕を伸ばさせて、洗うと胸が背中に押し付けられるように当たる。 体を動かす度に小刻みに揺れ、乳頭を擦りつける。 「ぅ…アニス、その…胸が…」 当たってるんですけど、と続けたいがそれを言って止められるのは嫌なので、な かなか続きを言えない。 「ん…ぁふ、あ…きもちいい?」 体を擦り付けて、彼女自身も感じているのか、時折甘い声を漏らす。 体をぴったり寄せて、腕を回して前を洗う。 やりやすい、やりにくいで判断すれば当然洗いにくいだろうが大事な点はそこで はない。 控え目な乳房を擦り付けていると、敏感な乳頭はすっかり硬くなって、 そこを擦り付けるのが堪らなく気持ちいい。 秘部から愛液を垂らし、しっとり濡らしている。 アニスの漏らす甘い吐息をBGMに背中に来る刺激と回された腕の動きで、 元から起ちかけだった男根は言い訳出来ないくらい起き上がって、腰に巻いてい るタオルを持ち上げていた。 「う、ぁん…あ、ここもキレイにしないと…」 「あ、アニス、そこは…っ」 ぱっとタオルを剥ぎ取られて出てくるものは、一つしかない。彼女の指が触れる とびくっと体が震えた。 「あ…硬くなってる…っん、気持ちいいの?」 「は、はい…」 乳房を擦り付けられ、性器を持たれて、体温が高くなる。興奮して更に硬くなる 。 「ヌいてあげる」 彼女はそう言って身を離したかと思うと、彼の手前に回り込んだ。 ぼやけているが、生まれたままの姿の彼女が目の前に居るのが分かる。 屈み込んで、熱く脈打つ男根に手を触れ、指を亀頭に擦り付ける。 手で男根をしゅにしゅにと扱き上げると、鈴口からは先走り汁が漏れ出る。 カルダモンがはあはあと荒い息で呼吸する様子を見て、アニスは気を良くする。 「っあ、ん…ふぁ…あ、あぁ」 身を寄せて、自分の乳頭を亀頭で擦り、堪らなくなって、声を漏らしてしまう。 男性器を握る手とは反対の手で、自身の陰核を捏ねくり回す。 「ひぅっ、んん…ふ、ぁ…」 「っく…あぁ…」 扱く手を早く動かすと、彼は切な気に声を漏らす。目を閉じ、顔を赤くして、苦 しそうに息をする。 「っう、あぅ…も、もう…」 アニスの手の中に白濁色の精液を撒き散らす。どくどく脈打つ男根から精液を飛 び散らし、 手から零れ落ちた粘液は彼女の身に付着する。肩で息をして、ぼんやりと彼女を 見る。 「はぁ…いっぱい出したわね…ちょっと溜まってた?」 ほらほら、と自分の手の平に吐き出された白濁色の粘液を見せているのだが、 残念ながら眼鏡が無い為視界がぼやけているので、当の彼にはさっぱり見えない 。 別にそんなもの見たくも無いが。 「確かに、最近ご無沙汰だったので…それに、アニスの機嫌が悪そうでしたし… ん、何を?」 「手についたのを…舐め取ってるの…んむ」 舌で自分の手の平を舐め上げ、精液を舐め取り、ごくんと喉を鳴らして飲み込む 。 ああもう、くそう、どうして今眼鏡かけてないんだよ!と叫びたくなったが仕様 が無い。 してもらってばかりでは彼女に悪いので、自分も何かしなければと考え、一つ思 いついた。 「アニス、次は私がします。…まず、何処がどの箇所か確認したいのでこっちに 来て下さい」 ちょいちょいと手招きすると、彼女は言われた通りに更に身を寄せてきた。 彼女の体をひょいと抱き上げて跨がらせる。 先程達したばかりだが、早くも性器は再び硬くなり始めている。 ちゅ、と音を立てて各箇所に口付ける。 「ここが目…鼻、で、…口ですね。で、ここが…胸と、ここが乳首」 「ひゃうんっ」 片方を口に含み、もう片方をぎゅっと摘み上げると、アニスはびくんと体を震わ せ声を上げる。 「ふふ…アニスはここ苛められるのが大好きなんですよね」 「そ、そんなこと…んひぃっ、あ、そこぉ、だめぇっ」 口に含んでいる方を歯で甘噛みすると、先程以上に声を上げて乱れる。 舌で乳頭を転がし、手の平で乳房を揉みほぐし、指で乳頭をこりこり擦り上げる と、 アニスは絶えず甘い声を漏らすが、恥ずかしがっているのか声を出すのを我慢し ている。 「アニス、我慢しないで下さい。もっと貴女の声を聞かせて下さい」 「ふぁ…あ、だってぇ…んむぅ、ひゃうぅっ」 舌を絡ませ、両方の手の平で柔らかな乳房を揉み上げながら、 乳頭を潰すように摘むと大きく体を反り返らせてよがる。 「私はよく見えないんですから、声を聞いて楽しみたいんです。 貴女の可愛い声をもっと聞きたいんです。…ね?」 「ふぁうっ…あっ、あ、あぁ」 乳房を口に含んで吸い付き、舌を使って舐め回す。 「ひゃっ…はぁ、そこばっかりじゃ、やぁっ…ここも…ぅん、してぇ…」 震えながら手を掴んで、ゆるゆると濡れそぼっている秘部へと導く。 指の腹ですりすりなぞると声を漏らす。 「とろとろになってますよ…ここも、洗わないといけませんね」 そう言いながら秘部に手の平をすりすり擦り付ける。 表面にしか触れず、もっと快感を得たいのに、焦らされてばかりでは我慢出来な い。 そんな彼女の視線に気付いたのか彼は意地悪く笑う。 「ひゃうんっ…ん、あ、あぅ…」 一気に指を挿入されても、しっとり濡れて受け入れる準備が十分出来ているので 、痛みも無くすんなりと受け入れた。 激しく抜き差しすると、その度にぴゅっぴゅっと潮を吹く。 「んん…はぁ、や、ぅん…あ、ぁ、だめぇ、もぅ…んっ」 「我慢しないで、イっていいんですよ」 顔を赤くし目に涙を溜めて、我慢するアニスの耳元で囁いて、 陰核を指で潰すと、嬌声を上げ体を大きく震わせた。 「あ…いやぁ、だめ…見ちゃ、だめ…」 我慢し切れずに失禁してしまい、漏れ出た尿が足を伝って排水溝へと流れる。 いくら眼鏡が無いからちゃんと見えていなくても、跨がっている上で失禁されれ ば嫌でも分かる。 風呂場なので別に嫌でもないが。 恥ずかしくて手で顔を覆い隠し、ぐすぐす泣く。 そんな彼女の手を退けて涙を舐め取り、瞼に口付けを落とす。 肩を軽く叩いて宥めるが、くすんくすんと鼻を鳴らす。 「おしっこ我慢できないくらい、気持ち良かったんですか?…とりあえず、体洗 いますね」 石鹸をタオルに擦り付けて泡立て、優しく体を洗う。腕、足、背中と洗っていき 、そっと胸に触れると微かに声を漏らした。 先程のように乱暴にはせずに、優しく揉み解しながら洗い上げる。 更に手を下ろして、股は手の平に泡をつけて、擦り付けて洗う。 それだけでも敏感になっている彼女の体には十分なくらいで、秘裂から愛液が漏 れ出る。 湯をかけて、石鹸の泡を洗い流し、後ろからアニスの小さな体をぎゅっと抱き締 めた。 「お湯に浸かります?」 「その前に…しよ」 さっきから背中にずっと熱いものが押し当てられているのが、気になって仕方が 無くどきどきしっぱなしだった。 早くそれが欲しい。 アニスを再び跨がらせて、向き合ってキスをする。 舌で歯をなぞり、互いに舌を絡ませる。 口の端から唾液が零れるのも構わず、夢中になって貪るようにキスをする。 「アニス…挿れてくれませんか?」 「へ?…そ、そんなの…それくらいわかるでしょ?」 「よく見えないので分かりません。 …間違って変な所に挿れられたら、アニスも困りますよね?」 「う…ああもう、わかったわよ。してあげるわよ…でも、今回だけだからね?」 「はい。お願いします」 確かに視界はぼやけてはいるが、分からないことはない。 ただ単に彼女からやって欲しいだけである。 腰を浮かして指で秘裂を広げ、もう片方の手で熱く硬い男性器を掴む。 「あっ、うぅん…はぅ…ふ…」 だが、彼女は秘裂に男根の先を擦り付けるばかりで、なかなか中へ挿れない。 「…あの、アニス?」 早く挿れて欲しいのに、何時まで経っても挿れてくれない。 もしかして焦らしているのだろうか、と考えたが何やら違うような気もする。 「だってぇ…滑って、はいらないんだもん…ぁん」 「別に、無理にしてくれとは言いませんよ?」 「んーん、ちゃんとするからぁ…待ってて…ん」 そう言いながらも、何度も擦り付けている。このままでは挿入する前に達してし まいそうだ。 「ふぁうっ…あ、はいったぁ…ぅ、きゃんっ」 ようやく先を挿れることが出来たと、安堵しているところに勢いよく腰を打ち付 けられ、 一気に奥まで突かれて、それだけで達してしまいびくびく体を震わせる。 「あ…うぅ、き、急に、しないで…はぁんっ、あ、やんっ」 「すいません。我慢出来なくて、つい」 「も、ばかぁ…ひゃうっ、ひっ、あ…はぅん」 アニスの体を抱きしめ、何度も何度も腰を動かすと、動きに合わせて嬌声を上げ る。 抑えようともせず、喉を嗄らすほど声を上げ、膣を締め上げる。 彼の体に腕を回し、抱き締めて擦り寄る。 目の前で小さく揺れる乳房に噛り付くと、声を上げる。 「うぅん…あ、ひゃ…ふぁ、ひんっ、はっ」 乳頭を舌で弄くりながら、腰を激しく動かし打ち付けると、体を大きく反らして よがり、狭い膣を更に締め付ける。 「ふぁうっ、あっ、あっ、あぁぁっ」 男根を引き抜いて、そのまま精液をびちゃびちゃと吐き出し、彼女のほんのり赤 く染まった肌を汚した。 アニスははあはあと荒い息で呼吸しながらカルダモンの体にもたれ掛かった。 かけ湯で汚れたところを洗い流して、湯船に浸かる。 アニスが髪を丁寧に洗っているのを、湯船に浸かりながらぼーっと眺めていた。 「はぁ…なんか、今日は疲れたわ…」 カルダモンの体にもたれ掛かりながら湯船に浸かり、ぐーっと手前に腕を伸ばし て伸びをする。 長い髪を結い上げ、湯船に浸からないようにしている。 「あの、最近様子が変だった理由をそろそろ聞きたいんですけど…」 「んー…まあその、ね…簡単に言えば…ヤキモチ焼いてただけよ」 アニスは小声で恥ずかしそうに言うが、いまいち彼は合点が行かないようではあ 、とか、如何して、とか言っている。 「だ、だって…色んな人に優しいから…マレアイアで女の子にプレゼントあげた り、ニギリオの宿でアリエッタを庇ったり…」 「…しない方がよかったんですか?」 「そういうわけじゃないけど…私には、そんなこと全然してくれないのに…。 こんなにヤキモチ焼いて…なんか、私ばっかりあなたのこと好きみたいじゃない …」 言ってから更に恥ずかしくなって、ばしゃばしゃ音を立てて顔を洗う。 が、ぎゅうっと抱き締められてぴたりと手を止める。 「ご心配をかけてしまったみたいですいません…でも、悪い気はしませんね」 「なんでよ」 「アニスがそんなに私の事を好いてくれているのが、はっきり判りましたからね 。 …ですが、貴女も見落としている事があるみたいですね」 「…な、なに?」 どきどきしている彼女の耳元でそっと囁く。 「私が大層嫉妬深い男だということです」 カルダモンはそれだけ言うと立ち上がり、濡れた体を拭いて風呂場から出て行っ た。 それだけ言われても困ると、アニスも彼の後を追って風呂を上がった。 脱衣所で雑談しながら楽な格好に着替え、リビングに入る。 「あー、喉痛い…明日歌えなかったら、あんたの所為よ」 「はいはい…何か飲みますか?」 「お茶入れて。美味しいやつよ」 「あたしもちょうだーい」 「わかりました。じゃあ、三人分と…」 声が一人分多い、振り返って見てみると、先程の声の主であるパプリカが椅子に 座っていた。 桃色の髪と同じ色のルシェ族女性特有の獣耳がぴこぴこ揺れている。 「アニスとカルダモン、一緒にお風呂は入ってたの?二人とも仲良いよねー」 「え、ええ…ほら、カルダモンって目が悪いじゃない。…だから、危なくないよ うに手伝ってあげたのよ」 「そっかー、アニスって優しいんだね」 アニスの苦しい言い訳を聞いて、朗らかに微笑みながら、パプリカは言う。 恐らくこの様子では二人が風呂場で何をしていたのかまでは解っていないのだろ う。 だが、この事を他の人にまで言いふらされては困る。 「あー…パプリカ、お腹空いていませんか?」 「空いてる!あたし、晩ご飯まだなんだー」 「じゃあ、晩ご飯奢ってあげますから、この事は誰にも言わないで下さいね」 「うん!えーっと、じゃあ…エビフライ定食!」 翌日「昨晩はお楽しみでしたね」と言われたのはまた別のお話。 ×月▽日 一時はどうなることかと思ったけど、作戦成功してよかったのだ。 成功報酬が支払われていないとユーカリちゃんが嘆いていたけど、自業自得なの だ。 そんなことはともかく、お風呂でするとき用にアニスちゃんに色々教えておいて 、正解だったのだ。 だけど何よりも、アニスちゃんが切れ痔にならないかが心配なのだ。 ~ヴァニラの日記より おしまい
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/18.html
『フロワロの媚毒』の続きとなります。 前・後編の分割投下になります。続きは後日に。 固有名詞一覧 ・ジェリコ 本作の語り手。ルシェヒーラー。スケコマシ。 ・ナムナ ルシェサムライ。そのスケコマシにかどわかされる可哀想な子。 (名前は公式ちびキャラトークより) 「このロリコンどもめ!」とバックベアード様に怒られても仕方がないロリ物なので、 苦手な方はタイトル『彼女が鈴を付けてるワケ』でNG設定などをお願いします。 ギルドオフィスで所用を済ませ常宿の六剣亭へ帰ってきたら、入り口のところでナムナを発見した。 手には紙袋を下げており、なにやらこそこそ周囲をうかがっている……またアレか。 「ナムナ」 「わ、わわっ?! ジェッ、ジェリコッ?!」 一声かければ獣耳の先までびくんと震わせ、気まずそうな顔をしてこちらを振り返った。 やはり私が留守の隙をついて繁華街へと出かけていたようだ。 「まったく、また買ってきたんですか」 「……てへへへ」 ぺろりと小さく舌を出しバツが悪そうに照れ笑いをする……う、かわいいじゃないか。 だが、笑顔が愛らしいからって追撃を許すわけには行かない。 「てへへ、じゃないです。今週はもう無駄遣いはやめるという約束だったでしょう?」 甘いお菓子に、可愛い小物に、綺麗な服。カザンのような都会は女の子にとって誘惑で一杯だ。 ナムナはかなりの田舎から出てきたらしいので、そういったものに免疫が無いのはわかるのだが、 見事なまでにそれらの毒気に当てられてしまったようで、ここのところ浪費が実に酷い。 あったらあるだけ使ってしまうので、先日、とうとう見るに見かねてお小言を入れてしまった。 結果、彼女は計画的に手持ちを使うことを約束したのだが……ごらんのありさまである。 「……ごめんなさぁい」 「とにかく中へ。表でするような話じゃないですし」 獣耳ごとしゅんとうなだれるナムナの手を引いて、彼女の部屋にお邪魔した。 「やれやれ。まーたモノが増えてますね」 週払いで借りてるその部屋をぐるり見渡せば、いかにも少女らしいアクセだのぬいぐるみだのが散乱してるし、 作り付けのクローゼットからは真新しい服がはみ出すほどに詰め込まれてる。うーん、ちょっと重症だ。 そもそも彼女自身、ここのところ身に着けてる物が日に日に違う。 今日着ているのもサムライのユニフォームではなく、アイゼン風のゆったりとしたドレスに身を包んでいる。 ナムナはたたっと駆けて部屋を横切ると、ぽすんとベッドに腰掛けた。そういう仕草がいちいちかわいい。 私もとなりに座りナムナの顔をのぞきこめば、彼女は言いづらそうに口を開いた。 「ジェリコ……怒った?」 「怒っちゃいませんが、約束を反故にされて少し悲しいです」 「あうぅ……ごめんなさい」 怒ってないことを示す為に、この年少の恋人の肩に手をまわして軽く抱き寄せる。 「べつに謝る必要はないんです。ナムナが自分で気付いて反省してくだされば」 「……うん」 「ハントマンなんて商売は先々何があるかわかりませんし、やっぱり少しは貯金するべきなんですよ。 そりゃナムナは強いからすっごく稼いでますけど、全部使っちゃうのは良くないです」 「うん、わかってるんだけど……」 ……けど、我慢できない、か。 贅沢な悩みなのだろうが、カネ回りが良いと言うのが逆にあだになったのだ。 大物のドラゴンだってなんなく狩ってしまうナムナ(と、オマケで私)は かなり『稼ぐ』部類のハントマンに属する。必然的に彼女のふところには、 この年代の少女が持つには不似合いなほどの大金が転がり込んできて―― 金銭感覚が麻痺するまで、さほど時間はかからなかった。 「ごめんなさい、ナムナ。もっと早く気付いてあげれば良かったんですけど」 「……なんでジェリコが謝るんだよ。悪いのはあたいなのに」 「ううん。メンタル面も含めて仲間の様子に気を配るのがヒーラーの務めです。 お金というのはね、分不相応な額を持つと、麻薬のように人の心をむしばみはじめるんです。 いくら剣の達人だからってナムナもそういうところはやはり子供なんだし、 身近な大人が――私が、気を配っておくべきだったんですよ」 「…………」 いつもだったら『子供あつかいしないで!』ぐらいは言い返してくるナムナが今日はおとなしい。 獣耳もずっと垂れっぱなしだし、コレは相当ヘコんでいるようだ。 お小言はそろそろ切り上げて、私の恥でもさらして場を和ますべきだろう。 「ま、私も多少の浪費癖はあるからあんまり偉そうなことはいえないんですけどね」 それはもう、あぶく銭が入るようになっちゃったもんだから、夜の街での遊興費がガッツリ増えた。 もっとも私の場合、形として残らない物に使っちゃうからナムナと違って部屋はスッキリしてるのだが。 「なーんだ、ジェリコもかー。あははっ、あたいたちって似た物どうしだなっ!」 「ナムナ、同類を見て安心するのは人生の死亡フラグです」 「……うー」 「とにかく良くないクセであるのは間違いないですし、せっかくだからふたりで一緒に治しましょう」 「そだね」 まあ、こういう悪習はちょっとづつ治していくしかないだろう。一朝一夕にはどうにもならない。 「前にもいいましたけど、お小遣い帳つけてます? アレを習慣付けるだけでもだいぶ違いますんで」 「うん、つけてるよっ! ほら、これこれみてみて!」 子供らしい丸っこい字で浪費の経緯がずらずらずらと書き連ねられていた。 ちなみに私も同様のものをつけているが、それはもう人様にはとても見せられない項目で埋まっている。 「感心感心、じゃ、さっそく今買ってきたそれもつけときましょう」 差し出されたメモ帳に一通り目を通した後、ナムナが未だ手にしていた小さな紙袋を指差した。 そしてナムナが紙袋から取り出したのは―― 「――髪留め、ですか。なかなかかわいいデザインですね」 「でしょっ?! ユーズドだったんだけど、あたい一目で気に入っちゃってさ!」 確かに悪くない。 装飾部はルシェの細工師の手によるものだろう、嫌味にならない程度に華美な象嵌が施されているのだが、 「ナムナ、それちょっと貸してもらえます?」 「んん? いーよー?」 「ああ……やはり蝶番がイカれかけてる」 止め具の部分は『こっち』の製品だ。精度がルシェとはぜんぜん違う。恐らくルシェの細工に 適当な金具をつけて無理やり装身具に仕立て上げたのだろう。まったく、いいかげんな仕事をしてくれる。 「え、えええっ?! そんなぁ、せっかく買ってきたのに……」 「ああ、そんな落ち込まないで。とりあえず応急処置したげます」 「ホントにっ?! ありがとジェリコ、だいすきっ!!」 しかし流石はナムナ、実に良いリアクションである。 獣耳の先っちょまでピーンと尖らせて驚きと喜びの入り混じった顔をしたかと思うと、 全身で飛びこむようにして私に抱きついてきた。 やれやれ、愛情表現がどこまでもストレートな子だ。まるで子犬だな。 ――だけど正直、コレにやられてしまったのだと思う。 なんというかその……女たらしのこの私が、世間一般で言う 『純愛』とか言うものに目覚めてしまったのかもしれない。 ナムナのような未成熟な女の子にここまで惹かれる日が来るだなんて思っても見なかった。 だが、決してロリコンと言う無かれ。 たまたま心惹かれた女性が未成熟な女の子だっただけであって、 決して未成熟な女の子すべてが好きなわけじゃあないんだからねっ! そして数分。自室から2,3部品を持ってきて修理完了。 「できました。ほら、これでガタつきがおさまったでしょう?」 「ホントだぁ……」 「ただ、あくまでも応急処置ですから。だから今度使わないとき三日四日貸してください。 そしたら根本から止め具を作り直して付け替えたげますんで」 「そんなの作るの大変じゃないの?」 「そうでもありませんよ。ルシェの男は手先が器用ですしね」 門前の小僧の習わぬなんとやらで、子供の時分から爺様の工房に出入しているうちに、 いつの間にやら私にもこの手の雑貨を作る技術が身についていた。 「はー、ジェリコは何でも出来るんだねえ」 そこまで感心された顔を向けられると少々気恥ずかしく、そして申し訳ない。 ハントマンとして肝心かなめの戦闘を私はナムナに頼りっきりなのだから。 「何でもじゃありませんよ、出来ることしか出来ません」 「ううん、ジェリコはホントにすごいと思うよ。やさしいし、かしこいし、 器用だし、怪我はすぐ治してくれるし……それに、カッコいいし」 いくらなんでも高評価すぎる。 私はそこまで出来た男じゃない。職業相応、年齢相応のことがやれるだけの話だ。 あばたもえくぼとは言うけれど、ナムナは『年上の彼氏』と言う物が出来て のぼせて舞い上がってしまってるのだろう。 私は本当はかなりダメな部類の大人に属するのに、 そこまで信頼されてしまうとなんだかものすごく申し訳ない気持ちになる。 一人で勝手に打ちひしがれていると、ナムナが私の袖をくいくい引っ張ってきた。 「ね、ジェリコ、いっこお願いがあるんだけど……」 「なんでしょうか?」 「せっかく治ったんだし、その髪留め、あたいに付けてくれる?」 「はは、了解しました、お客様」 椅子に座らせポニーテイルに結わえていたナムナの髪をいったんほどく。 ナムナの髪は結構長くて、おろした姿もそれはそれで大変に愛らしい。 コレを見れるのは恋人ならではの特権だろう。 「どんな感じにいたしますか、お客様」 クローゼットの戸に付属してる大きな鏡を見せながら、ご注文をうけつける。 「高めがいいなっ」 「かしこまりました……このくらいで?」 「もっと高く」 「……こんなですか?」 「もっとがいい……」 「もっとって、これ以上あげたら……」 耳にひっかかる、と、言いかけて気付いた。 頭のてっぺんの獣耳がぴくぴくしてる。コレは……ナムナが『触って欲しい』時の動きだ。 「……このような感じですか、お客様?」 推論を確かめるため、柔毛に包まれたナムナの耳を軽く撫でれば、 「……ぁ、んんっ……うん、そんな感じ……」 甘い吐息をからめて可愛く返事してくる。 ……ああ、なるほど。 ハナっからそのつもりで頭飾りなんて買って来てたのか。 いつぞやの一件以来、処女こそ奪ってはいないものの、 いろいろ可愛がってあげてるのでナムナの身体は男の味を覚え始めてる。 悪い子だ。イケない子だ。 発情期もちゃんと来てないお子様なのに、処女なのに、こんな男を誘うようなマネをして。 そう言えば最近ちゃんとかまってあげてられなかった。溜まっちゃってたんだね。 ……だけどね、ナムナ、悪い子にはおしおきが待ってるって教えただろう? 「ではお客様、これなどいかがでございましょう?」 耳のふちを指先でなぞりながら、時々くにくにつまんであげる。 ビロードのように滑らかな手触りだ。あたたかく、そしてやわらかく、独特の触感が指に心地いい。 「みぅ……ぅうん…うん、うん、それ大好きぃ……」 最初の頃はくすぐったがるか、でなければ感じすぎて泣き出してしまっていたナムナの耳は、 数ヶ月間じっくり開発したげた結果、いまや立派な性感帯の一つに進化している。 「お次はどういたしましょうか?」 「なめて……みみ、なめて……」 よろこんで。 返事代わりに耳先をぱくりとくわえ込み、ぷるぷるとした食感を唇と舌で味わう。 「ふぁあぁっ……あ、あぁ、ジェリコ…いいよぉ……」 獣の親が子を毛づくろいしてやる要領で、唾液を軽く絡めつつ舌先で毛を撫で付けていく。 もっともその舌先には愛情だけでなく、幾分かの劣情も込められてる訳だが。 さらには口唇だけでなく、手櫛でナムナの綺麗な髪をすきながら頭皮全体を刺激していった。 「いかがでございましょうか、お客様?」 「それやめて、なまえで呼んでよぉ……」 ぷうとほっぺたを膨らませて不満げに言う。 「ああ、ごめんなさい、ナムナ……で、どうです?」 「きもちいぃ……」 「気持ちいい? 何の話ですか、ナムナ?」 「何の話……って」 「髪型に決まってるじゃありませんか。できましたよ」 口唇愛撫する合間も手は休めず、ご注文どおり高めに髪を結い上げておいたのだ。 仕上げにぱっちんと髪留めを付けて出来上がり。うむ、我ながら上出来。 さて、仕込みはこれまで。おしおき開始だ。 ナムナは鏡の中の自分をのぞきこみながら、 「え、ええぇ……えええっ?! か、髪型って…えっと、うん、素敵だと思う……けど」 「『けど』? 何がご不満なんです?」 「ジェリコのばか……いじわる。わかってるクセにぃ……」 愛撫を中断されて体がうずくのだろう、もじもじと身をよじらせている。 「ええ、わかってますよ。ナムナが髪をいじって欲しいと言いつつ、 本当は身体をいじって欲しがってるすけべぇな女の子だって事をね」 「あ、あ、あうぅぅ……あたいはすけべぇなんかじゃ……」 「違うんですか。じゃあ続きもやめますか」 「や、やめちゃだめっ!!」 「なら、正直に白状してください、自分がどんな女の子なのかって」 「あうぅ……あ、あたいは、あたいはぁ……」 「続けて」 「じぶんのっ、か、身体をいじって欲しいと思ってる……す、す…す………す……」 「『す』? 『す』がどうしたんです?」 「すけべぇなおんなのこ、ですっ!!」 頬を羞恥に染め、精一杯の勇気を振り絞り、ついにナムナは言い切った。 「ん、よく言えました。ごほうび欲しいですか?」 「うん、ごほうびほしい……」 「じゃあ、どんなご褒美が欲しいんです? おねだりしてみて」 ナムナの顔に絶望が広がる。次のハードルがあるとは思ってなかったようだ。 「ど、どんなって、どんなって……」 そこでもう、いろいろと限界にきたのだろう。 いきなりぽいぽいと服を脱ぎ捨て始め――キャミソールとぱんつだけの姿になったところで手が止まり、 「……して」 顔をうつむけ、目の端に涙を溜めながら、それだけを口にした。 ま、いじめるのはここまでか。 「まったく、こんなことの為に無駄遣いまでして。ナムナは悪い子です。 えっちな事なら普通に頼んでくればいくらでもしてあげますのに」 「だって……だって、恥ずかしかった……んだもん」 「次にこんなことしたらもっと恥ずかしいこと言わせますからね」 「あ、あうぅぅ、ごめんさ――」 奇襲攻撃、キスをする。その唇はいちご味。 んん……味つきリップグロスか。お子様向けの背伸びアイテムだが、自分の分をわきまえてるとも言える。 よく見ればナムナの顔にはグロス以外にも薄く化粧が施されていた。 子供だと思ってたらどんどん大人になってくる。こういう部分、女の子はやっぱり成長早い。 「お化粧、してるんですね。似合ってますよ」 「えへへへ、ありがと。頑張ったんだよー」 はにかむナムナをお姫様抱っこして、椅子からベッドへ。 「……ねぇ、ジェリコ」 「なんです、ナムナ?」 「きょ、今日は……最後まで、して、くれるの?」 出会った頃には何も知らないガキんちょだったナムナは、いつの間にやら一通りの性知識を身に付けていた。 ああ、畜生。そういう知識も含めてじっくり育てていきたかったのに、なんて事をしてくれる。 やっぱり都会はダメだな。特にスイーツ系の雑誌。アレがいけない。悪いことばっかり教えるんだから。 ……もっとも私もこの年齢の頃にはこういう方面への好奇心で一杯だったから、人のことは言えないわけだが。 「うーん、ナムナの身体が大人になるまで我慢できませんか?」 「あたいはもう大人だよ……赤ちゃんだって作れるもん」 妹さんの一件があるから、子作りも無理な話ではないのだろうが、普通はもう2,3年待つべきだ。 どの道、サイズ比的に今のナムナでは私のモノを受け入れられないだろうから(裂けたら怖い)、 いましばし彼女の身体の成長を待つ必要があるんだが。 「だけどまだまだ成長の余地はあるでしょう?」 主に、胸とか、乳とか、おっぱいとか。 「だって……」 むう、今日はやけに食い下がるね。だったら大人トークでちょっと引いてもらおうか。 「まあそう言わずに。じーっくり時間をかけてナムナの身体を処女なのに感じちゃう、 やらしい女の子に開発してあげますから」 さすがにナムナはこういう直球の艶話にはまだまだ耐性がないらしく、 「しょ、処…って、や、やらし……って……ばかばかばか!! ジェリコのへんたいっ!!」 ほっぺたを真っ赤に染めると、ぽかぽか胸を殴ってきた。 痛い痛い痛い。前衛職なんだから後衛には優しくして。骨折れそう。 だけど男は我慢だ。痛みをこらえて笑顔を作り、優しげにナムナに語り掛ける。 「でも、ナムナだって、はじめての時から気持ちいいほうが良いでしょう?」 「えぇぇっ?! はっ、はじめて……って、えっと、その……そのぉ…………」 「いま挿れても私もナムナも痛いばっかりでちっとも気持ちよくなれないと思うんですよ。 それとも痛いほうがお好みで?」 「い、痛いのはやだよぉ……」 「じゃあ、私に任せてもらえます? ナムナをちゃんとオトナの身体にしたげますから」 最終的には精液を子宮で受け止めてイケるレベルにまで仕込んであげるからね。 「……うん、お願いジェリコ」 キャミソールをまくりあげてナムナの小さなおっぱい(ちっぱい)を露出させる。 そこはまだ刺激をくわえていないのに、官能に期待して桜色の突起がつんつんともう尖っていた。 「ナムナ、もってて」 そしてまくった裾をナムナ自身に持たせて固定させる。プレイ時には常になにかやらせて 参加意識をもたせるべきだ。でないと、受身のマグロさんになっちゃうからね。 「あぅぅ、恥ずかしいよぉ……あたい、ちっちゃいし」 「コレはコレで可愛くてアリだと思いますけどね」 「だけど……ジェリコはおっきい方が好きなんだろ……だって、その、 おっきい女の人がいたらいっつもねっとり眺めてるし」 うわ、観察されてる。お子様とは言えやはりこういうところはオンナだ。 「いやまあその。否定はしません」 「……ばか、えっち、すけべぇ、へんたい」 ぷくぅとほっぺを膨らませてすねる。こりゃ早急にご機嫌をとらねば。 「では、すけべぇなのでナムナの身体をいじっちゃいます……力を抜いて」 「……うん」 おおきくなあれと念じながら、食肉を下ごしらえするようにじっくりと 脂肪分控えめなナムナの胸を揉みしだく。ボリューム不足ではあるのだが、 若いだけあって(若すぎるが)流石に肌のハリときめ細かさは最高だ。 「ん……んふぁ……」 最近では、声はずいぶんオンナになってきた。 ただただ官能に翻弄されて悲鳴をあげる少女だった時期を終え、 オスを興奮させ、狂わせ、誘う、メスとしての艶を帯び始めている。 ……が、本人はまだまだ羞恥が先に立つのか、声を聞かれないよう抑えているようだ。 「ナムナ。もっとすけべぇな声聞かせて?」 「やだ、やぁだぁ……恥ずか………あぁっ! んっ…ふあぁっ! いきなり吸っちゃやぁだぁっ!」 ちっぱいのてっぺんに口付けて舌先で転がしてあげた。興奮が進むほどに突起は薄い桜色から紅色へ。 慣用句的な意味ではなく、本当に乳臭い。年齢的にアウトの少女に手をつけていることを今更ながら実感する。 うすい乳房やちいさな乳首を充分濡らした所で唇を離すと、 「……うー」 なんだか不満げにうなり、潤んだ瞳でじっと見つめてきた。 もっとして欲しいけど恥ずかしくて自分からは言い出せない、そんな所だろう。 「自分でさわってごらん?」 ナムナの手を取り唾液にまみれた乳房へと導く。 「え、え、ええっ? え、えと、その……うん、やってみる」 戸惑いはあったようだが、やがてこっくりとうなずき、指先で敏感な突起をつまんでいじり始めた。 うむうむ、チャレンジ精神旺盛でたいへんよろしい。 「上手ですよ」 「こ、こんなの上手って言われてもぉ……ううぅんっ…ぜ、全然嬉しくないよぉぉ」 そんな事を言いつつも若い身体は実に向学心に燃えているようで、 どんどん気持ちの良いいじり方を発見していっているようだった。 さて、そろそろ良い感じにほぐれて来たかな、 ……と、思ってナムナのぱんつの中に手を差し入れてみたのだが、さっぱり濡れてない。 うーむ。やはり発情期じゃないルシェはやりづらい。もちろん個人差はあるが、 男は勃たず、女は濡れず、気分が盛り上がってもヤれない事が多いのだ。(その意味では私は例外の部類だ) おまけにナムナは子供だし、まだまだ心に身体が追いついてこないのだろう。 まあ、今日は挿入までは行かないし、時間をかけて可愛がってあげればいい。 「ナムナ、指なめて」 「んぅ……」 一旦ぱんつから引き抜いた指をナムナのちいさな唇にそえると、 そのままちゅぱちゅぱとしゃぶり始めた。 「んん、もう良いですよ」 指を唾液で適度に濡らし、再びぱんつへ潜り込ませる。 「ん、あぁ……ジェリコぉ……」 探り当てた幼い割れ目を指で上下にじっくりとなぞってあげる。唾液のぬめりでスムーズだ。 とは言え、この程度のお湿りでは、すぐに乾いて使い物にならなくなってくる。 「もう一度、指なめて」 「……ばか、へんたい、さわってた奴でしょ、それ……うぅ、ヘンな味がするぅ……」 文句をいいつつも、ぱんつから再び引っこ抜いた指を差し出せば、 ねっとりと吸い付いて指に唾液を絡めさせてくれる。まったく、素直で手のかからない子だ。 ――と、同じ工程を2,3度くりかえして、ようやく秘唇はほぐれて花開き、蜜を分泌し始めた。 「やっと下のおくちが指をおしゃぶりしてくれるようになりましたよ」 「んやっ、ああぁぁ……そんなのイチイチ言わなくていいよぉ……」 だめだめ。君は恥ずかしいのが気持ちいい子だから、いっぱい辱めてあげないと。 そのまま蜜口をいじり続け、愛液でじゅうぶん指が潤ったあと、軽くナムナの中に進入させる。 「あ、あ、あ、入ってきたよぉ……」 「ナムナもそんなのイチイチ言わなくていいんですよ?」 「ばか、ばかぁ……やぁあぁ、そこ……そこおっ!!」 「『そこ』が良いんですか、イヤなんですか?」 「良いの、いいよぉ……つづけてぇっ!」 よし、じゃあ一番気持ち良いとこ行こうか。 指を膣口からずらして少し上――ぷくり膨れたクリトリスに愛液をまぶしていく。 「あ、ひゃぁあぁぁっ?!」 うん、いい声いい声。 少し前まで、指でのクリトリスへの刺激は強すぎて嫌がっていたのだが、 最近ようやくこの官能を享受できるカラダになってきたようだ。 だけど、身体そのものはまだまだ未成熟。肉芽の包皮は硬くてほとんど剥けない。 と、言うか剥いたりしたら痛くて泣き出してしまうだろう。 あくまでも優しく、包皮の上からこりこりするのが精一杯だ。 「大丈夫ですか? 痛くない?」 「あああっ、うんっ、だいじょぶっ! いい、いいよぉっ!」 脱がして置いてあげたらよかった。もうぱんつごとぐっちゃぐちゃだ。 まあ、コレはコレでおもむきがあって、わたくし大好きなんですけれども。 「んっ、んんっ……うぅううぅんっ!!」 おやおやおや。 一度は手ぇ止まってたのに、ナムナさんってば自分で乳首をまたくにくにいじってる。 無意識にやってるっぽい。そこを指摘したら恥じ入りまくった最高にいい顔を見せてくれると思うのだが、 今日のところはそのまま感じさせてあげたいので、あえて放置しとく。ああ、私ってなんて親切。 さて、乳首はセルフサービスで頑張っておられるので、私は下のおくちに集中しよう。 はじめてのときのアレを除けば、ナムナは今まで一番良い感じにとろけてきてる。 これまで入り口以外はいじったことがなかったが、今なら、指一本ぐらいなら入るかもしんない。 肉芽をいじる右手はそのままに、遊んでいた左手もぱんつの中に突っ込み、蜜のあふれる膣口をいじくる。 「ナムナ。指、挿れちゃっていいですか?」 「……え、うん……その、指って、ナカに?」 「ええ」 「お、お願いします」 ヘンな所で礼儀正しい。きっと親御さんの教育がよかったのだろう。 ごめんなさい、親御さん。出来たお子さんなのにこんな台無しにしてしまって。 「ん、あぁぁああっ?!」 膣口に中指を沿えじっくりと押し込んでいけば、ナムナは白い喉をさらすようにびくんとのけぞった。 「ふあぁぁっ?! ゆ、ゆびっ!! はいって、はいってきてるのぉっ?!」 「ええ、入れてます。ナムナのナカに入れてます」 そのまま行きつ戻りつじっくりとほぐしながらナムナの膣を犯していく。 快感に慣れた入り口の部分を通り過ぎ、まだまだみっしりと肉の詰まった中ほどに指が届く。 「痛くない? イヤなら抜きますよ?」 「だ、だいじょぶっ……ちょっとだけ、痛い、けど、イヤじゃ……ないから」 オーケー。ならば続行だ。 そしてついには中指は根元までナムナの中に飲み込まれ、指先は彼女の最奥に届く。 「あ、あうぅぅ……そ、そこは本当にイヤ、い、痛い、へ、ヘンないたさ、だよぉ……」 流石に子宮口の仕込みはまだ早いか。 「わかりますか? 今さわってるところが、赤ちゃん作る部屋です」 「……ぁ、ここが、そうなんだ」 女性の本質とも言うべき部分をいじくられ、なにやら感慨深げにぽつりつぶやく。 「頑張りましたね。いちばん奥まではいりましたよ」 「うん……」 「頑張ったごほうび、あげましょうか?」 「うん、ほしい、ごほうび、ほしい」 膣に異物を受け入れたと言う事実がナムナをひどく興奮させているのだろう。 涙で濡れた目はどこか遠くを見て、上ずった声で甘え、おねだりしてくる。 じゃあ、イカせてあげよう。 いつの間にか自身の乳首をいじっていたナムナの指がお留守になってる。 私の両手は下のおくちでふさがっているので、唇でくわえてねっとりなめてあげることにする。 「あ、あん、やぁ……それ、すき、すごく、すきぃっ」 挿入した中指はあまりにも膣肉がぎちぎちと硬すぎるので本格的な抽送を断念し、 代わりにクリトリスをつまんだ指の力を強め、右へ左へゆすらせる。 「ジェリコ……っ、あたい、もうっ……もうっ……あぁぁ、だめぇっ!」 「ナムナ、こんな時はどういうか教えたでしょう?」 「あ、あ、あ、あ…イクっ! イッちゃぁうっ!」 はい、よく言えました。正解のご褒美にトドメをくれてあげましょう。 歯とのあいだに唇をかまして乳首を甘噛みし、同時につまんだ肉芽をぎゅうっと押しつぶす。 「あ、ああぁぁっ?! ああああぁぁっ!!」 たまらずナムナは登りつめた。 達した余波で私の中指をくわえ込んだままだった膣肉が、きゅ、きゅきゅっと伸縮する。 膣内ばかりかナムナの身体全部がが子供の身で味わうにはまだまだ 強烈過ぎる性感に翻弄されて不随意運動でがくがく震え―― 「ふにゃぁ……」 ――やがては全身から力が抜けてくってりと弛緩し、私に体を預けてきたので ぱんつから手を引っこ抜き、なるべく優しく抱きしめてあげた。 「どうでした?」 「大事なところ同士じゃないけど、カラダがジェリコとつながって 嬉しかった……すっごくうれしかった、よぉ……」 まずい、なんて可愛すぎることを言うんだ。 あえて萎えた状態をキープさせておいた私の愚息にどんどん血液が流れ込んできてしまう。 ええい、ご奉仕させる直前まで萎えさせておいて、大人の余裕って奴を見せ付けてやろうと思ったのに、 お子様相手になんてザマだ。 まあ、勃っちゃったものはしょうがない。攻守を交代して一本抜いていただこう。 「じゃあ、ナムナ。今度は私を気持ち良くしてくれます?」 「うん、ジェリコ……って、あああああっ?!」 ……いや、私はまだなんもしてないよ? 素っ頓狂な悲鳴をあげたナムナの視線を追っかければ、そこには時計、午後3時。 「ごっ、ごめんっ、ジェリコッ!!」 たれてたナムナの獣耳がびくんと元気よく立ち上がり、 さっきまで性感にとろけていた表情に、みるみるうちに理性が戻ってる。 「……どうかしたんですか、ナムナ?」 「あたい、メナスさんから大統領府の兵士さんたちに稽古をつけてやるよう頼まれてたんだ!」 「な、なんですってー?!」 「ホントごめんっ! 埋め合わせは後でするから、行かなきゃっ!!」 そのまま飛び出していこうとするナムナを、 「ナムナっ!! 服っ!! 服っ!!」 慌てて呼び止めれば、 「……え?」 彼女は自分が情事の後のとんでもないカッコをしてることにようやく気づいたらしく、 「き、着替えるから、でてってーっ!!」 顔を真っ赤にして私を部屋から追い出した。 …………えーと、何この置いてきぼり感。 うん、これはもう仕方がないよね。 夜の町(まだお天道様は余裕で登ってるけど)に遊びに行きたくなっても仕方がない。 無駄遣いをやめることを互いに約束したばかりだけど、こればっかりは不可抗力だよね。 食・寝・色の動物の三大欲求って、あんまり我慢すると身体に悪いし。 昼間だったら割引も利くから、今すぐ行ったほうがむしろお徳だし。 それにほら、風俗って浮気じゃないからね。ぜんぜん大丈夫。ぜんっぜん。 ♂♀
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/63.html
異種姦、異種妊娠注意。 無限に広がる大海原…… 水平線の向こうに一体何が待つのか。 ハントマンならずとも、冒険心をくすぐられる光景を前に、 ギルド「セブンセンシズ」のメンバー四人は、 「どうしようか」 途方にくれていた。 「回復薬も無し、マナは尽き、体力も残りわずか…… ああ、一体どうしてこんな事に」 天を仰いで、両手をさしあげるように広げた姿勢が一枚の絵画のように絵になっている。 それもそのはず、彼女はミロスのとある高級官僚の一人娘でありながらハントマンとなった変り種だった。 後ろにたらした金のツインテールに真紅のドレスが、海の蒼に映える。 前から見れば露出の高い胸の辺りが、背をそらしたことによって大事な部分が見えそうで 見えない位置まではみ出しており、男性ならば前かがみならずには居られない光景だったが、 この場に男性は居ない。 彼女の父親が、ハントマンになるに当たって許可を出した理由の一つがそれだった。 「やっぱりマレアイアに行くなんて無茶だったんですよ……」 その後ろでは同じく金髪にツインテールの騎士が、膝を抱えて座り込んでいる。 海上での戦闘で前衛を勤める彼女は、あちこちに生傷を作り、髪も塩で固まっていた。 「だから嫌だっていったのよ! こんなところで死ぬなんて、間抜けすぎるわよ!」 腕を組んで立ち、そっぽを向いているのは青いポニーテールが印象的な娘だった。 背にかけられた矢立にもほとんど矢が残っていない。 「いやー、こりゃ参ったね」 最後の一人は獣人ルシェの少女。普段は柔らかそうな桃色の髪に大きな耳も、今はごわごわだった。 一見して人懐こそうな顔立ちは、苦笑している時もその印象を崩さない。 ただ、その顔に海水と一緒に血や、魔物の返り血が付いているのが今の窮状を表していた。 腰の後ろに佩いた大剣、フランベルジュこそが、強敵ひしめく紺碧の大海原にあって、この一行の生命線と言えた。 「どうするんですか、これから……」 騎士が半分涙目になりながら、誰にともなくつぶやく。 「んー。まだマレアイアまでは結構な距離が有るし、こりゃ引き返すしかないかな」 応えたのはルシェの少女。どうやらまとめ役は彼女らしい。 「はあ……プリンセス発祥の地、一度は見てみたいものですが……仕方がありませんね」 天を仰いでいた真紅の姫君も、振り返って話の輪に入る。 「次はちゃんと準備してから動きましょうよ」 溜息をつきながら立ち上がった騎士が、ふと見ると……ローグの少女は残り少ない矢をつがえ、 海に向かって構えていた。 「来たわよ! 数2!」 そしてまた、死闘が始まった。 それから、何度か魔物に襲われたものの、運良く一人の死者も出さずに 南海を抜ける事が出来たのは奇蹟と言えるだろう。 「いやあ、どうにかなるもんだね」 「日頃の行い、というものですか」 「ああ……陸が見えてきました……!」 「やれやれ……一時はどうなるかと思ったわよ」 皆が一様に安堵して、気を緩めるのもしょうがないといえるだろう。それほどに過酷な旅路だった。 そして、それがいけなかった。 しゅ、という空気を裂く音にルシェの少女が反応しかけた瞬間、その首筋に触手の影が伸びる。 (しまっ……) た、という言葉すらも発する事ができない、これこそは内海名物触手の痺れ毒。 フランベルジュを得て、真っ先に狩って狩って駆りつくした魔物だった。 なんとか動く眼球で周りを探ると、四匹のローパーがそれぞれ一人ずつに襲い掛かり、 あっという間にしびれ毒が全員に回ってゆく。 (こんな、ことが……) ありうるのだろうか。四匹の触手が狙い済ましたかのように四人全員にしびれ毒を注入するなんて。 だがそんなことを考えている場合ではない。一刻も早く剣を構え、ローパーを切り捨てなければ、 四人全員がお陀仏だ。 しびれ、感覚のない腕でフランベルジュを抜こうとする腕に、そうはさせまいとローパーの腕が絡みつく。 厚手の布地を貫いて、わきの下に毒針が差し込まれた。動脈に乗ってあっという間に毒が回り、握力がなくなる。 もはや立っている事すらも困難になり、膝をついてうつぶせに倒れこんでしまう。 (みんな、を……助けなきゃ……) 思う心はしかし、体から乖離してしまったかのようにおぼろげに散じてしまう。毒の量が多いのか、意識が定まらない。 ローパーはさらに首筋や脚に触手を伸ばし、少女を絡めとろうとした。 (死ぬ、の……ここで……) 恐怖心すら沸いてこない事がいいことなのかわるいことなのか……それすらも分からない。 これから自分はローパーに首といわず脚といわず、巻きつかれて全身の骨を砕かれながら食べられてしまうのだろう。 だが、意外にも全身に這った触手の感触は優しく、骨を折るどころか撫でる位の力しか出してはいない。 それに、自分が動かす時には感覚がないのに、触手の感触ははっきりと伝わってくる…… どうやら、唯一肌の見える首から、服の下へ入り込もうとしているようだ。だが、戦士がそんなに簡単に 肌を見せられるはずはない。色っぽい理由があるわけではなく、素肌に攻撃があたるととんでもなく痛いためだ。 動きづらそうにしながらも、ついに先端の毒針を引っ掛けて首元の服を持ち上げるという技までも使って服の中に進入してきた。 意外にもローパーの触手はぬるぬるとしていながらも滑らかな感触で、戦闘で火照った肌にはそのひんやりとした感触が心地よい。 一本が入るとそこにねじ込むようにして、二本目と三本目も入り込んできた。そして、 最初の一本はそのまま下腹部へ、そして残りは胸の膨らみに巻きつくようにしてとぐろを巻き始めた。 「はぁ……ん」 普段の彼女を知るものなら目を疑うほどに、「女」の仕草だった。 とろんと半開きになった目、そして口。胸に巻きつかれ、ぐにぐにと刺激されるだけで既に頬は紅潮し、 全身から力が抜けてしまっている。今の彼女は恐怖から解放され、初めての性感にうっとりと身をゆだねていた。 ズボンとショーツという障害を越えて、ついに秘所にたどり着いた触手が、波打つように秘裂の表面をなぶる。 触手の表面のぬめりに、すぐに少女自身のぬめりが交じり合い、くちゅくちゅと淫らな音を立てる。 ルシェの鋭い聴覚は、仲間の声ではなく自分の体が立てる淫らな音だけを拾い上げている。 「あっ、んあぁっ!」 クリトリスが弾かれ、ひときわ大きな嬌声を上げた。全身にしびれるような快感の波を感じ、 それと同時に強烈な疼きがじわじわと下腹部と胸と中心に後から後からわきあがってくる。 服の中でうごめく触手の動きが、むしろもどかしくなってきた。 (服……脱がないと……) いつの間にか動くようになっていた両の腕を使って、ごそごそと金具を外し、鎧から脱ぎ捨てていく。 全部の金具を外した時点で、触手がうやうやしく鎧を持ち上げ、甲板にそっと下ろした。 後は簡単なもので、上着もズボンのベルトもするするとはずれ、あっという間に胸から下、膝から上が裸になった。 脚甲とガントレットは外すのももどかしいのでそのままだ。 触手の胴体部分に尻を乗せて、全身にくまなく触手が這ってゆく。内腿や腹、背筋に耳の穴の入り口付近など、 これまで想像もしていなかったような自分の性感帯を次々に暴かれて、ルシェの少女は耳にふさわしい、 盛りのついた獣のように鳴き声を上げながら、髪の桃色よりなお紅いその舌を、てらてらと唾液に輝かせ 口の外にだらしなく出していた。まるで舌なめずりをするように、触手を期待の眼差しでみつめながら…… そしてまた一筋、未だぴったりと閉じたままの性器から、尻の穴を伝って触手に愛液が滴る。 というような光景を尻目に、ローグの少女はその青い髪を振り乱しながら、束ねられた触手にヴァギナを貫かれていた。 その口には一本の触手が突っ込まれており、かなり太く広がっている。少女が荒い息をするたびに蠕動を繰り返すそれは、 麻痺毒で広がった気道を完全にふさぎ、ローパーの体内で生成された別の毒と空気を混ぜた気体を容赦なく少女の肺へ送り込む。 その結果として、両手を前に突き出した形で縛り上げられ、口をふさがれ、立ったまま触手の束に貫かれながらも 自ら腰を振り、足元に愛液の泉を作る少女、という構図が出来上がる。 普段からへその下までしかないズボンが足首まで下ろしてあり、完全には脚を広げる事が出来ず、がに股になって 腰を振るその様が、余計に淫靡な雰囲気をかもし出していた。 と、突然束ねられた触手が一気に引き抜かれ、その衝撃に思い切りのけぞり、白目をむきながら失禁する。 大きく開いたままの膣からぼたぼたと愛液が零れ、痙攣を繰り返す口からずるりと触手が引き抜かれる。 新鮮な空気を求めて肩を上下させ、もはや完全に露出した乳房もふるふると揺れていた。限界まで硬く勃起した乳首は、 触手の毒針に弄ばれて紅く充血していた。 脱力した身体を持ち上げられ、やはりローパーの胴体の上に乗せられる。だが先ほどの剣士の少女の時と違い、 その動きは荒々しく、胴体の一番上の部分も活発にうごめいている。 そして…… 「がっ、ぎ、ぃいいいっ!?」 先ほどの触手の束によって、抜いた後でも子宮口が覗けるほどに開いていた膣口が、さらにこじ開けられていく。 ローパーの上部から現れたそれは、まさに生殖器だった。今までの触手など、まさに指先での愛撫に過ぎない。 少女自身の拳よりもさらに一回りは太い『男根』は、すさまじい衝撃を与えつつも、栓の壊れたように垂れ流される 愛液のすべりによって順調に奥へ奥へと飲み込まれてゆく。さらに幹の周りには細く短い触手がまばらに生えており、 自ら這うようにして少女の膣内へと侵入した。 途中からはもはや慣れてしまったのか、ローグの少女も力を緩め、自ら膣を開いて自身の一番奥へ生殖器を誘う。 ローパーに完全に腰掛ける体勢になると、にちゃりと粘液の音がした。 まだ縛られたままの腕を気にする素振りもなく、子供の木馬遊びのようにローパーごと前後に揺らす動きで、 極太の生殖器を貪欲にしゃぶりつくさんと膣を締め上げる。 前に後ろに、自分にかかった体重がほぼ生殖器と膣によって支えられる度絶頂し、得られる快感も深まってゆく。 むずがるように胸を気にすると、たちまち大きな胸の根元を絞り上げるように触手が締め付け、先端に向かって揉み解してゆく。 さらに乳首にまっすぐ毒針をつきたてると、ずぶりと深くまで沈めた。胸の内側に液体を注ぎ込むと、つぷ、と しずかに引き抜く。血は一滴も垂れておらず、乳首にあいていたはずの穴も綺麗にふさがっていた。 すぐさま少女は、両の乳房が燃え上がってしまうのではないかと思うほどの熱さを感じる。 「あつっ、ん、ああああっ! いいッ! イクッ! イクぅーーッ!」 その熱さが半ば酩酊状態だった意識を覚醒させ、快感をも明確にさせた。 触手も限界が近いのか、その巨根を限界まで膨らませ、少女の膣内を余すことなく蹂躙している。 熱を持った胸に絡みついた触手は胸全体をもみほぐすように動き、少女を快感の渦へ叩き落す。 青い髪を振り乱しながら、もはや首が据わっていないうつろな表情で、それでも腰はローパーの動きに合わせて しごき上げるように淫らに動く。その様は長年連れ添った夫婦の営みのように息が合っていて、 少女はいまや触手と一心同体とすらいえた。 先ほどの覚醒の反動か、快楽を貪る事に集中して、もはや人らしいあえぎ声もない。あ゛ーー、と言うような 音が形のいい唇から漏れるばかりだった。 生殖器が限界まで膨らみ射精の前兆を見せるのにあわせて、無意識に子宮口に先端を擦り付けるように深く腰を落とし、 円を描くような腰の振りに変える。 応えるように触手も胸を揉む動きから根元を搾り出す動きに変えた。 (あ……来る……) 射精を待つ心にも、もはや期待感しかない。じわり、と胸に滲み出してくるさらなる快感の予感も、 たぶん同時に来るだろうことも予測できた。 腰を振ることも止めて、ぴったりと子宮口に押し当て、膣の締め付けの緩急だけで『味わう』ことに専念する。 ぎゅむ、と一気に縮んだローパーが、同じ速度で戻ると…… 脳髄まで貫くような衝撃と共に、精液がほとばしる。水のようにさらさらのそれは、性器の太さと量の多さをもって、 水圧によって子宮の中へと進入してゆく。その脈動、子宮にたまってゆく重み、そして、 ぷしゅああ、と音さえ聞こえそうな勢いをもって白濁した母乳が噴出する感覚。 全てが少女を、人の身には余るほどの快楽の高みへと押し上げてゆく。 後に「空高く飛んでいて、下には雲も見えた」と語る、絶頂中の絶頂の中…… 少女は天使のように穏やかな微笑を浮かべ、意識を手放した。 崩れ落ちたローグの少女にさらに精液を注ぎ続ける触手と、 剣士の少女をひたすらに焦らして、前も後ろもぷっくりと充血させ、今は母乳を優しく搾りながら戯れている触手、 双方を眺めながら…… 紅き姫君が、露出したローパーの性器を、胸の谷間と口全体でもって熱心にねぶっている。 傍らには、ヴァギナを避け、大股を開かされた格好でアナルをほじられているナイトの姿があった。 「んほぉっ! はひっ! もっと! もっとケツ穴ほじってくださいぃ!」 先ほど落ち込んでいた時とは別人かと思うほど表情は弛みきって、淫売そのものといった言葉で 触手相手に懇願している。 「うふふ……あなたは本当に可愛いわね。そんなに触手にしてもらうのが気持ちいい?」 「はひぃ! ぎもぢいいれすぅ! またイクッ! イクううううう!!」 絶頂と同時に小便を垂れ流し、愛液の水溜りと交じり合う。ナイトの少女のほうは、まだまだ収まらない 触手の責めに、先ほどと同じく腰を振ってかいがいしく応える。 ツインテールが鎧を叩くのもかまわず、一心不乱に触手をアナルでしごき上げる少女は、 外見的には全く肌を露出しては居ない。 ただ、ズボンの股間の部分がジッパーで開くように改造してあり、 そこから綺麗な尻と性器が惜しげもなく露出されている。 身も心も触手に捧げたように甘い声で叫び続ける彼女を横目に、姫はねっとりと触手のモノに舌を這わせる。 責めの手が弛んだのが不満だったのか、スカートの下から膣にも尻の穴にももぐりこんだ触手たちが、 ドリルのように螺旋を描いて胎の中を余すことなく揉み解してゆく。 その責めにもうっとりと目を細め、艶っぽい溜息をつく位で、かわいらしい催促、というほどにしか認識していない。 「ふふ……分かっていますわ。ただいま……」 ともすれば自身の首ほどもある太さの幹を、すっぽりと巨乳で挟み込み、両手で強く圧力を加える。 さらに思い切り開いた口が、極太のそれを飲み込んだ。両手で挟んだもので肉棒を手前に引き寄せ、 さらに首を突き出して、口内どころか食道まで使ってそれをしごき始めた。 高貴さ、そして清楚さすら感じさせる普段のたたずまいから、大口を開けた雄を喜ばせるための顔へ、 スイッチを切り替えるように変わっている。 根元を胸に、半分から上を口に、激しく愛撫されて、ローパーすらも震え、触手がだらりと力なく垂れ下がる。 だがヴァギナとアナルにくわえ込まれた触手だけは、垂れ下がる事すら許されず、さらに姫の体内での愛撫を受ける。 そして、姫の長い舌がローパーの精子が沸きあがってくるはずの道へねじ込まれると、ローパーがたまらず痙攣し、 一気に射精が導かれた。 噴出するその一瞬前に顔を引き、鈴口に口付けると、とてつもない勢いで吹き上がる精液をうっとりと目を細めて 飲み下してゆく。 びくんびくんという痙攣を、胸の圧力で押さえつけながら、むしろ胸で精液を搾り出すように上下動を止めない。 一分以上も続いた長い射精を、結局一滴も漏らさずにその胃袋に納めてしまう。 「ふう……おいしい。噂に聞いた珍味ローパーの精液、おなか一杯いただきました。 ……出来れば彼女のように、子宮に注いでもらいたかったのですけれど」 ちらりとローグの少女を見やると、妊婦のようにぽっこりと下腹部が膨らんでいる。倒れた少女と触手はまだ結合しており、 ゆるゆるとした後戯を楽しんでいる。表情はボーっとしているものの既に意識は戻っているらしく、触手にいとおしげに 舌を這わせていた。 「まあ、それはこれからたっぷりいただきましょう。……噂どおり、とってもコクがあって美味しくて…… マナもたっぷり回復しましたから」 先ほどまでアゴがはずれているかと思うほどに大口を開いて性器をくわえ込んでいたとは思えない清楚な笑みを浮かべ、 少し指先を喉元に当てて調子を確かめると、 ――皆さん、じっくりと楽しみましょうね 一瞬で場を支配した。ぎしり、とローパー四匹の動きが止まり、人の目にはわからないが恐らく姫に向かって正面に向き直る。 「んぅ……? だぁめ、やめないでぇ……」 剣士の少女は、まるっきり恋人に甘える口調で、股の間に突き出た性器をはさみ、いわゆる素股のようにたどたどしく腰を振る。 ローグの少女は無言のまま口に咥えた触手に舌をねっとりと絡め、抱きしめるように胸の間に挟んだ二本の触手の先端にほお擦りし、 膣の中で強烈な存在感を主張するいちもつをきゅ、きゅ、と締め上げ、触手に『奉仕』していた。 それら二組の『カップル』を、ほほえましげな視線で見やってから、 「あなた方はそのまま、各々で楽しんでいてくださいませ。後でご一緒しましょうね?」 こともなげに言ってのける。 二匹のローパーがまたうごめき始めた。心なしか、その動きに優しいものが混じったように見え、姫は笑みを深くした。 「さて……とっても素敵な協力者もできたことだし、あなたの開発も一気に進みますわね」 まるで世間話をするように気安く、絶頂を繰り返して今はぐったりしている自らの騎士に水を向けた。 後ろに手を回して紐を外しチャックを下ろし、真紅のドレスをぱさりと下に落とすように脱ぎ捨てる。 ここからが本番と言わんばかりに艶然と舌なめずりする、その下半身は、まるで魔物に寄生されたかのように 触手がのたくっている。何本もの触手がより合わさって前後両方の穴にもぐりこみ、触手の粘液ではない液体が ぽたぽたと滴り、より怪しい輝きを放っていた。 その触手が姫の意を汲んだように一度抜け、なんとドレスを摘んで綺麗に折りたたんで脇に片付ける。 「姫様ぁ……こ、これ、凄すぎて……あたし、壊れちゃいま……ふやぁああっ!?」 体力を使い切ったのか、ほんの少し戻った理性の光を、姫の一瞥で動き始めたかのように触手が肉欲で塗りつぶす。 姫はドレスを脱ぎさって、肘まで覆う絹の手袋と、白のレースが美しいガーターベルトのみ。 そんな劣情をかきたてる格好で騎士に歩み寄り、彼女を責める触手を見つめた。 「あなたはこの子のお尻がお気に入りみたいだけれど……もっといろいろなところを試してはいかがかしら?」 その言に引きつる少女は無視して、 「まずは邪魔な鎧を取ってしまわないと……ねえ、これどうやったら外れるの? ローパーさんに説明してあげて?」 尻の穴を陵辱される事に使われていた全神経を、一気に素の状態に戻す発言だった。 「は? いや、その」 「いいから。 手順を説明しなさい」 主従である以上、命令とあらば従うほかない。 「ええと……まずは脇の内側にある留め金を……」 残り二人の嬌声が響く中、大海原の真ん中で、ローパーに鎧の脱がせてもらう、というシュールな光景が繰り広げられる。 意外にもローパーはスムーズに鎧を外し、金のポニーテールをもつ主従はそろってほぼ全裸となった。 「はい、よく出来ました♪ ……前からやってみたかったのよ。 ローパーさん。『この子のお小水が出る穴を気持ちよくしてあげて』」 不思議な響きを持つその声は、プリンセスという戦闘職を知る者なら常識の、『リクエスト』と呼ばれる発声法だ。 しかし、自分自身や仲間同士で攻撃しあう、位にしか使えないはずなのだが……どういうことか、完全に意のままに操っているように見える。 そんな疑問より先に、まず発言の内容が従者たる騎士の少女には引っかかった。 「お、おしょ……!? 姫様、そんな……」 「嫌、なんて言わないわよね? 彼、お上手だもの。きっと気持ちよくしてくれるわ」 姫の言葉に、少女はつばを……いや、よだれを飲み込んだ。未知の快感に対する恐怖と期待……そのどちらもが、 心の内側で『徹底的に犯しつくされたい』という欲求の燃料になっていく。 触手も、「信用しろ」といわんばかりにやんわりと子宮の裏側や尾てい骨のあたり……あっという間に暴かれた、 彼女の性感帯をなで上げ、性欲以外の感情がどろどろと溶けてゆく。 「……はい」 「聞こえないわ。いつもの、ちゃんとしたお願いをしなさい」 きっぱりと断言する間にも、騎士の少女の琥珀色の瞳からは理性の光が消えうせてゆく。 「ローパー様ぁ……、私の尿道も、お尻の穴も、オマンコも、全部全部犯し尽くしてくださいっ!」 雄に媚を売る以外には使いどころが一切無い、甘ったるい声でローパーに懇願する。 まってましたとばかり、ローパーは尿道の付近に毒針を突き刺し、強制的に弛緩させる。 そこへ触手がねじ込まれてゆく。弛緩したとはいえ相当にきついそこは、強い抵抗を持って触手を阻んだ。 「ぎっ……があぁあっ! 無理っ、こんなの無理ですぅ!」 さすがにこの激痛には耐えられないのか、涙を浮かべながら主に……あるいはローパーに懇願する。 「しょうがない子ね……ローパーさん。もう少しお薬を増やしてあげて」 今度は毒針そのものが尿道に挿入され、内部で麻痺毒を出す。さらに弛緩した尿道がずるずると触手を飲み込み、 ついに膀胱にまで達した。 限界まで股を開いた姿勢で尿道に触手を飲み込んでいる少女をうっとりと眺め、 そっと恥丘に手を伸ばした。 「なんでも、クリトリスにつながる神経がすぐ横に通っているそうですけど……」 ふっくらと普段以上に盛り上がっているそこを、横から包むようにぎゅ、と押さえつける。 「――――!!!!」 声にすらならない叫びを上げてのけぞる。痛みなどではない事は、小便のかわりに噴出する愛液の量が教えてくれた。 「まあ、とっても気持ちよさそう。後で私もお願いしようかしら」 冗談でもなんでもなく、自分が尿道を責められているところを想像して、愛液が一筋股間から滴る。 こりこりとクリトリスをいじってやって、 「では、このままじっくりと楽しんでいてください。くれぐれも傷はつけないように、お気をつけて」 ローパーは返答の変わりに、先ほどの姫のように外から尿道の中とクリトリスとを挟むように圧迫して、 少女のまっすぐなポニーテールを激しく波打たせた。 「うふふ。ごゆっくり。さ、私にもお願いしますね……?」 言いながら、自分のパートナーのローパーに歩み寄り、心を通わせるかのようにそっと目を閉じると、 一本の触手が滑らかに膣にもぐりこんだ。そして、一番奥までもぐりこむと、子宮口にその毒針を突きたてる。 自らの一番大事な器官を人外に許す背徳感に、さすがの姫も戦慄にも似た身震いを覚える。ただその戦慄も これからする行為への期待感のスパイスに過ぎなかった。 何点かに分けて麻痺毒を打ち込んだ後、前戯代わり、そして毒を回すために子宮口を優しく揉み解してくれる。 それだけでも絶頂に達してしまいそうな快感を、これからの期待感で押さえ込んだ。 だが、ぐぷり、と肉の輪を通った感触が確かに感じられた時、さすがの姫も軽く絶頂してしまった。 慎重に子宮に進入した触手は、慣らしのために優しく優しく内壁を撫でる。 押さえようの無い神経の反射で姫の全身にぞわぞわと怖気が走り、次の瞬間にはそれを快感として捉えられるようになった。 「あ、はぁ……ひさし、ぶり、ですわ……こんな……っ」 人一倍に性交の楽しみを知っていると自負している姫君だが、かといって別に巨根でなければ達する事は出来ないとかそういうことは無い。 むしろ相手が平均よりずっと小さなものであろうと、きちんと手順を踏んで相手と同時に達する事をたしなみとしているくらいだ。 だが、性感に翻弄される、という経験など、初めての『あの人』以来ついぞ体験した事はなかった。 気絶するほどの絶頂の中にあってさえ、姫としての精神の柱が揺るぐ事はなかった。 それを……人外の、ローパーに子宮の内側を撫でられただけで揺さぶられている。 屈辱、と取るべきか。……いや、当然なのだ、という思いの方が強かった。 「ああ……撫でられるだけで、こんなにも身も心も震えるなんて……とっても素敵……」 自らの身体を浅く抱き、うっとりとそうつぶやく表情には一切の翳りは無い。人であろうが魔物であろうが、 雄と雌のまぐわいに種族の貴賎など無い、と言わんばかりの、すがすがしい、素直に肉欲を求める笑みだった。 姫としてはすぐにでも子宮まで繋がりたかったのだが、これにはローパーが渋った。さらに時間をかけて、 麻痺毒とは別の、崔淫剤とでも言うべき液体を子宮に撒き散らしてゆく。 「そう……体が丈夫になるのですか。私のことを心配してくださるのね? ありがとう……」 心に熱いものを感じ、先ほどまで握っていた、精神のタガを完全に外す事に決めた。 (『あの人』も踏み入る事のなかった女性の聖域を初めて許す殿方……ですものね) 素直に、生娘のように、感じるままに快感に身をゆだねよう。そうしたいと思える。 だんだん大胆に、ヌルヌルと子宮内壁を這う感触に、身を任せる。あっという間に性欲は膨れ上がり、 目の前の巨根から放たれる精で思い切り満たして欲しいという衝動が沸きあがってきた。 「ねえ……お願いします。もう……我慢できませんの……」 それでもその瞳は聡明な光を失わない。それこそがこの姫の本性なのかもしれなかった。 ゆっくりと触手が抜かれ、子宮から出るときにまた軽く絶頂した。これからこの感覚を何百回も味わうのかと思うと 胸の高鳴りを抑え切れない、という風に、胸に手をやる。 ローパーは縦に長く、生殖器は上部についている。そのため、挿入するには姫が自ら股を開いて、 腰を前に突き出すような体勢を取った。後ろから挿入してもらえばこんな体勢でなくてもいいのだが、 これから『愛し合う』男性と、向かい合ったまま繋がりたかった。 棍棒のように太く、ごつごつとしたそれが膣口にあたり、本当の生娘のように、ぴくり、と震えてしまう。 そんな自分がおかしくてかすかに笑いながら、じっくりと味わうように、ゆっくり腰を落としていく。 半ばまで埋まったところで、普段の一番奥に差し掛かった。姫はどんな大きさのものでも収められるよう、 深くなるように自身を『調教』しているが、我慢しきれないほど発情してしまった今、子宮がおりてきているようだった。 ここから、さらに腰を下ろす。 先ほどとは比較にならない太さが子宮口をこじ開け、一瞬意識が飛び、膝が落ちた。 ごりゅ、と体の中の衝撃が音として聞こえ、 「ああああああああっ!!!」 衝撃が声となって迸った。 のけぞって白い喉をさらし、両脚を痙攣させ、絶頂に潮を吹く。 生まれて初めての、性技もなにも無い、本能を揺さぶられるような至上の快楽。 貫かれた瞬間から、子宮に全神経が集中してしまったように、指一本動かす事が出来ない。 触手が四肢に絡みつき、姿勢を固定してくれる。もはや優美な微笑すら浮かべることが出来ない 力の抜けたその顔は、意外にもまだ幼さを感じさせる。代わりに、膣で彼を抱きしめる事で返礼とした。 胴体の収縮と、触手で釣った体の上昇が同時に行われ、やや乱暴に引き抜かれる。 「ぉおんっ!」 仔犬のような、動物じみた嬌声を反射的に上げる姫は、普通なら下品としか思えないようなだらしない表情を 浮かべていても、雌として凄絶な美しさを放っていた。 ローパーのほうも、最上の雌を前にもはや我慢が出来ないのか、子宮から引き抜くとすぐに折り返し、 もう一度子宮口をごりごりと蹂躙しながら進入する。 「あおぉっ!」 理性を完全に飛ばし、本能だけで吠えながらも、プリンセスの艶声はあくまでも美しかった。 いつのまにか全裸になって、ローパーの胴体を抱きしめているルシェの剣士、 精液に胎を膨らませ、羨むように熱い視線を向けるローグの少女、 自らの主が決して見せたことの無かった、本気の乱れ振りを目に焼き付けながら、尿道とクリトリスの責めに断続的に絶頂するナイトの少女、 苦楽を共にした仲間の熱い視線に見守られながら、一匹の雄と雌として、お互いに最高の快楽を与え合っている。 金髪の姫君は、涙も鼻水もよだれも全部流して顔中をぐしゃぐしゃにしながらも、見るものに感銘と…… そして劣情を湧き上がらせる、美しさを備えていた。 それから先のことは、もはや姫の記憶に無い。 激しい快楽の残滓が全身にたゆたっているのを感じるのみだった。 目が覚めて、まず最初にしたことといえば…… 「っ!? 敵は!? 魔物は!?」 狂乱から覚めた各々が、襲撃に対する警戒心を強めることだった。 次に襲われれば全滅もありうる、という状況で、武具をうっちゃってサカっていたのだからまあ当然だろう。 しかし周囲には一切魔物の気配はなく、穏やかに凪いだ海が広がっているだけだ。 「心配要りません。この方たちがここにいる限り、新たな魔物は襲ってはこないそうですよ」 なんだかよく分からないが、魔物の中でそんな取り決めのようなものが出来ているらしい。 まあ本来の生息域を離れれば、ハントマンもローパーも外敵とみなされ、襲われる事になるが。 「この方々の精液でマナも取り戻しましたし、このまま中央海域を使って私たちの家に帰ることにいたしましょう」 「え? ちょっと待ってください、姫様。まさかその……彼ら、を、一緒につれて帰るんですか?」 素っ裸で、股間から『彼ら』の精液を滴らせながらではあるが、さすがに面食らったようにナイトの少女が言う。 「は、はいはい! あたしは……その、賛成かな」 腰が引け気味のその意見に即座に反応したのは、剣士の少女だった。抱き枕のようにローパーの胴体を抱きしめたままである。 「何? そいつに情が移っちゃった?」 からかう様にそう言いながらも、ローグの少女も自分の相手に寄り添うように座っている。 「えへへ……あのね、話し合って、決めたんだ。初めてはあたしの部屋で……って」 余人から見れば、気がふれたとしか思えない発言だったが、ここにいる四人と四匹の間では、 このシュールな内容にもすとんと納得できるような空気があった。 「まあ、初々しい」 「それだけですか……いや、もういいです」 呆れたように嘆息しながらも、振り返って『彼』を見る琥珀色の瞳には、既に肉欲の光が宿っている。 「ふふ。女性ばかりで男っ気が無いと思っていましたが……みんな、思わぬところですばらしいお相手とめぐり合えましたね」 それから。彼女たちの本拠地であるギルドハウスに帰還するまで、一度も襲撃を受けることはなかった。 一人が操舵を担当し、他の三人が交代で肉欲の宴に興じる……暇な時は、操舵をしながらも触手と戯れながら、 のんびりと船旅を続ける。船から嬌声が途絶える事が無いほどだった。 プロレマを横切り、さらに東へ。向こうにアイゼンの国土が広がる断崖絶壁の東大陸海岸線を眺めながら、 四人ともが子宮や胃袋を精液で満たしたりもした。 そして、彼女たちの本拠地……ほとんど知るものの無い、ドーン島が水平線にうっすらと見える、 山岳にシミのように小さく広がる平原、その小さな森の中のギルドハウスにたどり着く。 プロレマの生物学者が聞けば、不謹慎ながらも知的好奇心を押さえきれないだろう。彼女たちは、 ローパーの子供を何度も身篭った。 それは、時に人、時にローパーの形を取って生まれてきたが、そのほとんどは生まれてまもなく死亡した。 彼女たちは大いに悲しんだけれども、肉欲と……そして確かに芽生えていた愛に突き動かされ、何度もまぐわい、 そして子をなした。 剣士の少女は、『夫』への愛ゆえにギルドハウスに居残り、ハントマンを事実上廃業した。一番多く子を孕み、 そして肉体を『ローパーの妻』として愛を交し合った彼女にはしかし、終生丈夫な子宝には恵まれなかった。 過度の出産がたたり、体調を崩して死にいたるまで、その人懐こい笑みを絶やす事はなかった。 「あなたとの赤ちゃんを遺す事が出来なかったのは、残念だけれど……一緒に暮らせて、本当に幸せだったわ」 眠るように息を引き取った彼女と共に、その夫も何処ともなく姿を消した。 この異常な状況に違和感を覚え、離反したのは、意外にもローグの少女だった。 「ここに居たら私、本当にダメになりそうだから……ゴメンね。さよなら」 それから彼女は色々なギルドを渡り歩き、よき先達として活躍する事になる。しかし、 一度覚えてしまった魔性の快楽は忘れる事は出来ず……一番多種多様な『お相手』と経験したのも彼女だった。 ナイトの少女は、初めこそ少々の疑問を覚えていたものの、幸か不幸か、生来の優しい性格が影響して 『夫』との愛をはぐくむに至った。 もはや新たに人を招くのもはばかられるセブンセンシズの最後の二人として、東と西、両方の大陸をまたにかけ活躍した。 一仕事終えて帰ってきた彼女を夫が出迎えるたび、ルシェの少女との浮気を咎められていたという。 そんな彼女も、丈夫な子を産むことはなかった。ただ、ルシェの少女ほど頻繁に妊娠していたわけでもなく、 夫の老衰死を看取ることになる。 最後に、金髪に真紅のドレスの姫君は。 ローパーを夫とすることはなく、しかし『特別な殿方』として子をなす事にも応じた。 『あの人』の影を追い求め、世界中を駆けるも、結ばれる事はなかったらしい。 ローグの少女は多様な種族と交わったが、姫のほうは人間を含めれば相手にした数は一番だった。 ただあくまでも節度を持っていると主張する彼女は、何度かの妊娠の際、全て相手を特定できてはいた。 『あの人』に再開してからは、生まれた子供の教育のためギルドハウスに留まる期間が増えていった。 そんな中で、彼女もローパーとの子供を身篭る回数が増え……ついに、丈夫な子を授かった。姿はローパーだった。 一番子宝を望んでいた剣士の少女、そしてナイトの少女も、わが子のように可愛がり、また(元)ハントマンとして 自らの技をも教え込んだ。 時は流れ……さまざまな出来事を経て、今ではセブンセンシズのギルドハウスの痕跡すらも残っていない。 だが、不用意に訪れたハントマンは戦慄するだろう。ローパーとしては破格の強さを誇る強敵を前に。 その名は……